稲生平太郎 - 角川書店単行本作品一覧

  • アムネジア
    4.3
    「すべてを覚えている」理絵はそういった。 でも、僕たちはすべてを覚えていることなどできない。 すべては消えていく、墜ちていく── 僕が巻き込まれた、数千億もの金が動くという闇金融の世界。その暗がりから朧に立ち現れてくる、チョコレート・ケーキ、かみのけ座、殺人、奇妙な機械……触れてはいけないものによって優しく、そして残酷に侵食されていく現実の中で、僕がついに見出す“本当の物語”とは?鬼才・稲生平太郎が放つ究極の幻想ミステリ。

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