小池桂 - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 甘い夜の代償
    3.5
    ルーシーは怪我をした恩師を手伝うため、スペインを訪れた。4年前、モデルだった彼女はある男性の誘惑を断ったせいで逆恨みされ、それ以来、世間の目を避けてひっそりと暮らしている。だが、のどかなスペイン郊外で好青年と知り合い、ようやく解放された日々を送れる気がしていた。ところがその青年の兄サンティアゴに紹介され、ルーシーははっとした。目にまぎれもない嫌悪が浮かんでいる! 私の過去を知っているのね。一方のサンティアゴはルーシーを憎々しげに見つめていた。世にも有名なあの悪女を、弟に近づけるなどとんでもない。そのためにも、僕が彼女を誘惑してみればどうだろう?■『最初で最後の恋人』の関連作品です。今回は、前作のヒーローの叔母がスペインで情熱的な恋に落ちます。そのひとときのロマンスははたして……。
  • 家政婦でも愛人でもなく
    -
    娘のために母が重ねた罪。 彼女は身代わりに過酷な償いを受け入れた。 嘘よ、母が横領していたなんて! ラヴェンナは衝撃を受けた。彼女の目の前に証拠の偽造小切手をつきつけながら、ジョナス・デヴソンは怒りと憎悪を全身にたぎらせている。かつてラヴェンナの母はデヴソン家の家政婦だったが、はからずもジョナスの父と恋に落ち、二人はパリで暮らし始めた。ジョナスの父が亡くなり、莫大な資産の整理をしているうちに、彼は不正な大金の引き出しに初めて気づいたのだという。白血病が癒えたばかりのラヴェンナは胸を痛めた。すべては私のせい。そのお金は私の治療費として使われたのだ……。「母じゃない、私がお金を盗んだの」彼女は思わず嘘をついた。
  • さよならは言わないで 恋という名の奇跡
    3.0
    大学院生のシエンナは、モンタナ州の渓谷で夏至を観察していた。そこはかつてジェシー・ブラックウルフという男のものだったという。だが彼の記録はほとんどなく、数少ない記録を調べるうち、シエンナはこの謎めいた男性にいつか夢中になっていた。渓谷にやってきた本当の理由は、彼のことを少しでも知りたいからだ。いったいどんな男性だったのかしら? しばらくそんな物思いにふけり、はっと気づくと、驚いたことに上半身裸の男に抱きかかえられていた。精悍な顔に厳しい表情を浮かべた、なんてセクシーな人なのだろう。しかしふと我に返り、彼の名を尋ねたシエンナは言葉を失った。ジェシー・ブラックウルフ? もう亡くなったはずの彼がなぜここに?■今月から、時空を超えてめぐり合った恋人たちの運命的な恋を描くミニシリーズ『恋という名の奇跡』が始まります。現代の男性にはないジェシーの傲慢さと逞しさにどんどん惹かれながらも、別れを覚悟するヒロインの切ないラブストーリーです。
  • 再会は復讐のはじまり
    4.0
    なぜアレクサンドロスがここにいるの?所用でパリのホテルに出向いたカリーは、自分の目を疑った。かつて兄のように優しかった彼は、冷淡な“世界の海運王”に変貌していた。彼を変えたのは、やはり七年前のあの出来事だろうか。本当にカリーなのか?この七年、彼女に復讐することだけを思い描いて、ただひたすら仕事に打ち込んできた。なのに、いざこうして再会したとたん、欲望がもたげてくる。いやだめだ。彼女に味わわされた屈辱を忘れてはいけない。
  • シークとの一夜
    3.5
    イーヴァはシングルマザーだった母の葬儀の日、驚くべき事実を知る。亡き父は、中東の王国アザリムの王子だったというのだ。そして突然、自分がプリンセスだと知ったうえに、隣国のシークとの結婚話も進んでいると知って、激しく反発を感じた。奔放だった母のせいで、男性には興味が持てないのに……。しぶしぶ顔合わせの夕食会だけは承知するものの、当日、相手のシーク・カリムは真夜中にびしょ濡れの姿で現れた。無断で約束を破る無礼な人! でも、なんてゴージャスな男性かしら。ひとまず事情はきかずに部屋に招き入れ、居間で寝かせたが、翌朝自分のベッドで目覚めると、隣にいるのはシーク・カリムだった。■いつもセクシーなストーリーを届けてくれるキム・ローレンスが、砂漠の国を舞台に、純粋なヒロインと傲慢な皇太子とのもどかしい恋を描きます。エキゾチックな雰囲気もたっぷりです。
  • ダークスーツを着た悪魔
    3.8
    「君の父親はどこにいる?」買収した会社に乗り込んできて、デイモンはポリーにいきなり切り出した。世間ではビジネス界の大物がなぜ小さな広告代理店に興味を持つのか、不思議がっているけれど、ポリーにはわかっていた。会社が乗っ取られたと知れば、雲隠れした父が連絡を取ると考えたのだ。でもデイモンの妹と駆け落ち中に、そんなことをするとは思えない。恋多き父は仕事など二の次で、いつも若い恋人に夢中だから。「本当に知らないの」妹を心配しすぎる彼も、過保護だと思うけど。それより、父の会社をこれからどうするかは今やデイモン次第だった。ポリーはともに働いてきた社員たちを守るため、立ちあがった。
  • ひと夏だけの情熱
    -
    クラリッサは伯爵だった夫を突然の事故で亡くし、遺された壮麗な屋敷に移り住むため、イタリアを訪れた。夫との関係は最近冷えきり、もうベッドをともにすることもなかった。そのうえ、夫が贅沢な暮らしを好んだおかげで財産はほぼ底をつき、私の手元に残ったのはこの美しい館だけなのだ。高額で屋敷の買い取りを申し出る不動産業者もいたが、私にとって最後の砦であるこの屋敷を守りぬいてみせる。アントニオは、偶然見かけたクラリッサが想像とは違うことに驚いた。彼女の屋敷を買いたいと何度も申し入れたのに、すげなく断られた。だが、こんなに魅力的な未亡人が相手なら、これは面白くなりそうだ。■日本初登場の作家クリスティーナ・ホリスが、イタリアのトスカーナ地方を舞台に、孤独な伯爵夫人クラリッサの情熱的な恋のゆくえを描きます。ある秘密と、心に大きな傷を抱えるクラリッサ。プレイボーイのアントニオとの行く末ははたして?

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