【感想・ネタバレ】カラハリが呼んでいるのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ザリガニが泣くところの筆者とそのパートナー マークによるカラハリ砂漠での野生生物(ライオン、ハイエナ、ジャッカルなどの)観察ノンフィクション。
 動物のことだけでなく、野外調査に付随する様々な問題、文明化の問題、調査にかかる費用をどう捻出するか、また野生生物をどのように保護するべきかなど、様々なことが語られる。たった二人で文明と隔絶した世界で、乾季に耐え、野火に耐え、何度も命の危険を感じながら、それでも野生生物を観察し、記録し、感動し、怒り、当惑しそして記憶するという類まれないエッセイになっている。
 人類の営みとは別に地球上の生物が進化してきたことをまざまざと感じることができる本。
 万人におすすめ。

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2022年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンフィクションの冒険譚。
個人的にはやはり、ボーンズが好きだった。
骨を折るほどの怪我をして疲弊しきっているボーンズに簡易治療を施し、計2、3体ほどの餌も与え、その餌もあまり近くに置くと警戒されるので少し離れたところに置かざるおえないが、そこから自らの陣地の木陰までボーンズが運ぶ上で、傷が開くのではないかとドキドキしながら見守る様。そこから無事回復し、耳にオレンジのタグが付けられ、しばらく見かけなかったと思えば再会できたり、とてもドラマチックだった。
挙句、最後はこれらの話を聞いて感動した人間により知らぬ間に殺されていた。ドラマチック。

他、集団で子育てする様や、我が子を見捨てる者もいたり、オーエンズらが助けてやろうかとやきもきするも結局死んでしまった子供、現地で言葉の通じない助手を雇い、彼が飛行機に乗ったりライオンに触れたりして人間らしい反応を示す様、などなど、ドキュメンタリードラマを見ているようで、長すぎたが面白かった。

ちなみに、ザリガニの鳴くところは未読。
著者のディーリア・オーエンズ氏はカラハリでは20代、ザリガニでは70代での執筆らしい。年月と共に、カラハリ時代がどう影響してくるか、どんな話か、これから読むのが楽しみだ。

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学術書しかほとんど読まない中、小説というか、体験記?みたいなこの本に触れてみた。
何というか、強い憧れや尊敬をただただ感じた。ものを振り払い、全てを捨てて、愛する人と二人、大自然に囲まれながら研究をする。難しくて、その分美しい。いやぁ。すごいですね。この二人は。

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2022年04月23日

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