【感想・ネタバレ】名探偵の証明 密室館殺人事件のレビュー

あらすじ

気がつくと“密室館”と呼ばれる館の一室にいた日戸涼。名探偵・屋敷啓次郎に傾倒しているミステリ作家・拝島登美恵が、涼を含めた男女8名を館に監禁したのだ。8名の中には顔を兜で隠した男など、明らかに不審な人物に加え、若き名探偵として誉れ高い蜜柑花子までいた!! 館内で起こる殺人のトリックを論理的に解くことができれば解放する、と拝島は言うが果たして? 出口のない館の中で次々に起こる殺人事件。トリックの解明に挑む蜜柑花子の苦悩と渾身の推理、さらに“名探偵の宿命”をフレッシュな筆致で描くシリーズ第2作。

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Posted by ブクログ

 前作が『名探偵の生き様』だとすれば本作は『名探偵=死神ではないか』という名探偵故に背負わなければならない業をこれでもかという程描写されていて、それでも名探偵を全うする蜜柑花子の覚悟が伝わってきた改作だった。最終巻でどうなるのか楽しみ。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

シリーズ2作目。
名探偵とは何なのかを考えさせられる作品。
名探偵という役目を背負った蜜柑花子には幸せになって欲しいと思う。
次巻にも期待。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

一作目もかなり風変わりな名探偵ものでしたが、今作もそれに勝るとも劣りません。
僕のこれまで読んできた名探偵譚の数などたかが知れてるけど、それでも読み終わった後に「こんな名探偵がいるのか⁉︎」あるいは「こんな名探偵もいるんや⁉︎」という驚きが、まずのしかかってきます。
気づいてからいくつかの部分を読み返すと、その名探偵の言動が全く違う意味として認識されて、二度驚きます。
これ以上言うことはありません。

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2021年09月04日

Posted by ブクログ

ホームズ(名探偵)にはワトソン(助手)がセットで付くのがミステリィのお決まりです。華麗な推理を披露する探偵を褒めそやすワトソンもいれば、「何言ってんのお前?」と冷ややかにいなすワトソンもいて、それぞれに魅力的ですよね。

ところがどっこい、今作のワトソンポジションの語り手は、何と名探偵を「××××」んですね〜〜〜〜。真新しくはないかもしれないけど、この関係性のホームズワトソンはちょっと珍しい。そんな関係性が明示される穏やかじゃない導入部ですが、そこは前作を読んでいる私です。作者の予想の斜め上をいく感じがちょっと嬉しい。

肝腎要の殺人トリックに関しては、ちょっとアンフェアかな〜〜〜と思うところ多数ありますが、被害者候補達のミッシングリンクが少しずつ明かされていく展開なんかは読み応えもあります。
語り部の彼は、ワトソンとしてはちょっと物足りなさの残る存在感だったので、次回作に期待します。




「皆様には私の殺人トリックの人身御供となって頂きます」ーー往年の人気ミステリ作家が高らかに宣言した瞬間、出口のない建物に閉じ込められた8人の男女は殺人事件の被害者候補として俎上に上げられた。トリックを解明できれば全員を解放すると嘯く首謀者に、若き名探偵・蜜柑花子が挑む!

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2021年09月15日

Posted by ブクログ

目覚めてみると、そこは見知らぬ部屋。ミステリー作家から取材させてほしいということで来てみたら、階段を踏み外し、そのまま記憶が途切れて、今に至る。他にも似たような状況で監禁された男女8名。その中には、あの有名な探偵も。首謀者のミステリー作家が言った解放の条件は、4日間の内にこれから起きる事件のトリックを暴くというもの。本当にそのようなことが起きるのか?そして無事に解放できるのか?


「名探偵の証明」シリーズの第2作目ということでしたが、あまり2作目という感じはありませんでした。途中参加でしtが、第1作目?と思うくらいでしたので、普通に楽しめました。
冒頭では、館の見取り図や名探偵の情報といったものを提示していて、興味をそそりました。

ミステリー作家が仕掛ける謎に意表をつくばかりでした。ただ、内容としてはチープさがあるかなと思いました。序章では本格的なのでは?と期待していたのですが、詳細がわかってくると、緻密に考えられたものではなく、運を天に任せる感がありました。

小説なので、運よく展開していきますが、犯人としては、ある意味手に汗握る展開で、違った意味での面白さがありました。

ミステリーとしては、?な部分もありましたが、個人的には日本語ならではの含みある解釈が面白かったです。名探偵対ミステリー作家との推理合戦が、それらを使って花を咲かせてくれたので、読み応えがありました。

作品では、名探偵ではなく、名探偵に恨みをもつ青年の視点で物語は進行します。とにかく今までの恨みを発すかのように名探偵の進行を邪魔していて、なんとなく余計だなと思いました。

そこから見えてくる名探偵ならではの性に、そういえばそうだなと思うところもあり、盲点をついているなと思いました。それが結局、首謀者の思うツボにはなりましたが、結果としては、なんだかなと思いました。

ちょっと変化球的なミステリーでしたので、これはこれで面白かったと思いました。

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2021年08月12日

Posted by ブクログ

ミステリ小説家に集められ閉じ込められた8人。
その目的は、仕掛けたトリックを明らかにする事。
果たして、この8人の関係は?
名探偵は、最小人数の犠牲で事件を解決出来るのか?

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2021年07月28日

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