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Posted by ブクログ
特に男の子が一生のうち必ずハマるのが恐竜だ。
しかしこの分野、発掘の広がり、調査方法の進化などで、私が子供時代の恐竜の定説は、どんどん変わり、今現在までの新しい常識は日々更新している状態だ。
そんな、日々更新を続けているかのような恐竜の学問。
この一番新しいと言える本がこれだ!
実際に読んでもらいたいものだが、いくつかを紹介。
恐竜はどんどん限りなく成長する生物で、幼体から成体になると、幼体のころは羽毛が存在していたものが亡くなったりする。
始祖鳥が鳥の先祖と長く定説になっていたが、どうやらヨーロッパ人が譲れない定説らしく、実はもっと古い地層から空を飛んでいたとされる恐竜が発見されている。
大きな恐竜になっても小さい子供時代と脳の大きさはさほど変わりなく、蜜柑くらいの脳であったらしい。
一番大きい脳はティラノサウルスだが、猫ほどの大きさで、もちろん猫ほど賢くはない。だが、寿命は猫より長かったようだ。
造形がユニークで人気のステゴザウルス。
だがあの背中の突起類はそれほど丈夫なものではなく、雌にアピールするためが存在理由であったらしい。
ステゴザウルスの歯の構造を見ると、弱々しく恐竜の糞を主食にしていたのではないか?
昆虫は酸を含む恐竜の糞を食べてはいなかったらしい。
大人気のティラノザウルスは肉食であるのだが、ということは生きていけるだけの個体数とその生存に必要な数の非肉食恐竜などがいなくてはならない計算だ。
ところがモンゴルでは、夥しい数のティラノザウルスの仲間と言えるタルボサウルスが発掘されているのだが、その数に対しての非肉食の動物が少なすぎるのだ。歯の構造を見ると、肉以外にも他のものも食料にしていた可能性が出てくる。環境によっても大きく変わるのだ。
私が子供の頃『ブロントサウルス」という竜脚類がいた。今はその名前を聞かない。
なぜか?
その昔、初めは仲良しだった二人の恐竜エキスパートが存在した。ところがある日片方が、片方の化石の配列の不備、間違いを指摘してから大げんか。
子供のような発見、命名合戦が横行した。
19世紀末のアメリカの研究者、オスニエル・マーシュとエドワード・コープだ。
数の多い少ないで争っているのだから、かなりその化石の研究分類正しい判断がお座なりになってしまう。
同じ恐竜化石に違う命名で発表されたりしたのだった。
化石が正確な年代を知るためには、地層に特徴のある『示準化石』と呼ばれる生物化石があることが好ましい。
日本では、その成り立ちや火山があることなどが幸いして、年代を判定しやすい。
岩手県久慈市は実に楽しみな化石群が存在する。
木から流れる樹液からできる琥珀が大量に含まれる地層に、次々と化石が発掘されている。
まだ日が浅いが、注目の場所!