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Posted by ブクログ
読書会の課題図書。
なぜバイアスが生まれるのか、どのようなバイアスが存在するのかについての解説。
良くも悪くも現実をありのままに認識することがいかに難しいかがよく分かります。
シナリオを書く上でこの主観的事実と客観的事実のズレをどのように意識すべきかなどを考えました。
人はどこでも誰の前でも行動が一貫していると考えがちだけど実際はそんなことなくて、シナリオだと一貫性を持たせようとしてしまいがち。そこはどうあるべきなのか。
Posted by ブクログ
なんとなくしか分かっていなかったバイアスや偏見といったものをさっと概観出来ました。バイアスの入門書にぴったりかと思います。最後に書かれる筆者の問題意識にも共感できました。
Posted by ブクログ
私たちはこんなに沢山認知のゆがみがあるのか、と大変驚く。しかし、著者はバイアスは人間が生き残るために身に付けたひとつの能力とも解釈でき、バイアスが必ずしも絶対悪ではないことを指摘している。
一方、現代の我々は複雑な情報社会の中で様々な判断を行わなければならない。そこでの判断では、適切ではないバイアスが働いていないか、気づく必要がある。そのために、我々はどのようなバイアスを持っているのか、知ることは有効だと感じる。
著者は、人間が置かれている環境を機械のように認知しないのは、自分の物事に意味を見出しながら生きているからではないか、と指摘している。なるほど。。
大変分かりやすく読み応えのある一冊。
Posted by ブクログ
序盤は数字が多く出てきて文系には少し厳しかったが(心理学の実験て大変)、3章あたりからは身近な話題も多く、とてもためになった。自分の見方を客観的に知ることが出来る。人はとにかくポジティブに都合良く考えるが、それは生き抜くため。逆に言えば鬱の人の方が正しくものを見てるかもしれない、という考えが新鮮だった。
バイアスを悲観的に考えるのではなく、見る世界を人間が自分なりに意味付けしながら一生懸命に生きているんだと前向きに捉える筆者の考えはいいと思う。
Posted by ブクログ
さらっと読める。バイアスに関してどういう研究があるのか概観によさそう
バイアスの研究に興味を持った高校生とか大学一年生とかがはじめに読むにもよさそう
行為者観察者効果(基本的帰属の誤りに似てる?)、後知恵バイアスというのは知らなかった…
Posted by ブクログ
気づかぬうちに私たちの判断を惑わせる「バイアス」。日常の様々な場面で生じる各種バイアスを紹介するとともに、その影響を緩和し、より良い意思決定を下すためのヒントを示す書籍。
バイアスとは、「人間が様々な対象を認知する際に生じるゆがみ」のことである。
バイアスは自動的に生じる。また、その働きを意識や意思の力で抑えたりすることはできない。だが、バイアスに関する知識があれば、その影響を考慮し、対策をとることができる。
バイアスには、例えば、以下のようなものがある。
・確証バイアス:
自分の予想や思い込み(仮説)に合う事実を無意識に選択し、認知する。そして、自分の仮説は正しいという信念を強化する。
・後知恵バイアス:
自分の知らなかった話を聞いたのに、聞く前から自分は知っていたと思ってしまう。
・楽観バイアス:
自分や自分の環境、将来について、実際の状況よりも良いものであるとかたよって認知する。
・自己中心的公正バイアス:
自分は日常、正しい行動をし、自分以外の人は正しくない行動をしがちだと考える。
・合意性バイアス:
他の人も、自分と同じような行動をとり、自分と同じような意見を持っていると考える。
・一貫性バイアス:
自分は状況に応じて行動を変えているにもかかわらず、他者は一貫した性格を持ち、その性格のもとに、様々な状況を通じて同じように行動すると考える。
・ネガティビティ・バイアス:
他者の印象について考える時、その人のネガティブな行動に注目して情報を収集し、印象を形成しようとする。