【感想・ネタバレ】不滅の子どもたちのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2021年09月28日

死を意識しながらどう生きていくのか。近代アメリカの通ってきた事件や社会問題が、それぞれの兄弟の選ぶ生き方に見事に織り込まれていて素晴らしかった。

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Posted by ブクログ 2021年06月22日

自分の死ぬ日を告げられた幼い四人のきょうだい。80年代からの時代を背景に一人づつ語られる人生。其々の深い愛情のつながりはつらいけれど伝わってくる。心にせまってくる物語。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月20日

13歳ヴァーヤ、11歳ダニエル、9歳クララ、7歳サイモンのきょうだいは、ロマの占い師に告げられた死ぬ日に向かって引き寄せられていく。
その影響の受け方は様々だ。
ロマの女を憎みながらも人生の後押しをしてくれたと感じるもの、がむしゃらに限られた人生を生きようとするもの、完全に否定しながらもその日に自ら...続きを読む向かってしまうもの、恐怖によって延命の研究に道を進むもの。

これは家族の物語、深い愛と心配と苛立ちと複雑な感情が絡み合ったきょうだいの物語だ。
きょうだいの物語としても読みごたえがあった。

言葉のもつ力を感じる。
ロマの女は言葉を使って彼らの人生を誘導したのか、彼らは操作されたのか、または自ら意思によって突き進んだのか。
クララのマジックの世界との比喩にうなずき、ヴァーヤの老化防止の動物実験から「より良い生」とは何かと考える。

1969年から始まる彼らの時代背景、また家族の過去の歴史も描かれる。
ユダヤ人家族の歴史を背負いながら今を生きるものに対する他者の鋭い言葉にハッとさせられた。

限られた人生を歩んだ親が子どもたちに与えた「不確実さという自由、ふたしかな運命という自由」その自由をきょうだいは手放したのか、やはり自ら選びとったのか。
きょうだいの各々の生き方に寄り添いながら、生について考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年06月29日

自分の死ぬ日を告げられた4人の姉弟のお話。
サイモンはダンサー、クララはマジシャン、ダニエルは医者、ヴァーヤは科学者。
章ごとに彼らの人生の数年が語られる。
人生を楽しんでパッと消えるのがいいのか、全ての楽しみを捨ててそれでも長生きした方がいいのか。
最後に残ったヴァーヤが昔揃っていた家族の事を思い...続きを読む出すところがめっちゃ泣けました。

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Posted by ブクログ 2021年10月20日

これは(自分の中で)半年に一辺位に良かった。ある兄弟がそれぞれ章を担当し、死んでしまう。実は皆が小さい頃にロマの占いに行き、不吉な予言をされてしまう。でもあれかな、実際の所、死というものは、必要以上思った以上に美化されてしまうね。しょうがないね、残された人々は残りの人生遂行しなきゃならないし、区切り...続きを読むを付ける、それがどうしても美化になってしまうのだね。ここ近年、AI社会に移行する世の中に対する、生きてる人間の反乱的な思いが濃厚になってきているように感じるのだが。人は繋がって生きてて、誰かの存在が生きる糧に。

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Posted by ブクログ 2022年05月03日

1969年アメリカ、4人の兄弟姉妹はその人の亡くなる日にちがわかるという女占い師を探し出し、会いに行った。それぞれに告げられた自分の運命。その後の家族を描きながら、4人とその周囲の人々のそれからを描く。
最初は占い師が告げた亡くなる日は、占い師に会いに行こうと言い出した長女以外は読者には明かされない...続きを読む。一人ひとりのその後が描かれていくうちに明かされていく。そして、最後に家族とは何なのだろう、親子とは何なのだろうと、深く考えさせられる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月27日

幼い時に 自分の死ぬ日を 告げられたら・・・
この帯が 気になって 読みました。

しかし 分厚い。
なかなか 進みませんでしたが
四兄弟の おちびちゃんから 話しが始まりました。
各章で まとまって いたので 読みやすかったです。

最初に 自分の寿命が短いと知っていたら
人は どう動くだろう。
...続きを読む恐れて その予言に逆らおうとするか?
あるいは 思いっきり それまでの人生を悔いなく生きようとするか?

人によって違うと思うけど
長女以外の兄弟は皆先に亡くなり
長女は命というものに とらわれてしまった。

こういう風に 自分だけ寿命が長く言われて
残されたら 辛いでしょうね。

改めて 毎日大切に生きようって 思える本でした。

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Posted by ブクログ 2021年07月12日

4人のきょうだいが幼い時に自分の死の予言を告げられたところから始まる家族の物語。

4人の章から成り立っていて性格や個性などを合わせて人生から描かれている。
各々の人生をじっくり見ている様な物語だった。

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