【感想・ネタバレ】インド文化入門のレビュー

あらすじ

遠くインダス文明にまでさかのぼり、異文化が交錯する要衝の地として繁栄してきたインド。そのため現在も多様な民族、言語、宗教が混在する。また古来よりカースト制が敷かれてきたことから、社会階層も多様に存在している。しかし、どの地方、どの民族のカレーを食べてもカレーとしてのカテゴリーに収まっているように、インド文化圏は多様な中にも統一性が保たれている。それはいったいなぜなのだろうか? 映画、新聞広告、絵画、物語、遺跡、陶磁器、食べものといった身近なテーマを切り口に、インドの文化と歴史を丸ごと理解する、世界的権威によるまたとない入門書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 まさしくインドを知るためのとっかかりとしては良い本だ。
 インドは海のシルクロードの中心に位置し世界から集まったスパイスがカレーとして南インドから北部に広まり、北からインドに入った遊牧であるアーリア民族が乳製品を持込んだそうだ。菓子やスナックの名称にその名残が残されており、辛いものはドラヴィダ語、甘いものはアーリア語に由来すると。遊牧民であるアーリア人がインドに入ったのが紀元前1500年頃、海のシルクロードは紀元13世紀以降(マルコ・ポーロ以降)だ、なんとも気の遠くなる話だ。
 さて、インドもイギリスとフランス、当時の帝国主義の争いに翻弄される。そんな祖国を憂い、マハトマ・ガンディーが立ち上がる。1947年にインドとパキスタンに分かれて独立が達成されるが、彼の姿はそこにはない。
 二百以上の言語がありまだカースト制が殘るインド、2020年からのコロナ禍、2021年1月から国産ワクチンの接種を開始した。なんとも面白い魅力的な国だ。
 

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2021年02月10日

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