あらすじ
僕に全てを与え、捧げてくれた人。90年代、アメリカ。過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。共にいるためには、家出するしかない。それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。その轍は、逃走経路。しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。
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匿名
ぜひ読んでみて欲しい
辛い展開とかが大丈夫な人はぜひ読んでみて欲しいです。
ストーリーも絵もとても綺麗な作品でした。
最期が2人にとってのハッピーエンドなんだと思いました。
ただただ2人の幸せを願ってます。
悲しい名作
普段レビューは中々書かない派なのですが、どうしても書きたくなったので書きます。
率直な感想としては、ただただ悲しいです。互いが帰る家で、ある意味互いに依存して生きている。けど、それは世間的に許されるものではなくて、たくさんの葛藤の中で2人は生きていたのだなぁと考えさせられます。
冒頭の時点で大体の結末は予想できるため、1ページ進むごとに胸が締め付けられる思いでした。最後はボロ泣きで、でもこれが2人にとってのハッピーエンドなんだと思います。次の世界でアランはヘイデンを見つけられたのでしょうか。アランもヘイデンも、過去の経験から「生への執着」が希薄だからこそ、最後の選択になったのだろうと思います。2人とも、話の中では明言していませんが「いつ死んでもいいかな」という雰囲気が漂っていて、でも2人があの街で出逢ったことで2人は互いが「生」へとどめる存在となったのだと考えます。しかし、ラストで片割れ、ある意味帰る家を失くしそうになった時、彼らにとって生は重要ではなくなった…と表現していいかわからないのですが、生の苦しみよりも死の救い・2人の世界へ行くことを求めたのだと思います。長くなってしまいましたが、互いが帰る家だからこその選択を潔く受け入れようと思います。受け入れるまで時間を要しそうですが…(これを書いてる今もまだ立ち直れてません。泣きすぎて目が痛い。)
イラストが儚さを感じ、ストーリーも相まって長い映画を観ているような気分になります。オススメです。ぜひ読んでみてください。
泣いた
互いの心に闇を抱えた2人が出会って一緒に逃避行する話。こんなに辛い話は初めてかもしれない、でも最後に2人一緒に入れて良かった。
悲しい恋物語
絵がとても綺麗で素敵でした。
アメリカが舞台で逃亡劇に向いていて良かった。
二人共まだ若いのに辛い経験をしていて胸が締め付けられました。
短い期間だけど愛し愛される相手と出会えたことが二人にとって救いだったと思う。
最近ハッピーエンドばかり好んで読んでいたので悲しい終わり方のものを久しぶりに読みました。
ある意味ではハッピーなのかな、、、
しばらく立ち直れない
辛い現状や過去のしがらみに囚われながら、自由を求めヘイデンとアランは外の世界へ飛び出しました。
二人にとって一緒に過ごした時間は本当に幸せでした。
でもそれもたった一時だけ。。。
周りの大人達に追い詰められていく二人。 不運が不運を呼び、不運が重なっていき二人は追い詰められていきます。 読んでいてもうこれは挽回のしようがないと、読んでいた自分も悟った感じで、結末が分からないにも関わらず涙が出てきました。 読後はただただ辛くて、涙が止まらなくて、まだ立ち直れてません。
美しくて悲しい、
2人で幸せになって欲しいとただただ願う作品でした。
色々な事に縛られて自由じゃなかった2人なので
感じ方は人それぞれ色々あるかと思いますが、
私はこの結末が1番のハッピーエンドだと思いました…
泣ける
つらいけど、個人的には良かったと思います。
こういうのをメリバっていうのかな?
2人にとって幸せなのなら、それでいい!
映画観てるみたいに絵もお話もスーッと入ってきてマジで泣けます。
重くて切なくて泣けるbl求めてる人にはおすすめです。
ああ
あぁ、もう何を書いていいのかわからない。
ただ僕が経験してきたこの人生では語ってはいけないことだけはわかります。
今はただただ涙が止まりません。
きっと2人に幸せでいることを信じています。
祈りはしません。ただ信じます。
Posted by ブクログ
もう、私なんかが感想書くなんて烏滸がましい。
なんにもいえない。
だから話しには触れずに…
絵がきれいすぎる。
写真みたい。
いや、これは映像だ。
私は映画をみたのだ!!!!ってくらい流れるように読み終えた。
もし映像化するなら絶対洋画。外国人で。
オール海外ロケで。
アニメ化や邦画では絶対表現しきれないから絶対見たくない!!!!
これはメリバじゃないね。
ハッピーエンドだよ…
彼らの人生の中の短い短い時間のお話なのだろう。
出会ってからのその短い時間の中に、彼らの全てを振り返る作業をして、自分を周りを赦し、昇華させられたのだろう。
それでも、読み終わった後の読者である私の虚無感が…1話からこの感覚を味わうことを予想できていたのに、美しい作画と共に読み進めることを止められなかった。
最高の幸福の中で彼の匂いのする家へと帰れたことがヘイデンの行き着く幸せだったのだろうか。
もう少し、時間を空けて読み返したくなる作品でした。
Posted by ブクログ
逃避行のメリバ。
過去1の神作。今まで様々読んで来たが、かなり心に残った。
エピソード1〜6+描き下ろし1話構成。
たしかに、レビュー通り重たい話だった。読後にタイトルの深さに気がつく。
文字量、メッセージ量も中々あるなあという印象。なので、長編小説や、まるで1本の映画をみたような感覚。1巻完結なのに。
また、コマ構成もわかりやすく、スラスラ読める。とにかく絵がきれいでたまらない。
「2人は末永く幸せに暮らしました」じゃなくて、「2人は幸せの絶頂で途絶えました」の方が好きな私の心にストライク。
最後は感動でボロボロ泣いた。拝読して数日経つが、未だにこの世界観から抜け出せてない。だれか引っ張り出してくれ。
単行本:描写あり、画面外なので竿本体は出ません。
知ってはいたけど辛かった
おすすめで知って、コメ欄でネタバレ喰らって更に読みたくなって購入しました。
2人にとってはこれがハッピーエンドといえるのかな。逃げ出した時点で、いつか見つかるかもしれない。そしたら引き離されてしまうし生存ルートのハッピーエンドがなかなか想像つかなくて…
きっとこれが最善だったと思いたい。
一冊でこんな読み応えがある作品なかなかないです。
これから何度も何度も読み返します。
Posted by ブクログ
ほんとに最高で大好きな作品見終わったあとに涙が止まらなかった
2人には幸せに生きて欲しかったけど2人にとってはハッピーエンドだったのかなって考えて更に泣きます
読み終わったあと、映画一本見終えたような感覚になりました。背負っているものから解放されたと思ったらまた背負うものが増え、彼らの辛さがひしひしと感じ取れて読み進む手が止まりませんでした。最後彼らだけの帰る場所を見つけられて良かった。
2人だけの世界
心のピースが足りないどころか、ほとんど欠けている2人が寄り添って一つになる話。
運命の歯車というか、起きるエピソードが一つの結末に向けて誘うような話だった。
最後にアランが家にかけたあの電話。あれこそアランの呪縛を断ち切る最後の一押しだったのかもしれない。
あそこで優しい言葉をかけられていたら、ヘイデンを知る刑事が間に合っていたら。
色んなifが合ったけど、多分彼らはあの結末しか選べなかったのだろうと思う。2人は幸せだったら良いなと思うけど、本当はどうなのかはわからない。だってあの結末しか選べなかったから…
画力が恐ろしいほど高いので、白黒マンガなのにギラギラ太陽が照り返す海に色がついてた。波の音も聞こえた。
なんてパワーのある漫画を読んだのだろう。
現実に戻ってこれないままレビューを書いてます。
落差がすごいと評判の次回作読まねば!
匿名
泣いた…
2人が幸せに生きてくれればいいなって思った終わりだった…そして涙しかでない…どうしたら良かったのかって自分でも考えちゃう。こんなに考えさせられて、泣ける話だと思わなかった。作者さん凄いです。
匿名
メリバってやつらしいけど
映画をみてるような、悲しいけど爽やかな読後感でした。
生きて幸せになって欲しかったけど、こうならざるを得ない状況で
二人とも美しい光景の中、お互いだけを信じながら…だから救われたんだとそういう意味ではハッピーエンドに思いました
美しい
イラストもストーリーもすごく美しい作品でした。きっと、他の登場人物からしたら2人は出会わないほうがよかったのかもしれないけど、それでも2人は出会うことができて幸せだったろうな…。読み終わってから、タイトルの意味がより心にきます
Posted by ブクログ
表紙買い
買ってよかった
「祈りが一度でも彼を救ったことがあったか」
厳格なカトリック教徒の両親、ドラッグ、銃、レイプ。読んでいてつらい場面もあったけど、BLの枠だけで収まらないでほしいストーリー。
最後の「I know」がまたいい。
Posted by ブクログ
読み終わってはじめて、あらすじの奥深さに気づく。2人は、死んだように生きることよりも、生きていることを実感しながら死ぬことを選んだ。この結末は辛いし放心状態になったけど、2人のこの選択は誰にも咎められないと思う。
Posted by ブクログ
昨今、お目にかかることが少ない、June系BLだった。重たい、痛い、刹那的に生きる青年たち。
なんだか小野塚カホリ先生の漫画思い出した。その時より回復早かったのは私も歳をとったからなのか?
うん
読んでて苦しかったです。分かりきったラストシーンが、どうにか来ないようにと何度も願いました。
だけど2人一緒なら…きっと2人にとっていちばん良い形で終わることができたんだと思います。
彼らはやっと、自分たちの家に帰ることができました。