あらすじ
もしタルタロスを目覚めさせたのならば、
それは最後の目覚めとなり、
次の眠りは永遠のものになるであろう……
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は空想の産物なのか?
それとも真実なのか?
世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部突破
ベストセラー・シリーズ最新作!
■歴史的事実から──ホメロスによる二大叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』
ホメロスが実在の人物なのかは疑問がある一方で、物語そのものは実際に起きた大きな戦争を記述したらしいという説は、今では受け入れられている。事実、二作の叙事詩は古代ギリシアの「暗黒時代」として知られ、ギリシアのミケーネ、アナトリアのヒッタイト、そしてエジプトという三つの青銅器文明が崩壊した激動の時代に光を当てている。なぜ、どのようにして、文明の崩壊が起きたのか? 最近の発見から、地中海一帯が立て続けに複数の争いに見舞われたことが明らかになった。戦いが広範囲に及んだことから、一部の歴史家はそれが初めての世界規模での大きな戦争に当たると主張、「第零次世界大戦」とまで呼んでいる。この暗黒時代の争いの多くは謎に包まれたままだが、今では考古学者の間から、この戦いに第四の文明が関与していたとの見解も示されている。その文明はほかの三つの文明を駆逐した後、歴史の流れの中に消えてしまったという。それが本当ならば、その失われた人々は何者なのか? ホメロスの物語はその文明の起源と行方について、手がかりを提供してくれるのか? ――神々や怪物たちの登場する物語のすべてがフィクションだとは限らない……。
タルタロス――
それはギリシア版の地獄であり、
苦痛と苦難の奈落。
そこはハデスの一角で、オリュンポスの十二神に先立つ巨神族の、
タイタンが封じ込められていた場所。
それらはすさまじい力を持つ神々で、炎と破壊の化身……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
友だちが貸してくれる シグマシリーズの一冊です。
古代史から現代に現れる恐怖
意外な人物
ジェームスロリンズの天才ぶりが躍動するお話し
これから続きを読みます。
こんなに歴史と科学 宗教 アクション をいっぺんに書ける人はいないんじゃないかと思います。
Posted by ブクログ
グリーンランドの氷河から9世紀の船が見つかるところから物語が始まる。
シグマフォースシリーズ最新刊が、書店に平積みされていたのを目にして手にとった。
このシリーズは、歴史と科学を融合した冒険活劇が楽しめる娯楽作品。今回のテーマはホメロスの叙事詩『オデュッセイア』。この叙事詩にかかれていたことが、実際に起ったことであったとしたら?この謎に沿って物語が進んでいく。上巻はグレイとキャットが苦戦を強いられる展開。事態は悪い方に向かっている。今後の展開が気になるところで上巻が終わる。早速下巻を読み始めよう。
Posted by ブクログ
イリアス に オデュッセイア
雰囲気しか知らない叙事詩からの物語は付いてい行くだけで精一杯。馴染みの方々に新しい方々、裏切り者に敵対勢力。終末から始まる新しい世界を待ち望む人々に対して手助けをしてくれる人々もいる。目の前にある恐ろしい古代の異物などなどにドキドキしながら読み進む。
Posted by ブクログ
シグマフォースシリーズ。グリーンランドの氷河の下からアラブのダウ船が見つかったが調査グループは謎の集団の襲撃を受け、さらに船の中に眠っていた機械人形に襲われる。なんとか脱出したものの、連中が嵐の世界図と呼ぶものを奪われてしまった。調査グループが持ち帰った地図の付属のアストロラーベを手がかりにグレイたちはイタリアへ赴く。今回はコワルスキにスポットが当てられの恋人のマリアとの関係やセイチャンの母親としての心境などが掘り下げられている。メインのストーリーも面白いが今まで築き上げてきた歴史と科学の融合というより、他にもありふれた歴史に消えた古代文明の話で、敵役もギルドのような魅力がなく、シリーズとして斜陽化を感じる