【感想・ネタバレ】妙な線路大研究 東京篇のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月17日

この作者、東京が絡む本を出すとメインが地形であろうと鉄道であろうとお屋敷の話を延々とする癖があるので回避していたのですが、twitterでこのシリーズを評価している人がいたので読んでみました。なんと今回は東京なのにお屋敷が出てきません。おかげで大変に読みやすかったです。
この本は都内の鉄道路線で地図...続きを読むを見ると妙に曲がっているように見える箇所について、その理由を地形などから説明するものです。地形で説明しすぎではないかと敢えて違う説明に挑む箇所があるなど、作者がちゃんと調べている様子が見えて好感が持てました。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

鉄道路線を等高線を意識して確認することもなかったし、そもそも戦前からの計画線まで知る由もなく、「妙な線路」とも考えていなかった。時間切れになって今は実現されていない計画線の影響で現在の線路が敷設されているということを知り、目から鱗の新認識に至り、何とも不思議な充実感を覚えた一冊。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

この連休を使って山手線の池袋から大崎まで運行停止。




どうしてかというと、重機が入る隙間のない渋谷駅の線路を人海戦術で移動している。





山手線の路線図を見ると特徴がある。それは、大崎から品川を見るとかなり曲がっている。どうしてそうなったのか。





品川~池袋は、1885(明治18...続きを読む)年に開通したが、この路線は日本初に私設鉄道の日本鉄道によるものだった。




日本初の新橋~品川間は、1872(明治5)年に開通したが、官設鉄道。




当時の列車の速度は時速30キロ程度と言われていて、この区間の曲線が問題視された形跡がないそうだ。




官設鉄道は予算を確保するのに苦しんでいて、新橋~横浜間の路線を払い下げようとしていたくらいだ。




どうしてそうなったのか不思議だったのは、西武鉄道にもある。西武池袋線と西武新宿線は所沢駅で交差する。




その理由はもともと池袋線も新宿線も違う会社のものだった。




しかも、犬猿の仲だった。その跡が鉄道会社が発行する路線図にある。両社とも相手の路線を全く掲載しないという徹底ぶり。




ここまで来ると相当なものだ。




西武になったのは堤康次郎の力が大きかった。




深さで印象的なのは、JR京葉線の東京駅だ。山手線などの他の路線から離れたところにポツンと一軒家いや、一路線。




どうしてそうなったのかというと、もともと成田空港へ走る成田新幹線を計画していたが、1983年5月に用地買収のめどが立たないので、成田新幹線の工事が凍結した。




同年7月に京葉線の東京~新木場間の工事が認可された。





ここから今の京葉線へとつながっていく。




この京葉線は新宿まで延伸する計画もあったそうだ。




どうしてここはこのような所に駅があるのか、どうしてこのような形になったのか、知られざる歴史があった。

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Posted by ブクログ 2022年05月27日

首都圏編が面白かったので、東京編も手に取ってみた。
東京編も既知のこともあったけど、でも実際に乗って、現地に行ってみたくなった。
掲載できなかった妙な線路はまだまだあるそうなので、続編を期待したい。

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Posted by ブクログ 2021年09月22日

普段何気なく乗っている鉄道路線、だけどそもそもなぜ、この電車はここを通っているのか。東京都内の膨大な路線網から、不自然な経路を片っ端から調べ上げて、その建設経緯を克明に記した力作です。

この手の話が大好きな自分としては、知っていた話もあり、初耳の話もあり、自分の認識が間違っていた個所も、ここは作者...続きを読むの解説違うのではないか?と首を傾げる部分もあり、とにかく盛り沢山で楽しかったです。地形図に断面図、航空写真まで引っ張り出してマニアックに巡る東京。ある意味、ちょっとした小旅行です。

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Posted by ブクログ 2021年07月31日

面白すぎる。東京の鉄道、その線形や駅名の「なんでそうなってるの?」を解き明かしてくれる本。ワシはどうにも鉄道を基準に地名を把握しているが、地名ありきで駅名が決まっているという当たり前のこと(その逆もあるけど)に気付けたりする。

地形、特に武蔵野台地と低地部や、水の街東京の縦横無尽な川や水路は、路線...続きを読むルートの決定に大きな意味を持つけど、それのみならず、政治や、林立した鉄道会社の合併劇から起こる悲喜劇こもごもあり、好奇心が刺激&満たされまくる。

鉄道好きはもちろん、地形や産業史好きも楽しめる一冊。

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Posted by ブクログ 2021年10月30日

鉄道の不思議物は、結構読んでいるんですが、この本は、これまで読んだものとはちょっと違う本。鉄道の線路が、なんでこんな線形になっているの?という事を解明した本です。“解明”といっても、推定の域を出ないものもありますけどね。

確かに、世の中には「え?なんで遠回りしているの?」という鉄道線路が少なくあり...続きを読むませんが、その理解がちょっとだけ進んだ気がします。

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Posted by ブクログ 2021年07月31日

表紙の路線図がモロ最寄り駅だったので、思わず手に取りました。

本書で取り上げられ表紙にもなった不思議な駅は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の「堀切」です。
駅は荒川の土手にへばりつくように造られています。
「なぜ、こんな所に駅が?」と不思議に思っている人はきっと多いでしょう。
しかも、この「堀切...続きを読む」駅は足立区にあります。
葛飾区の堀切は、荒川を渡った向こう側です。
本書を読んで、その理由がわかりました。

その他、
・なぜ東中野~立川の中央線はまっすぐなのか?(JRの章)
・なぜ青山通りを銀座線と半蔵門線が並走するのか?(地下鉄の章)
・なぜ東武と京成の都心の線形はY字なのか?(私鉄の章)

など、これまでなんとなく疑問に思っていたことにも触れられていました。
大阪篇とか出ても私はきっと読まないので、東京の電車を利用している人向けの本ですね。

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