感情タグBEST3
Posted by ブクログ
食堂でカレーを作るシーンでは、それまでの成美さんのカレーと共に生きてきた生活を思い出して、感動して涙が出てしまった。
登場人物も個性的で、面白かった。
「優しい手を作る」料理を作る時の心構えてとして、これからは実践していきたい。
Posted by ブクログ
装画:Miltata
児童養護施設に幼少期に引き取られた成美ちゃん。
その頃の担任の先生がかけつけてくれて、先生の家に泊まらせてもらうことに。その時先生が作ってくれたカレーのおかけで生存本能に火がついた。
カレー屋の店長が、"料理は人類初めてのエンタメ"と言っていた場面が好き。
成美ちゃん好きだな〜。
成美ちゃんの周りの人も(ほとんど)みんな優しかった。
仕事の休憩時間に読んでいたけど、各章に癒された。
疲れた心を癒すのに読むといい本かもです。
作品に登場したカレーのレシピも最後のほうに一部紹介されています。
カレーが食べたくなります!
Posted by ブクログ
日本おいしい小説大賞
受賞作。
食の描写にぬかりなし。
十分心満たされました。
人間以外にもおはよう、
おやすみと声をかける
孤独な出自の主人公が、
ときに感情を露に葛藤
する姿や、
そんな彼女を見まもる
温かい人たちの様子に、
人の営みが醸す妙なる
一皿を深く味わうこと
ができました。
Posted by ブクログ
カレーが食べたい〜!!
なんて食欲そそられる本なのでしょう。
自分の〝好き〟を突き詰めていける成美が素敵だし、出会った人たちが素晴らしい。
山あり谷ありだけど、諦めないことが大切と実感させられる。
とりあえず…どこにいけばこのスパイスカレーが食べられますか??
Posted by ブクログ
230311.8
主人公の料理...いや、カレーへの情熱と愛がすごい。
そのカレー愛のインパクトが薄れるくらい登場人物たちの人間模様があたたかくて心に沁みました。
「諦める___その言葉を投げ捨てた私は、もはや無敵といえた。」
すごく前向きでカッコいい言葉。
私も今は夢から少し外れたことをしているけど、自分のペースで前に進めばいいよね。
背中を押してくれる1冊でした。
Posted by ブクログ
第2回「日本おいしい小説大賞」受賞作。
私はスパイスが好きで、インドカレーも大好き。
スパイスは20種類ぐらいあり、自分でカレー粉(ガラムマサラ風)も調合したりする。
印度カリー子さんのレシピ本も読んでいる。
そんな私がこの本を知ったら読まないわけにはいかない。
結局一気読み。
面白かった!!
児童養護施設から始まるので、どんな展開??って思っていたら、カレーを中心に人間模様が節々に現れ、結局人間的な成長を見せながら、すべてがストンと収まった。
いやー面白かった。。
とりあえず次の休みには自分好みのスパイスカレーを作りたいと思います。。
Posted by ブクログ
一つのものへのこだわりは、自分を突き動かす原動力になる。でも、それが人との関係からマイナスに働き、逃げてしまうきっかけにもなる。最後は、自分がしたいことの強さと、それを受け止めてくれる人の言葉や行動が、自分の道を明るくしてくれる。
Posted by ブクログ
影響されてカレー作ってしまった…
ひとつのものに全てを捧げられる人ってこんなにも魅力的なのかと圧倒された、し、わたしもこんな風に愛や日常や努力や願いを込めてカレーを作って(カレーでなくてもお菓子や味噌汁など)大好きなひと、大切なひとに食べてもらいたい。出来ればトヨエツのようにおかわりもしてほしい!
こんなに素敵な喫茶店が近所にあったらどんなにいいだろうね…
Posted by ブクログ
第2回「日本おいしい小説大賞」受賞作品♬
スパイスカレーが大好きなので読んでみたかった作品!
理想のカレーを作るために奮闘するお話だと思ってました。
もちろんそれはそうなんだけど、でもこれ思ってた以上にめっちゃ良かった〜!!
読む手がとまらなかった〜
幼い頃に両親が離婚、育ててくれた祖母も失踪してしまい、天涯孤独の身となった成美。施設に入る前日に、担任の先生が作ってくれたスパイスカレーの味に感動して、その味がずっと忘れられないでいた。
大人になった成美は、あの理想のカレーを自分で作るべく努力を続ける。
1日3食カレー、寝ても覚めてもカレー!!
とにかくカレーへの情熱が半端ねぇ〜♡
そしてこの本に出てくるカレーがまたたまらなく美味しそうすぎて、読んでる間ずっ〜とヨダレでそうだった。
もう、めちゃくちゃカレーが食べたくなる小説です♡
お仕事小説としても成長物語としても、人間ドラマとしても良かった。
こんな風になにかに夢中になれるって素敵だな!
登場人物では弁護士のトヨエツがいい味出してたな〜。
幸村さんこれがデビュー作なのかな?
この先の作品でも、ぜひトヨエツ、リンクさせて欲しいです♬
巻末に本に出てきたカレーのレシピ(印度カリー子さん)が載ってました!
ふだん食べる専門だけど、一回チャレンジしてみたいな!
Posted by ブクログ
私もカレーを作る練習中。目指す味を求め、カレーの名店、レトルト、吉野家·すき家まで食べまくり中。
この本は、様々な不幸の詰合せの中にカレーを通した幸せが散りばめられた内容。応援せずにはいられません!
Posted by ブクログ
フォローしている方が5つ星を付けていたので、それに誘われて手に取りました。
親の離婚・父に引き取られ祖母に育てられる・祖母の痴呆・施設入所等々、かなり重めなスタートも少しだけ、そこからはカレーを通して人に出逢い、良くも悪くも様々な経験をしていく女性とカレーの物語。「日本おいしい小説大賞」受賞作であり、読み進めながらドンドン引き込まれていく。ほぼ一気読みでした。若い女性の成長物語だけでなく、読書を元気にする素敵な1冊です。
Posted by ブクログ
工場でカレーを配膳するシーンは、涙が止まらなかった!
不幸な境遇で育ち、小学校の先生が作ったカレーをきっかけに、カレーの道に進んでいく。いろんなトラブルに遭遇しても、やはり私が出来ることは「カレーを作ること」!カレーの美味しそうな描写はさることながら、一人の主人公の波瀾万丈な人生と心の葛藤に、深く惹き込まれました。
Posted by ブクログ
高校卒業の描写から始まった瞬間、なんだなんだ暗い話か?と身構えた矢先、
「雪景色がご飯に思え、カレーのルーをかけたら美味しそう」のような描写ですっぽ抜けた。
そこからはもう、カレー愛をこれでもかというくらい垂れ流す一人の女性の話に、良いスパイスの香りとカレーの誘惑が本から幻のように立ち昇り、おなかが減った。笑
トヨエツなる強烈な個性の登場人物や、本当にどうしようもない自己中心的な女性や、やさ男かと思いきや実は…のような人物も数々登場し、物語のスパイス香りづけになっている。
カレーのスパイス、学んでみようかな…。
Posted by ブクログ
スパイスカレーを通して人と関わり、成長していく女の子を応援したくなった。
やっぱり食べ物って人を幸せにするよな〜と、ほっこり。
カレーの専門的な知識も盛り込まれていて、スパイスカレーをやりたくなるところも良き。
Posted by ブクログ
子供時代に食べたカレーライスに焦がれた女性・成美が、カレーライスに青春をかける物語。
カンブリア宮殿?みたいに、次々と起こる出来事がダイジェストのように記されるスタイル。
成美が児童養護施設を出てから、出会う人々もたくさん。
トヨエツ(弁護士)、チャラ山(同級生)、店長(喫茶店麝香猫)、一ノ瀬くん(日本料理人を目指している同級生)、奈津さん(店長のパートナー)、江戸川さん、草野くん(麝香猫のアルバイト)、トロ子(施設出身の女性)、野田くん(寮の男性)、鈴木さん、杉野さん(寮の食堂で働く女性)。
トロ子が自分の限界を知って離れていったときが、個人的につらかった。
東京を離れて寮に暮らしながら働くところは蛇足っぽいなぁと思ったけど、火災でお店を失って終わるんじゃあ後味悪すぎるもんね・・・。
ぱっと遠方に引っ越しをするところも、根無し草らしい、成美っぽいなと思ったし、食から離れたからこそわかることがあったのでしょう。
しかし作者さん、弁護士に恨みでもあるの?というくらい、トヨエツは口が悪くて嫌な感じの人。
でもね、私はわかっていましたよ。成美にとって最後に必要となる人は、優しげな彼らじゃなくて、厳しくはっきりなんでも言う彼だってこと!笑。
ときめきには程遠いけど、きっと店長さんと奈津さんだって、ときめきで繋がっているわけではないでしょう。
色々なカレーが登場するんだけど、「豚角煮のカレー」って、なんでこれ主流にならないのかなってくらい、美味しそうだ。
個人的に、豚バラ薄切り肉を使ったカレーは苦手(油が多くてもたれちゃう)んだけど、豚角煮も豚バラだもんね。どうなんだろう、一回作ってみようかな。
「第2回日本おいしい小説大賞」受賞作。
本当に食を追求した良い小説だったよ。
こういう公募小説賞があるんだね、他の受賞作も読んでみたくなったよ。
Posted by ブクログ
主人公は普通の家庭で育つことがなく
保証人などの後ろ盾がないので
のっけからやや苦労するのですが
偶然出会った 弁護士トヨエツや
店主夫妻など いいめぐり逢いにも
支えられてます
主人公のカレー愛が
半端ではなく
また 単にカレーを作るよりも
人に食べてもらいたいという
原点に立ち戻る
心温まるストーリー
自然にお腹もすくし
応援もしたくなります
Posted by ブクログ
小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
食べる人の幸せそうな顏を思い浮かべえ。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
その気持ちが小豆に乗り移る。
甘えあんこができあがる。カムカムエヴリバディをおもいだしました。
Posted by ブクログ
カレー愛が爆発している。
今すぐにでもスパイスを効かせたカレーを食べたくなった。
物語は、児童養護施設で育った成美がカレーに惚れ込んで作るまで…。
きっかけは、小学生の先生が作ってくれた一杯のカレーライス。
施設を出て調理師学校に通いながらバイトの毎日だった成美は、家でもスパイスを揃えてカレーを作り、カレーの名店を渡り歩いていたが、なかなか満足できるお店に出会えずにいた。
ところが、わすがなスパイスの香りをキャッチして、たどり着いた「麝香猫」。
そこからカレーの味を盗むまで、通いつめる。
とうとうそこでバイトすることになる。
そこから店主の入院で、店を任されるまでになったのだが…。
バイトに裏切られ、店が放火に遭い、散々な気分で逃げるようにアパートを出る。
だが、どこで働いていても食事はする。
そして、気になるのだ。
彼女が、いつもしていることは、施設の調理師さんの言葉で、手を洗った後に一本ずつ指を揉みほぐしマッサージすること。
「まずは優しい手を作ること。その手で作った料理が食べた人の栄養になって、みんなの体を大きくする。」
「料理を食べる人の顔を思い浮かべ、その人が健康で元気で笑顔になる料理を作りなさい」
確かにそのとうりなんだと思う。
そして、成美は忘れてなかったのだ。
ラストに彼女は、いちばんの味方が、食べてもらいたい相手が、トヨエツであると気づいたのだろう。
そして彼女が言いたいのは、「私のカレーを食べてください!」なのだ。
Posted by ブクログ
スパイスを使うカレーの奥深さに特化したグルメ小説。
主人公は人生を変えたカレーに出会って衝撃を受け、スパイスの調合から自ら学び始めます。
1日3食カレーを食べ続け、ひた向きにカレーの美味しさを追求して突き進んでいく様は、スパイスに詳しくない人でも楽しく読めます。
自分でスパイス調合からカレーを作り始めないにしても、カレー屋さんに行ってカレーを掻きこみたくなる1冊です。
Posted by ブクログ
中々ここまでカレー愛を感じる小説も珍しいし、読んでると十中八九カレーが食べたります!!
一生懸命な主人公の成美さんを応援するつもりで読み進めました。
『成美さんの人生は、始まったばかりです。
本当に始まったばかりなんです。』
店長や奈津さんの優しさに泣ける。
Posted by ブクログ
育ててもらっていた祖母が認知症になり、児童養護施設に入る直前に担任の先生に作ってもらったカレーが忘れられない山崎成美。
ひたむきにカレー作りに没頭する爽やかなお仕事小説。
第2回「日本おいしい小説大賞」受賞作。
調理師学校に通いながら日々カレーを食べ歩き、家でもカレー。
主人公が純粋で熱意がすごい。
主人公のほか、麝香猫の店長やトヨエツなどキャラクターも魅力的。
酸いも甘いもあって、若い彼女の人生のまだ始まりの一部を見たような感覚。これで終わりで良いような、続きが知りたいような…
Posted by ブクログ
カレーライス、好きです
普通のカレーも、最近流行りのスパイスカレーも、北海道発祥のスープカレーも大好きです
時々無性に食べたくなるのがカレーライス
実はこの前食べたばかりです
それなのに
出てくるカレーが全部美味しそうで!!!
美味しいカレーが食べたくなります
Posted by ブクログ
カレーのスパイスのように複雑に絡み合い味わいを醸し出す、、、とは行かず話は結構淡々と進む印象。カレーを離れるのも、カレーに戻るのも結構あっさり。調理は五感を刺激するから、過去の記憶も鮮明に甦るんだろうなぁと自分は認識してるけど、そこもあんまりフィーチャーされてはないな。読むとお腹は減る。
Posted by ブクログ
爽やかな気持ちで読み終わることのできる一冊!
カレーが好きな方が読むと、終始カレーのことしか考えられなくなります…!
作中での料理に対する教えは、シンプルかつあたたかくて大切なもの。
私も忘れずにいようという気持ちになりました。
Posted by ブクログ
『日本おいしい小説大賞』なるものがあるとは知らなかったなー。
第2回の受賞作品。
表紙のカレーを見ただけで美味しそうすぎて食欲をそそる。
施設で育った成美。
施設で育った子は将来を見つめるのが早い。
18で自立しないといけないから。
とある出来事を経て、成美は自分の将来はカレーの道しかないと感じていた。
社会には優しく自分の人生に寄り添ってくれる人も、ぶっきらぼうだけど心配してくれる人も、自分よりもっとずっと頼りない人も、こずるい人間や人を騙すことがなんでもない人間もいる。
18歳で頼る人なく社会に放り出された成美が出会った人々。
人間関係に悩みながらも、好きなことに一生懸命になって生きる成美を応援したくなる。
巻末に小説内にでてくるカレーのレシピが載ってて。
これ、カレー好きな人は作りたくなるだろうな。
とりあえず読み終わってから、カレー食べに行きました。笑
Posted by ブクログ
高校と同時に孤児院を出る主人公はカレーに対する並々ならぬ思い入れがある。
なぜなら孤児院に入るその前の晩、学校の先生が作ってくれたスパイスカレーがあまりにも美味しくてその美味しさが私を支えてくれたから。
専門学校時代に理想のカレーを作る喫茶店を見つけ、そこで雇われ、マスターの事故を機に自分で店を仕切るようになる。
トラブルはよく起きる。
孤児であるということが足かせになることもある。
それでも自分を支えてくれたのはカレーを愛する思いで、だからこそ頑張れた。
でも彼女は逃げることになる。
自分のせいで店をダメにしてしまったから。。。。
というお話。
Posted by ブクログ
うわーー、カレー食べたいっ!となるかなと思ったけどそんなことはなく。
一つのとても魅力的な大切な大好きなことに向かっていく努力家の素敵な女の子のお話しだった。
とんとん拍子にはやはり落とし穴があり、更なる追い討ちに心が一度は折れてしまっても、大好きなことをしっかり自覚出来る夢があるのは羨ましい。
店長夫妻もトヨエツもサポートの仕方がさりげない、上手い格好良い大人で憧れる。
トヨエツ、早く美味しいカレーを毎日食べられるといいね!