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Posted by ブクログ 2021年01月23日
後 正武先生はBBT大学院時代に特に印象に残る授業をしてもらった人で、論理指向から常に物事をみるようにしてもらった人です。 忘れてしまっていることが多いので、読み直して論理思考で考える癖をつけたいですね。
Posted by ブクログ 2019年11月05日
遠い昔、新人コンサルタント時代に、ロジカルシンキング講師にオススメされて購入した本。久々に読み返しましたが、やはり面白いな。この本は、ある程度ロジカルシンキングを学んでから読む方が面白さが分かると思う。
本書の特徴は、帰納と演繹という「論理の基本」に重きを置いたうえで、ほぼそれだけで様々な事象や例...続きを読むを解説している点である。物理学に近いものを感じる。
全体にケースが秀逸。
・あなたは私を愛しているか
・ソクラテスは死ぬか
・ソクラテスは人間か
・自然は貴重である
・日本の地価は上がり続けるか 等
一方で、他のロジシン系書籍にありがちな「論理最強」で終わらず、「論理には限界がある」と説明されているのが興味深い。やや哲学的な側面ものぞかせるが(著者の教養・趣味だろう)、それも含めて楽しめる。「言葉の内包」とか面白かった。コラムも非常に秀逸。
対話形式など、やや時代を感じる編集におそらく賛否両論あると思うけど、私は読む価値ありと推します。この本を「内容が薄い」とかで片付ける人はきちんと理解できてないんじゃないかな。。全くそう感じないけど。
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Deduction(演繹)は一般論から個別論へ
Induction(帰納)は個別論から一般論へ
AはBであるというとき、A=B と AはBに含まれる と2つの場合がある。前者は逆や裏も正しくなるが、後者はそうでは無い
1つだけの前提から1つの結論を導く構造となっている論理は風鈴ロジック。正しい主張になり得ない
前提3種類
いつでも常に正しいと主張できる真理
人間社会が決めた取り決め
その他の一般に用いられる前提
文化とは、取り決めや価値観、その結果としての人々に共通な行動様式の総合体
人間は上下については絶対方向を基準にし、左右については相対方向を基準に考える習慣を持っている
帰納の仕方3つ
主語を変える
述語を変える
言葉の持つ曖昧さを使う
異質のメッセージを使って直観的・総合的な判断をすることは我々は日常、自然に行なっている
「自然」や「愛する」など、曖昧な言葉を大前提に使うと、とんでもない議論に発展する
世の中には、
数理で検討できるもの
論理で考えて判断するもの
感性の世界で対応しなければいけないものがある
Posted by ブクログ 2013年01月20日
論理的な思考を身につけるべく、簡単な例から論理を支える仕組みを学べる本。
演繹、帰納の考え方、ロジックツリーの基になる部分を理解できた。
だから何なんだ?と思うときには、このロジックが説明されていないわけで、
しっかり理論を学ぶことでぐっと成長できるはず。
Posted by ブクログ 2011年06月05日
論理思考法を対話形式でこれ以上ないくらいわかりやすく説明した本。この本を学校の教科書として導入して、若い頃から論理思考の習慣付けを行えば、日本人の論理思考不足も解消するのではないかと思う。本書に出てくる「風鈴ロジック」などついついやってしまいがち。オススメの一冊。
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【読書メモ】
●「風鈴ロジック」は正しい主張になり得ない。
1つのメッセージのみから別のメッセージを導くのでは、万人が納得する主張とはなり得ない。…実際あの風鈴の場合も、目に見えないけど、そよ風が吹いているという隠れた大前提があってはじめて、あの涼やかな音が出せるわけだ。
●今は「なにをするか」を抜本的に考え直さなければならない時代になった。これからの君たちの時代はもっとそうだ。だからこそ、前提を疑い、本当にそうかどうかをたしかめながら、なにをすべきかを考え、工夫しなければならない。
●われわれが前提としていることの多くは、ある意味では、仮説にすぎない。仮説は証明されているかぎり、それは正しいと言えるが、仮説はあくまで仮説にすぎないから、事実で検証されなくなったら、その仮説は根本から、見直す必要がある
●一方的なものの見方だけでは、全体を総合して判断したことにはならない。関係のある事柄をモレなく、総合的に拾い上げて判断することが必要だ
●全体を正しく判断するためには、1つの視点からだけでなく、別の視点からの異質なメッセージも加えて、総合的に、より高次のメッセージを考える
●モレなく重複なくすべてを網羅する
1)足し算・引き算で考える
2)掛け算で考える
3)軸で考える
4)枠組みを工夫する
●内包があいまいなことばを用いて論理を展開するときは、しばしばその「議論のためのことばの定義」が必要となる
●論理的にいくら正しくても、構造がしっかりしていても、論理だけでものを言ってはいけない。情緒のうえで、共感を持って対応できるかどうかで結果が変わってくる。論理で考えて意思決定すべきときと、感情や情緒を重んじなければならないときとがある。
●未来を考えるときは、今までの経験ばかりに頼らないで、未来を示すかもしれないわずかな兆候をとらえる努力が必要になる。技術革新などは、まったく未知のものではなくて、必ずその兆候がある。気がつかないだけだ。
●この演習のポイント
・全体として「言いたいメッセージはなにか」「主たる主張はなにか」を考え、大きな全体構造がどうなっているかを考える(主文はなにか、演繹的論法か、帰納的論法か、隠れた前提はないか、など)
・大きなメッセージで間のつながりを考える。主張は必ずしも1つでなく、2つ以上の場合もある。筆者が考えている以上に無理矢理ワンメッセージにする必要はない
・部分の内部構造と相互のつながりを考える。演繹か、帰納か、例示かなど、論理の構造はどうなっているか。どこまできちんと構成されているか(あまり厳密でない場合が少なくない)
・イントロ、エンディング、蛇足などもあり得る。ゆったりと構えてとらわれすぎないことが大切
・これは試験問題ではない。問題だけが解けてもなんにもならない。大切なのは、論理的に考える姿勢・習慣
Posted by ブクログ 2010年04月29日
なぜ論理学が大事なのかについてヒントをもらえる。なにか判断を下したとき、なぜそれに至ったのか、そもそも判断材料が間違っていたのではといったことを考えさせられた
Posted by ブクログ 2010年02月17日
久しぶりの後正武さんの新刊。
ロジカルシンキングの本、久しぶりに読んだな。
結構面白いと思います。
ただ、誰に向けた本なのか、いまいちわかりません(笑)
登場人物は、中学生と師匠なので、若い人向けかと思いきや、
難しい用語が出ていたり。
Posted by ブクログ 2014年11月09日
非常に分かり易くポイントを押さえたいい本なのだが、理解し易くするためのストーリ型にしていることが、かえってマイナスにも感じられる。
なぜか受け付けにくい。
コラムは秀逸なのに。
Posted by ブクログ 2013年08月16日
特に目新しいこともなく平凡な内容であると感じた。
論理思考、ロジカルシンキングの本は多数出版されている中でも
特にぬきんでたところがあるようにも思われない。
Posted by ブクログ 2011年11月07日
「論理的思考」と口で言うのは容易いが、実践するのは容易ではない。そもそも、どうやればいいのかわからない。
この本は、数学の先生と中三の少年という、二人の登場人物の対話という形で語られている。
原発問題や、TPPが、有耶無耶のまま流されている昨今、これらの何が大事で、何が問題で、何が重要でないのか、と...続きを読むいうことをふと考えるのにはいい本。
Posted by ブクログ 2011年06月18日
日本一わかりやすい授業,開講・・・そうかぁ?~Ⅰ論理の基本を知っておこう!(0)論理には5つの基本ルールがある(1)論理の基本単位は,主語と述語からなるメッセージ(命題)である(2)メッセージをピラミッド型に組み立てる(3)メッセージの上下関係を考える(4)上位のメッセージを支える貝の目セージは,モ...続きを読むレなく重複なく構成する<水平関係>(5)最下部のメッセージは,事実か,誰もが納得する蓋然性の高いメッセージであることⅡ演繹を使いこなそう(1)「風鈴」はロジックでない(2)前提にはいろいろな種類がある(3)前提を疑ってかかる(4)前提は事実の裏付けをもって常にたしかめていることが必要である(5)仮説を置いて考えるⅢ(1)同質のものを帰納して共通項を見いだす<単純な帰納>(2)異質のものを組み合わせて帰納する<複雑な帰納>(3)モレなく重複なくすべてを網羅する(4)枠組みで考えるⅣ課題を解決しよう(1)基準をつくって比較する(2)枠組みを考える(3)表を活用する(4)イッシュー・ツリーを展開する(5)数学の考え方を援用するⅤ論理の限界を考える(1)ことばの持つ限界(2)ことばの意味を考える(3)数理はなぜ絶対に正しいのか(4)ロゴス(知性・理性)の世界とパトス(感性)の世界(5)未来には事実がない(6)人間の意思の問題Ⅵ(1)ロゴスのコミュニケーションとパトスのコミュニケーション(2)起承転結と論理の関係(3)論理の骨格を踏まえたコミュニケーション(4)結論を先に言って,理由をあとに言う(5)相手の論理の構造を正しくつかむⅦ演習問題にトライしよう(省略)~中学の数学の先生と中学3年生の会話として進めているが,こんなに物わかりの良い中学生は千人に一人だ。そりゃ,あなたは東大を出てMBAを取得し,ヘッドハンティング(とは書いていないが)で内外の大企業を渡り歩いて,いまやコンサルタント業,大学の先生をしているかもしれないけど,こちとら凡人には理解できません。云っていることは正しいとわかりますが,実践するのは難しいですよ。ビジネスの世界で相手を丸め込むために身につけるべき技術であって,成功するためにディベートなんて技能がいるんだろうね
Posted by ブクログ 2011年04月11日
論理の基本的な構造を書いた本。
演繹と帰納など、基礎的な考え方が繰替えし出てくるので入門書としてはいいかも。
ただし、ロゴスとパトスなど哲学的な考え方が書かれていて、この部分は難しい。あまり他の論理の本では見ない内容かと。
Posted by ブクログ 2010年10月18日
■論理の基本
論理は「演繹」か「帰納」で組み立てられる
1つの命題を証明するとき、
2つ以上のサブメッセージが必要
演繹⇒一般から個別
帰納⇒個別から一般
■演繹を使いこなそう
演繹⇒大前提(一般)+小前提(一般と命題を結ぶ鍵)⇒命題
「社会科学の法則は、再現性の比較的高い仮説がほとんど」
⇒前提は...続きを読む疑ってかかる
■帰納を使いこなそう
「モレなくダブりなく」