【感想・ネタバレ】決算書の読み方最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術のレビュー

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Posted by ブクログ

簿記の知識はあるがそれを具体的にどう活かすべきかについて非常に面白く解説してくれる良本だった。決算書からそんな背景を汲み取れるのかと新たな視点を育むことができた。
ただ、簿記の知識があったからこそまだ理解が及んだといっても過言ではないくらい、専門性に長けている。

一回読んだからと言ってすぐに決算書を読み解くことができるわけではなく、色んな決算書から自分なりに読み解く実践を重ねること、またこの本に何度でも触れて考え方を洗練させていくことが重要だ。

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2022年10月09日

Posted by ブクログ

決算書を学びたい人は是非読んでみてほしい。

決算書を読めるようになるために一番大切なことは、読む実践を積むこと。
簿記の基本を勉強することでも、決算説明の動画を眺めることでもない。

でもどうやって実践積めばいいかわからない。
本書では上場企業の決算書を通じて各業界ごとに見るポイントを解説している
“決算数字とビジネスモデル”をつなげるイメージを体感させてくれます。

実践を積む前の『実践方法』を学びたい方は是非本書を手に取ってください。

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

世の中にある決算書分析系のムック本の上位互換という感じ。理論編ではなく実践編を求めている人にはかなりおすすめ。
特に、メルカリ・ラクスルなどの新興企業の決算分析や、丸井の事業変遷、日本電産のM&Aなど、最新のトピックを中心に取り上げているため、「今」必要な視点を得ることができたのが良かった。

【メモ】
・運転資本がマイナス→まだもらえないお金<まだ払わなくていいお金 なので、資金繰りの余裕あり
・ROIC=投下資本回転率×税引後営業利益率
・不動産業界の営業利益率は10~20%程度。利益率は分譲<賃貸となるが、回転率は逆になるので、結局どこの会社もROIC3~4%くらいに落ち着く
・アパレル業界の営業利益率は10%前後。平均的な棚卸し回転期間は3〜4ヶ月だが、しまむらは営業努力で1.5ヶ月程度まで減らしているので、売上高が高い
・製造業の棚卸資産は「原材料」「仕掛品」「製品・商品」に分かれるが、PLの売上原価は売れた製品に対応した分しか入らないので、BSの注記を見ておくべき。売上高が増えていないのに在庫が増えていると、売れていないとか、製造が進んでいないなどの背景を推測できる
・企業価値=時価総額(株主価値)+有利子負債(債権者価値)=事業価値+非事業用資産価値

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

決算書を読めるようになりたくて、いろいろ揃えた本の中の一冊。
読んでいる時はわかった気になるが、実際に企業の経営状態を分析できるようになるまでにはならない。
複数の本を並行して読んで勉強したいと思う。

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2023年09月15日

Posted by ブクログ

担当者なら定期的に実務を通して経験値が高まるが、私のように実際に担当しない人には、このような事例を盛り込んだ教科書は有難い。有価証券報告書についても解説があり、単に財務三表の切り口だけでは無い事も視野を広げてくれた。

関係会社株式評価損が計上されていると言う事は子会社のどこかが赤字続きになっていると言う事。百貨店は在庫リスクも保管責任も仕入れ販売をするケースが多い。一方ショッピングセンターがテナント貸しと言う商売形態。日本で初めてクレジットカードを発行したのは丸井グループと知識を学びつつ、丸井グループにおけるファクタリングの話。売掛金を現金に変えるファクタリングを行うことでバランスシートの肥大化を防ぐ。これにより売掛金が減り見かけ上、ROICを高めることができる。

買収時に貸借対照表の資産と負債を時価ベースに置き換える作業PPA。時価に評価替えをすると同時に、商標権や証券等の無形資産を識別することもある。日本語で取得原価の配分と訳される。買収金額=余剰価値+純資産=純資産+商標権+土地含み益+のれん+知的財産権。のれんにはシナジー効果や優秀な人材等の特定が難しい価値が含まれる。M&Aの解説は助かる。

銀行からの負債で資金調達をする方が利息は低いが倒産リスクが高まる。そのため企業価値を毀損してしまう。リスクが相対的に低い投資を行う際の資金調達を負債で、リスクが相対的に高い投資を行う際の資金調達は自己資本で行うというのがコーポレートファイナンスの大原則、など。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

●営業利益 vs CF:営業利益が改善しているのにCFが長期的に振るわない/赤字の
 場合は注意が必要(e.g.RIZAP)

●ROIC=税引後営業利益 / 投下資本(有利子負債+純資産)
 ROIC=税引後営業利益/売上高 × 売上高/投下資本
=営業利益率 × 棚卸資産回転率
 日系大手を中心に、内部留保が厚く(ほぼ現金)、事業用に投下しているリソース
 が”肥大化”して見えてしまうため、当該ビジネスの核となる資産(ニトリなら店舗(有形固定資産)などで売上比較をする、などブレイクダウンが必要。

●減損損失=短期的には業績下降のシグナル+本来期待した利益計画の達成が不可能(投資の機会損失が発生)のシグナル。
Cashoutはないものの、事業価値を毀損しているわけで、実質cashoutと同様。

●CCCー棚卸資産回転期間+売上債権回転期間ー仕入債務回転期間
 棚卸資産/売上原価×12 , 売上債権/売上高×12, 仕入債務/売上原価×12

●税務上の繰越欠損金:資産計上(将来の納税額を減少できるので)
 但し、Startup企業の場合は、”税務上の繰越欠損金にかかる評価性引当額”で全額
 控除される場合も。メルカリも2019年決算では、まだ黒字化が見通せないので
 控除していた。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

さまざまな業界の上場企業の実際の決算書を例に使って、その開始者の状況を業界特徴とともに解説してある。結構細かく解説しており、難しいが何度も読む価値はありそう。

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

PLしか見ていない人が多い。
BSやCFも見ないといけない。
この3つを横断的にみて、会社のストーリーを読み解くことができる。

実際にBS、PL、CFを見ながらの解説は納得させられる。
しかし、これを一人でできるようになるためには、一体どれほどの時間と勉強が必要だろうか。

まずは少しでも企業の決算資料に目を通し、疑問に感じた項目を深堀していく必要があると感じた。

また、この本を読んだことで、"借金=悪"という考えが変わった。

危機的状況に陥り借金をしようとした場合、既に貸し付けがあれば、倒産して貸し倒れになると銀行も困るため貸してもらえる可能性もある。
新規の顧客では、リスクしかないため金を貸してもらえない。

さらに株を発行し資金調達するよりも、借りた方がいいこともあると言っている。
借金の場合、1%程度の利子を付けて返せば、銀行は満足してくれる。
株の場合は、1%程度上昇したところで投資家は満足してくれない。

なるほど納得でした。

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2021年06月02日

Posted by ブクログ

決算書の数値がなぜそのような数値になったのかを分析する際の考え方を丁寧に解説した本。王道ではあるが、数値を細かく分解してブレークダウンするのが要因を掴む基本だなと改めて感じた。
会計専門家にとっても参考になる一冊である。

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

 「読者に自分で決算書を読み解く力を付けてもらうことをゴールとして設定している」本。
 
 税効果やキャッシュフローなど、深掘りすると難しい話題でもわかりやすく説明してくれている。最近話題の企業の決算書を事例にしてるのも相まって読みやすい。ページ数が多く見えるが、図がいっぱいあるだけでさくっと読める

 どうやって人に決算書の読み方を説明しようかと悩んでたところに本屋で見つけることができてよかった。

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2020年11月15日

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