【感想・ネタバレ】なつめとなつめ 3のレビュー

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過去がちょっと重いな

2022年08月22日

友達になった人ごとに過去に重い出来事があったことを描いており、悲しい感情が読み手側にも伝わってきます!
それを解決している棗くんはすごい!

#切ない #ドキドキハラハラ #深い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月07日

至極当たり前の事を、堂々と言うんですけど、ほんと、この『なつめとなつめ』、最高ですね。死語感が強いかも、とは自分でも思うんですけど、この『なつめとなつめ』を読んだ際に、心で生じる波、これが「エモい」と呼ばれるものなんでしょう。
これまでも、アオハル感が強いなぁ、と感じてきましたけど、この(3)は、そ...続きを読むの特徴が特に顕著。
まぁ、(4)は、この(3)を凌駕しているんだろうな、と薄々は勘付いています。(4)の感想は、なるべく早めに書きたいです。空翔先生の目に触れちまう可能性は低いとは言え、さすがに、自分の中で、もうちょい、感動を早めに鎮めて、まともな形にした感想を書かないと失礼が過ぎる。
この(3)のメインは、言うまでもなく、体育祭。私は、あまり運動神経が良い方ではない、ハッキリ言えば、悪いんですけど、それでも、体育祭は結構、テンションが高まるイベントでした。人によりけりなんでしょうが、学生時代の三大イベントは、やはり、この体育祭と、文化祭、そして、修学旅行じゃないでしょうか?
前巻で、黄組の応援団長である八草先輩との仲をグッと深めた棗たち。彼の為だけでなく、自分たちの青春の為にも、必ず、体育祭で優勝する、とやる気は十分です。
この体育祭編で、何が私の心に刺さったか、それは言うまでもなく、結果でした。あえて、ネタバレしちゃいますが、棗たち黄組のメンバーは大健闘しましたが、惜しくも優勝を逃してしまいました。
これまた、至極当たり前の事を言いますが、世の中、本気で頑張ったからと言って、絶対に一位を獲れるとは限りません。若い人らの希望をぶち壊すつもりはありませんが、努力が結果に繋がってくれる事は、就職すると、グッと少なくなります。
しかし、月並みな意見ですけど、一位が取れなかったとしても、その為に積み重ねた努力は、必ず、自分の血肉になっており、次のチャレンジで必ず、発揮されます。そのチャレンジで、必ず一位になれる、望む結果が出る、と断言する事は出来ませんけど、挫折を知った上で続行した努力はアナタを成長させているはずですから、より良い結果は出せるんじゃないでしょうか。
戦いの厳しさを痛感した棗が、この結果に打ちのめされながらも、どう、再起し、より強靭なヒーローになるのか、もう、(4)を読むのが楽しみでなりません。ホント、あざっす、空翔先生ッッ
ちなみに、私がこの(3)で、心に残った回は体育祭のそれよりも、第13話「ガム記念日」でした。これは、棗と大地が親友になったエピソードで、食欲旺盛、それこそ、「暴食の王・ベルゼブブ」と契約しているのかってっくらい大食漢の大地くんが、常に笑顔を絶やさない理由も、この話で明かされています。
『からくりサーカス』の才賀勝や加藤鳴海、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィにしてもそうですけど、どんなに辛くても、強敵に追い込まれようとも、泣くべき時じゃない時はニッコリと笑える男は強いですよね。今後、大地くんが、どんな成長をしていくのか、楽しみです。それに、今は食い気の方が強いけど、恋に落ちる事があるのか、そこにも期待しています。

この台詞を引用に選んだのは、先にも書きましたが、大地くんの強さ、それの根源、大本が明らかになっているものだからです。
確かに、いつでも、何があっても、ニコニコしている人は、傍目からすると不気味さを感じるかもしれません。全員とは言いませんが、中には、そういう人を物理的に排除しようとする者もいるかも知れません。
ただ、「自分達とは違う」や「笑顔が気に障った」って理由だけで、他者を迫害する輩よりも、そんな理不尽な暴力を受けても、笑顔を絶やさないで、前に進める人の方が、私は心が明らかに強い、と感じています。
ちょっとしたズレを理由にして、他人を虐める者を、私は最近、「悪い」と言うよりかは「弱い」んだな、と思うようになってきました。
自分と違う人間の良さも受け入れて、その人と一緒に笑えるような事をする方が人生は楽しいはずなのに、自分の人生をわざわざ、粗末にするような行いを積み重ねる、それは弱い心が原因なのでしょうかね。
そんな「自傷」に走ってしまう加害者も、ちゃんと助けられる社会に出来るヒーローは、今んとこ、いませんね、残念ながら。
「いいか、大地。笑顔ってのは、強い奴にしかできないんだ。なぜか、わかるか?よく笑う奴ってのは、それだけ、背負ってるものがある強い奴だからだ。俺はお前に強い奴になってほしいんだ。お前は泣き虫だからな。まー、いつもニコニコしてたら、変人に思われるかもしれねーけどな。俺もそうだったし、あははははっは。でもな、大地。そうやって、笑顔でいたら、いつか必ず、そんなお前をバカにしない奴が現れる。そんな奴が現れたら、友達になれ」
「————なんで?」
「なんでって、そりゃ・・・そんな奴は、すげー優しい、いい奴だ。そんな奴といたら、きっと―――泣くのも忘れるくらい、世界が楽しくなるさ」(by長谷川大地の兄、長谷川大地)

もう一つ、この(3)でグッと来た言葉をご紹介。
結果が残念なものだったとは言え、実際、世の中には、こういう前向きな言葉で心に力が湧いてくる事は多々ある、と私は感じています。
自分を限界まで追い込むのが正解って訳じゃないですけど、自己暗示って大切ですよね。
「先輩、『かもね』じゃないんです。するんです。何を弱気に・・・チキンもほどほどにしてください」(byいろは)

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