あらすじ
駆け込んできたクレーマーは暴力団員!?
他部署の警察官からは「県警お客さま相談室」と揶揄される、神奈川県警刑事特捜隊第四班。
所属の小笠原亜澄巡査長に相談を持ち込んで来たのは、「平塚中央署の捜査が一向に捗らない」と訴える長束と名乗る優男。
話を聞けば、コスプレ衣装が盗まれたので、湘南ひらつか七夕まつりの織姫コンテストに間に合うよう、取り戻してほしいと言う。
出場する勤め先の社長令嬢に着せないと、首が危ないらしいのだ。
期限は二週間ほどしかないが、解決できるのか?
伝説のコスプレ・メーカーが作った衣装の行方は?
元捜査一課のエース刑事・伊達政鷹とコンビを組んで、捜査を開始する亜澄。
胸によぎる不安が現実となり、思いも寄らぬ事件までもが起こってしまい……。
「あっちの特四」とも吐き捨てられる、刑事特別捜査隊第四班の、一癖も二癖もある刑事5人が難事件に挑む!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
県警お客さま相談室の面々が地道に捜査している様子は伊達刑事の勘もありますが、地に足ついている感じがします。
今回は亜澄の事が掘り下げられていましたが、次回は今回活躍した森刑事をもっと登場させて欲しいです。
Posted by ブクログ
今回の舞台は平塚。今回もお客様相談からスタートするのは同じ。織姫の衣装盗難事件からいろいろなところにストーリーは分岐していきます。
1作目は主人公の父親の失踪とかが並行して進行していて、物語が多層的になっていましたが、今回はちょっと浅いかな。亜澄と父親の関係をもう少し掘り下げてもよかった気がする。
優しさとしっかりした観察眼
政鷹さんの観察眼と優しさを持った人との接し方が印象的でした。あとはネタバレになるので、あまり語りませんが、第4班のチームワークの良さが光る捜査でしたね。
Posted by ブクログ
警察の中でも『なんでも相談所』的な部署の面々は、一見緩いようで 実は…というキャラクターばかりで、昭和の刑事ドラマファンとしても楽しめた。舞台となる平塚近辺を知る方なら より一層深く楽しめるとはず。
こちらの作者の『真田夏希シリーズ』にも共通する小道具等への拘りもしっかり描かれていて、そのリサーチぶりにも驚かされる。