【感想・ネタバレ】着物の国のはてなのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

着物にまつわる様々な謎、なんで意味不明なルールが多いの?着物屋の商売の仕方が独特すぎるのはなぜ?0円の着付け教室って何?など、不思議すぎてとっつきにくい着物界について明快に語ってくださっているのがとても有難い。着物そのものには興味があるのに入りづらい、と感じている人にぜひ読んで欲しい。

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Posted by ブクログ 2023年05月16日

こんなこと、子どもじゃあるまいし疑問に思うのは野暮かな、と思ってしまうことを、著者は純粋に疑問を持ち、その道のプロに聞いてくれています。

きものの世界をややこしくしているのは、自分自身かもしれない。

いわゆる着物についての本より為になるかもしれない。この本を読んで、着物着たいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年11月04日

「着物の国」と聞けば、お~コワ、近寄るまい近寄るまいと後ずさるのは私だけではないと思う。やたらいろいろルールがあって、間違えると怒られそうだし、着物から帯から小物から、厳しく値踏みされて「フフン!」と鼻で笑われそうだし。ウン十年前結婚するとき親が無理してあれこれ持たせてくれたけど(お父さんお母さんあ...続きを読むりがとうね)、さて何回着たやら。普段に着ようなどと思ったこともなかった。

著者は50代を迎えて、着物をワードローブに加えたら楽しいのではないかと思い立ち、果敢にその世界に飛び込んでいく。納得のいかないことは自分で調べたり、詳しい人に尋ねたりして、よくわからない謎ルールに縛られた着物の国を覆うモヤモヤをどんどん晴らしていく。さすがの行動力で、実に痛快。たかだかここ何十年かの間に「そういうこと」になったものを、「伝統」という美名でパッケージングして高く売りつけるギョーカイってどう考えてもおかしいよ。

老けた感じに見えない似合う着物の選び方に始まり、半襟の付け方(あれ、めんどくさいよね!)、補整は必要か、着付け教室の仕組み、着物の「格」って何?「着物警察」の撃退法などなど、アンティーク着物とかリサイクル着物を自分でも着てみようかと思う人にとっては、実用的でとても役立つ内容にもなっていると思う。

裏表紙の著者近影は、愛犬マドと共にビールジョッキを掲げる着物姿。黒い縦縞に巨大なアネモネ柄のこの着物、夫の高野秀行さんは「スゲー柄!そんな着物どこに売ってるんだ?カッコイイじゃん」とおっしゃったそうだが、いやほんと、実にカッコイイ。片野さん、ご自分に似合うものをよくわかってらっしゃる。

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Posted by ブクログ 2024年04月25日

もっと気軽に着よう、といいつつ、それほど自由でも簡単でもない着物の世界の謎を
一つ一つ丁寧に取材し、体験し、はっきりさせていく本。
これを読んだことで、着物はもっと自由で良く、
歴史を振り返ればルールなんてないようなもので、
誰かの都合と誰かの経験が伝統という顔をして、
ぼんやりごまかしているという...続きを読むのが良く分かる。
着物の格に関しては、着物を売る側の都合と、
すでに知識が受け継がれていないゆえ正解があった方が楽、
という両面によってつくられているというのが分かって良かった。
カジュアル着物はその範疇にはないし、
場面への違和感を感じるとすれば布が発する声というのも嬉しい事だ・
室町時代のゆったり着物が受け継がれていたら、
もっと着やすく日常のものになっていたのかも。
半襟すら縫わないでも大丈夫。時間が無ければ自分で着ないでも大丈夫。
どんどんハードルなんて下げればいいと思う。
着物初心者向けに、とても具体的で為になる本。
表紙を開けて中のブルーの紙、中表紙の模様の入った紙が素敵だった。

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

着物仲間から勧められて。

着物初心者の疑問や謎を一つ一つ専門家に訪ねてまわり、由来や本来の意味などを解いていき、また現在のニーズとは合致しない(場合によってはコンプラが疑問を呈しそうな)着物業界の習慣や仕組みを説明していく。
堅苦しい着物世界の敷居を下げるという点で良書であり、ルールを知らない素人...続きを読むには「それでいいんだよ」と告げてくれる強い味方。

それでも★3なのは何故かな。
なんとなく後半、観劇のルールのあたりに言及する段になり、ちょっとお腹いっぱいになった感があったからかな。
言いたいことはたくさんあるんだろうな、とは思うけど、自説を専門家に支持してもらって正当性を主張する姿が、徐々に素直に同意できなくなっていったというか。
こういうのも、適量があるのかもしれない。

私は中庸を好むタイプなので、真っ向から、みたいなものが苦手なのかもしれない。
読者は勝手なものだ。

ちなみに着物仲間は絶賛していました。

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