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社会人2年目を迎えるときに読みました。
命をかけて、自分の仕事に向かう姿に
私自身の今の仕事や、これまでの勉強の姿勢が恥ずかしくなりました。
あついひとです。
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「熱い」人生哲学の書。
私は医師ではなく、ソーシャルワーカーなので、職業人としての「あり方」は違うのですが、共感できるところが多くありました。
天野篤先生には、NHKのプロフェッショナルで拝見して以来、ずっと憧れ続けています。
人のために尽くすこと。
そのために自己研鑽を続けていくこと。
例えば、人の3倍努力をすること。
人生の中で「背負ったもの」がその後の人生を決める、ということ。
重く、胸に、ずしんと響くものがありました。
命と向き合うことは、このように強い覚悟を要するものだということ。
自分自身の覚悟を改めて問いただされた思いでした。
読んでよかったです。
気持ちがしゃっきりしました。
これからこの本を、表紙が見えるように部屋に飾り、自分に気合を入れるための一冊にしていこうと思います。
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天皇陛下の心臓手術をした天野篤医師の本。
「手術あきないの?」といわれることがある。そんなときは「あきません」と応える。自分が選んだ道で「飽きる」ということがあったとしたらそれは妥協して仕事をしているとしか考えられない。
すばらしい。
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心臓血管外科医 天野 篤先生(順天堂大学医学部心臓血管外科教授)のエッセイ『熱く生きる』
タイトルの通り、医療者としての熱い想いと実践を記した書。
天野先生の医療に対する想いや医師(医師道)についての考えがストレートに伝わってくる。
医療現場にいると、このような熱い医師に遭遇することが、希(残念ながら)にある。
医療のあるべき姿がうかがえる。
この想いを確認できたし、自分の立ち位置を再確認できる刺激的な本だった。
どこまでも厳しく、どこまでも優しい天野先生の考えと行動に書を通して触れることができたのに幸せを感じた。
もちろん、医療現場にいない人達に受けて、医療現場で汗を流す人達に対しても有益な本だと思う。
※本書に出てくる医者についてはほとんどが名前が伏せられているのだけども、伏せる意味がないほどに誰か分かる。
この先生の刺激を与えた先生が、あの先生か!と感激しながら読んだ。
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【内容(出版社からのコメントより)】
日大医学部を卒業後、どこの医局にも属さずに、ひたすら腕を磨いてきた心臓外科医が、2012年2月、天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した。
偏差値50もなかった三浪の時代を経て、あえて厳しい道を歩んだプロフェッショナルの「思いと情熱の磨き方」「人生の切り開き方」――。
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【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
天野/篤
心臓血管外科医。順天堂大学医学部心臓血管外科教授。1955年、埼玉県蓮田市に生まれる。1983年、日本大学医学部卒業後、医師国家試験合格。関東逓信病院(現・NTT東日本関東病院。東京都品川区)で臨床研修医ののち、亀田総合病院(千葉県鴨川市)研修医となる。1989年、同心臓血管外科医長を経て、1991年、新東京病院(千葉県松戸市)心臓血管外科科長、1994年、同部長。1997年、新東京病院での年間手術症例数が493例となり、冠動脈バイパス手術の症例数で日本一となる
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【目次】
第1章 思いを磨け――世のため人のために生きろ
第2章 人の逆を行け――偏差値50の闘い方
第3章 覚悟を持て――ゆずれない一線を決める
第4章 先を読め――次の時代を見ろ
第5章 問いかけろ――疑問を持ち、行動を見直せ
第6章 目標は高く――進むべき「道」を究めろ
天野篤 年譜
心臓の機能と構造
心臓の病気と治療方法
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自己啓発本とビジネス書の間。
タイトルのとおり熱く生きる。
目の前の患者に全力で、できることを全てやる。
どの分野でも、僕のフィールドでもそれは変わらないはず。
目の前に全力になれれば、飽きるはずはない。ゴールはないんだから。
ありがとう。
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順天堂大学心臓外科医 天野篤氏による、医療への思いを綴った本。日大医学部出身でエリートではない道を歩んで心臓外科の第一人者まで上り詰めた人物だけあって、言葉のひとつひとつに重みが感じられる。心臓外科手術の経験からくる自信であろうが、妥協を許さぬその姿に感銘を受けた。
「20代後半の研修医になったばかりの頃から、私は月曜から金曜までを勤務先の病院で寝泊まりする生活を続けてきた」p10
「熱い思いで一生懸命になることが大切なのは、何も医師の世界だけのことではない。会社であれ、お役所であれ、お店であろうが、その存在と仕事が、世のため人のためになってこそ価値がある」p14
「手術中、予期しない事態にぶつかるとパニックになる医師。手術をしても結果を出せない医師。安全性の確立していないひとりよがりな手術を繰り返し、患者さんを傷つけている医師。こういう医師は今すぐに医師免許を国に返すべきだと感ずる」p17
「(優秀な医師には)「よく学び、よく遊び」は許されない。医学生は「よく学び、よく学び」しかないと覚悟せねばならない」p23
「患者さんの回復状態が芳しくない場合、その原因が、手術中の場面としてはっきりと目に入ってくる。手術中にほんの一瞬、数秒かもしれないが「思い迷った理由はこの状態だったのか」と思い知らされるケースが今でもある。私は外科医だから、そう気がつけば意を決して再手術を行い、全力であるべき状態に戻す行動をとる」p38
「温存しとこうとか、あとで使おうというのはダメで、今持っている力は早く使い切った方がいい」p64
「(失敗した部下について)いちばんやってはいけないことをやった部下を育てなければいけない。彼をとにかく一人前にすれば、そのあとの道も開ける」p109
「手術が複数ある日は、朝食を軽くとって、昼食は缶コーヒーとスナック菓子で済ます。そして、夕食は集中治療室の隣の大部屋で弁当を食べる日がほとんど」p117
「教授である私が病院に寝泊まりしているからといって、そのやり方をスタッフに求めてはいけない。順天堂の心臓外科教授としての私の収入はほかのどの医局員よりも多い。この点に関してはつね日頃から「収入が多い者は、誰より働かなければならない」という持論を持っている」p119
「性格の悪い人間はダメだ。実際にそうでなくても、そう指摘されているのもダメ。人間的な信頼がきわめて大事になる」p136
「不成功体験が成功体験に変わったときに、精神はより一段と強くなり、人間は大きく成長する。誰しも一朝一夕に今があるのではない」p156
「普通の人と同じことをやっていたのではダメだ。普段からアンテナを張りめぐらせておいて、人より一歩先に行動を起こす」p169
「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」p170
「取材を受けたり、テレビに出演させていただいたりするたびに感心するのが、テレビの制作現場で働く人たちは、どんな若者でもあいさつの習慣が日常的にあることだ。ところが、テレビの業界でできていることが、大学病院ではできていない。テレビの現場ではADが大きな声であいさつすると、初めて来た場所であってもリラックスできるし、打ち合わせでも話しやすくなる気がする。やはり、新人が慣れない環境でもうまくやっていく秘訣は「あいさつ」にある、と私は思っている」p216
「(将来を嘱望された医師)が帰国し、海外で習得したり経験したすばらしい点をアピールしたとしても、日本の医療界には受入れる懐の深さがない。ここでも組織の論理や、医局制度などの「悪しき伝統」の上にあぐらをかいている」p224
「(病院内の軋轢)「三歩進んで二歩下がる」という日々だった。ときには、引くことも技のうち。逃げつつ、勝ちを狙うために「死んだふり」をしてまた前進する。そして機を見て「倍返し」するのだ」p229
「若い世代には「脇目もふらずにまずやってみろ!」と言いたい」p234
「医者の世界、研究者の世界は概してひとりよがりだ。よその世界とのネットワークを持ちたがらない人も多い。見識を広めるためには、何よりも外の世界の人たちとの交流が必要だ。それは必ず自分に戻ってくる。外科医として、こういう時間をつくることは、自分という存在を真摯に見つめ、見直すことにつながるのである」p236
「私は武士道を次のように理解している。「他の人々と共存し、支え合って自分の位置を築いている。だが、ひとたび、“いざ鎌倉”となれば、武士は身を投げうっても、人々のために尽くさねばならない」これは医師の道も同じである」p239
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天皇陛下の冠動脈バイパス手術を担当した心臓外科医の著書。 医学部に入学するまでに三浪をしたが、卒業後は医局に所属することなく技術を磨く。患者への思いと手術に対する熱い姿勢が伝わる一冊だった。
特に感銘を受けたのは、壁を取っ払ったところで通用するかを考える、の記載。自分の分野とは異なる世界、壁を取っ払ったところで通用する人になりたい。
また、医師道を極めるとの内容は、そのまま理学療法士道とも捉えられる部分があった。ただの良いPTで終わらず、名PTになれるよう患者と向き合い、結果を数字や文章に表し、社会に貢献できる人材になりたい。
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天皇陛下のバイバス手術を行った天野氏による、主に医学への熱い思いとその行動力をまとめたエッセイ集のようなもの。
普通の人はこんなにできませんということをこれでも足りないのかというくらい書いてある。やはり極めるというのはこれくらいやらなければならないものかと思った。
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【すごい人】
医者の世界には強烈なヒエラルキーがあるらしく、日大医学部卒、順天堂大学勤務ながら天皇陛下の手術をするというのは大変なことらしい。その大変なことを成し遂げた医師の、タイトル通り「熱く生きる」話。序章の1ページ目から熱いよ。
決して医療を語るための本ではないことはタイトルからも読み取れるが、一方で医者という仕事に対する強烈な矜恃、というか責任も熱く語られている。その熱さは勤務するチームの面々にも伝わっている。
僕は自他共に認める熱く生きていない人間であるが、やはりこういう話を目の当たりにすると少し狼狽えてしまう。いまからでも熱く生きられるのかな、と。譲れない一線があったり、ネジを巻いていたり、都合のいいところだけは自分に通じるところがあるのだが…なんていっているから、こういう気分になるんだよなあ。自分がやらなくて誰がやるのか、noblesse oblige、またこの辺。少し熱くなった。
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天野先生の熱い思いが十分伝わる。「医師は何を考えて生きているのだろう、医師というだけですでに社会的評価も、待遇も得ている、さらに何を求めているのだろう」とか思いながら読み始めましたが、すぐに天野先生の熱い思いにこういった先入観が打ち砕かれました。患者を救う事に自分の人生ほとんどをかけて、さらに高みを目指す姿は、先生の言われる宮本武蔵のようでもあります。「医師道」、先生の造語ですが、本当に極めている人が発する言葉には重みがあります。
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ひとつの仕事にこだわり続けて、成果を上げてきた自信が溢れるメッセージ。
高校時代から浪人時代にかけての話、佐藤優氏、若田光一氏との対談企画も出てくると面白いのでは。
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著者のことは、テレビで知っていました。休む間もなく手術をされている姿にどのような方なのだろうかと知りたくてて読んでみました。
この本は、是非医師やそれを目指す人に読んでほしいです。本当にこのような先生が病気になったとき主治医だったらと…
尊敬の念でいっぱいです。
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この人はある意味求道者。自分でも「医師道」と言い、宮本武蔵になぞらえている部分もある。剣とメス。彼はメスを持つときの心構えは、超一流の武道者のそれであろう。
月〜金、医局に未だに寝泊まりしている覚悟は半端ではない。やはり、ここまで徹底しないと人間は成功しないということだ。
また、「収入が多いものは誰よりも働かねばならない」という言葉には共感する。
そして、「成長にゴールはない」。まさにこれはイチローと同じであり、羽生名人にも通じる。
やはり、世界的に一流になるには、半端ではない生き方、求道者のような生き様が求められる。
自分は果たしてそこまでのことができるのであろうか??
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心臓外科医である著者が、医師と言う事の意味とその切っ掛けを綴った一冊。スペシャリストと言われる人は、人知れず「努力」と言う言葉が当てはまる。本人はそれを特別とは思わず、さも当たり前と受け止めて。この著者の仕事に対する心意気は、医師として当たり前と感じられるが、それが欠如している人が居るのも否めないと言うのが実情か。何の仕事も、ミッションを持つ大切さを感じさせる一冊です。
Posted by ブクログ
モラトリアムの期間を「ネジを巻いている時間」と表現されているのが印象深かった。天野先生が言うから説得力が出るのかも。
以下はメモ
p.53
厳しい局面では、取るべき行動も、あるべき姿も方向性を変えるぎりぎりの分水嶺も、最終的には自分でつかみ取らない限り、確実な前進はない。
p.145
そして、手術の具体的な説明に加え、手術のリスクもきちんと話す。再手術の場合なら、4つくらいのパターンで説明する。
①「前の手術の手術水準と今の水準」
②「前の手術で、結果的に問題点として残ったこと」
③「事前の診断でわからなかったことが起きる可能性」
④「事前の診断どおりだったが、手術中に、予測しえなかったことの起きる可能性」
そして、事前の診察からの手術の予測と、収束のパターンを説明する。
p.146
患者さんたちは、手術の向こうに「死」というケースがあることも想像のなかにはある。が、あえてそれを考えないようにし向けている。外科医はその扉が決して開くことのないよう、努力している姿勢を伝えなければならないのだ。
p.152
医療に限らず、自分で選んだ仕事をしていて自分の行っていることに「飽きる」という感覚があるとしたら、中途半端に妥協していることにほかならない。それは「このぐらいでいいだろう」という甘えにもつながっているからだ。
Posted by ブクログ
ドラマに出てくるような熱血医師とはまさにこのんな人のことを言うのだろう。こんな人が自分の主治医なら信頼して命を預けられるのだと思う。自分も日頃から医師と接する機会が多い中でなんでこんな人が医師をやっているのだろうと思うことは多々ある。医師も人間だから仕方ないと思う反面、誰でも出来るわけではない崇高な仕事だということを自覚すべきである。
これだけ情熱を持って患者と向き合う医師がいるのだから使命感を持って働くべきである。
著者のように自分も人の人生を左右する仕事に就いているので妥協を許さず自己研鑽を積み上げていきたい。
Posted by ブクログ
このひと熱いひとの典型みたいなひとやった。
医術用語を容赦なく使ってくるので、読みにくく、そこだけ残念でした。
あと、章立てはほとんど意味をなしていません。
どこまでも自分に厳しいひと。ここまでやったら、そりゃあ力のある医師になれるのではと思う。