あらすじ
100人近くが働く郊外のシネコン。日曜日でクリスマス・イブの今日は、舞台挨拶やイベント上映もあり、大忙しだ。過去に秘密のあるアルバイト、地元を離れた学生、家庭に居場所をなくした主婦、それぞれが微妙な人間関係の中、複雑な悩みを抱えながらもひたむきに仕事をしている……。映画館の各部署で働く人の想いが重なり合う、心温まる連作短編集。
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Posted by ブクログ
たまにしか行かない映画館だが、シネコンってこんな感じで仕事が回ってるのね。
島田貴美さんと岡本君、ラスト1ページがハッピーエンドでよかった。
長年フリーターであるこの二人の他、学生バイトの加藤君や木村君、新人バイト片山さん、小学生の母である宮口さん、オフィスの千秋さん、それぞれの立場で書かれたそれぞれのポジションでの仕事内容、そして各々の感じ方の違い、みんなから嫌われている「トーキョウ」とあだ名される副支配人の思いなど、角度さまざまで興味深かった。
ますます機械化が進む映画界、次に見に行くときは、これまでと違う視点でスタッフを見てしまいそう。