あらすじ
ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた!突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで……?「お当番さん、わしを楽しませて?」幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて……。笑えて泣けるエンタメ小説です。大人気ミニチュアアーティスト・田中達也さんがカバー写真を制作。第1回宮崎本大賞を『木曜日にはココアを』で受賞した、青山美智子さんの最新作です。
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Posted by ブクログ
とてもハッとさせられる言葉がたくさん載ってました。優しくて温かい本です。
気になった言葉が結構あったので載せます。
良いなと思ったら読んでみてください。
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「大げさかもしれないけど、人生って、単に楽しいからやるって、それが1番の決め手だよ。意味があるとか、お金になるとかはその次でさ。自分自身に何かの取柄や才能があるかどうかもあんまり関係なくて、この世を面白がれる力のほうがうんと大事だと思う。」
(56ページ)
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「私を楽しませるのは私。
順番なんて、もう待たない。
自分から世界に参加していこう。腕を伸ばして、この手でしっかりとつかんで。」(64ページ)
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「私、最近思うんだよね。怖いものなんてない人より、本当は怖いのに立ち向かってく人のほうが、何倍も強いよ。それを勇気って言うんだと思う。」(97ページ)
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「思い通りにならない恋にすったもんだするって、究極のリア充だよ。きれいなことしかない世界なんて不自然なんだから。」(182ページ)
Posted by ブクログ
良かった!
やっぱり青山さんのお話は良いなぁと思った。
初めのOLの話と、最後の社長の話が特に好きだった。
『私を楽しませるのは私。
順番なんて、もう待たない。
自分から世界に参加していこう。腕を伸ばして、この手でしっかりとつかんで。』
自分を顧みたり、優しさにジンときたり、このお話読んで良かった。
Posted by ブクログ
いつも同じバスに乗り合わせる5人のお話。
それぞれが「神様当番」になり、わがままな神様のお願いを叶えることになる。
神様は読んだイメージではゆるキャラみたいな可愛さなのかな?と思ったけど裏表紙を見てたら想像と違ったwwおじいちゃんがジャージ着てる(笑)
そして各話繋がっている!!
1番目のOLさんの話ではドキっとさせられた。私もどちらかといえば待ってばかりで自分から行動するのは得意ではないから、、。やっぱり現状を変えたいなら自分で掴みにいかないとですよね。
「私を楽しませるのは私。」めっちゃ良い言葉!
2番目の小学生の姉弟の話に号泣してしまった(;ᴗ;)私も弟がいるから余計に思ったのかもしれない。。
どれも素敵なお話だった*.+゚
神様は何か起きた時に共感する発言や突然行動を起こしてくるけど、これってその当番になった人の心の声や本当はしたい行動だった。最終的に神様のお願いを叶えたはずがそのおかげで実は自分たちの悩みなどが解決し幸せになっている(*´꒳`*)
普段過ごしている日々でも勝手にこの人はこう思ってるんじゃないかとかつい悪いように考えてしまうことは多々あるけど、良いように考えた方が気持ちも楽だし楽しく過ごせるよなと改めて思った!何事もポジティブ大事だな~!