【感想・ネタバレ】Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦のレビュー

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Posted by ブクログ

何故か「ストーリーとしての競争戦略」を連想しました。世によくあるHow Toやベストプラクティスはなく、あるとするなら疑え。経験に甘んじることなく常に学び続ける。とてもパワーを貰えるし、読者が行動を起こせるように非常に理解しやすい言語セレクトがされている事が印象的。こんな文章を書く人ほど、非常に優秀なのだろうなと感じる。そもそもこの本が何のためにリリースされているのかを実感する。

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2021年08月10日

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プリファードネットワークス(PFN)創業者の2人、西川・岡野原が綴ったこれまでの軌跡と、行動規範・未来についてである。

PFNはAI技術を扱う会社でありソフトウェアとハードウェアの融合、AIを扱うロボットを目指す企業だ。
個人的には、GAFAに蓋をされたような日本において、未来に希望を抱くことのできる内容だった。

まさにGoogleのように研究開発重視の姿勢で20%のリソースを自由な研究に割き、組織も同じ方向性に立つ人材に限って採用する、まさに前に進み続けるためにある企業だ。
コミュニケーションを重視する姿勢も良くあるIT企業とは異なると感じる。

表題にもある当社のバリューのうち、Learn or Dieこそが躍進の源泉なのだろう。その他含めて

 *Motivation-Driven(熱意を元に)
 *Learn or Die(死ぬ気で学べ)
 *Proud, but Humble
 (誇りを持って、しかし謙虚に)
 *Boldly do what no one has done before
 (誰もしたことがないことを大胆に為せ)

どれも、らしさを、表している。

世界を変える様なことをできる彼らを羨むだけであることはもったいない、成功すると分かっていることは面白くないという気概で生きたい。

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2020年10月26日

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PFNが何をやっている会社か、どのような経緯で今の会社になったのか、どんな気持ちで会社が運営されているのかなどが概観できた。会社のポリシー(?)のようなものにも触れられて少しモチベーションが高まった

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2020年08月01日

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とにかくすごいということがよくわかった.技術志向のところは,地に足がついてるし,時代の変化にも適応できるというか,むしろ時代を作っていくという感じがする.

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2020年07月24日

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謎の天才集団というイメージが強いPFN。本書ではその天才性をまざまざと感じつつ、「学び続ける」「謙虚でいる」といった姿勢こそが肝要なのだということを伝えてくれる。
読んでいてここまでワクワクする企業ものもなかなかない。
研究開発を主体にした「なにをやっているのかよくわからない」企業への理解を深め、圧倒的に興味を持ってしまう魔力をもった一冊。

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2020年04月29日

Posted by ブクログ

プリファード・ネットワークスの沿革や概念について創業者の視点から書かれている。
会社が掲げる主な理念として4つほど挙げられてる。
Motivation-Driven (熱意を元に)
Learn or Die (死ぬ気で学ぶ)
Proud, but Humble (誇りを持って、しかし謙虚に)
Boldly do what no one has done before (誰もしたことがないことを大胆に為せ)
この4つ、確かに大事だなという気がするし、真っ当なことは大きい会社がさっさとやってしまう。だからこそできるかできないか分からないところに挑戦するといった姿勢は好感が持てた(それができるような資金調達に成功しているのもすごいが)
PFNが強くなった理由も納得できた気がした一冊でした。
やっぱり夢があるって良い

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2020年04月05日

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ある一つの軸・目標があるからこそこのように活躍してきたんだなと思った。
今後のロボット産業に注目しようと思う。

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2023年02月02日

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Learn or DieはPFNがTech企業のリード的立場であるという前提があるからこその姿勢という見方もできるかもしれないが、学ばないものは廃れていくというのはあらゆる企業に通じる真理かもしれない。
レベル感は違えどもエッセンスは自身のマインドに取り入れていきたいと感じた。

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2022年10月24日

Posted by ブクログ

PFNがプロセッサ(アクセラレータ)の独自チップ開発をしていることを知ったときは、「早い!」と思っていたが、なるほど、西川氏がハードよりの方ですぐにその必要性を理解されていたからなのだろうと悟った。

本書においては、PFNの沿革がストーリー仕立てで分かりやすく記されており、特に会社としての行動規範や哲学、考え方にふれることができる。

個人的には7章以降に金言が多かったと思う。勢いがとてもよく伝わってくる。
読んでよかったと思える1冊。

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2022年08月19日

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成功率10%以下の課題に挑み続ける。
PFNバリュー
 Motivation-Driven 熱意を元に
 Learn or Die 死ぬ気で学べ
 Proud, but Humble 誇りを持って、しかし謙虚に
 Boldly do what no one has done before 誰もしたことがないことを大胆に為せ

IoT × AI
 深層学習+ロボティクス、クリエイティブ、スポーツアナリティクス
 深層学習専用プロセッサー MN-Core

ファナック
 ロボットがロボットを作っている
 機械学習が機能する領域はロボット、物理世界での問題をAIとロボットで解く

自動運転
 シミュレーター×強化学習  報酬の計算
ゲーム
 強化学習で自分と同じくらい強い相手をつくり、学習する

生成モデル
 深層学習の派生技術 教師なし学習 似た事例を生成

深層学習
 汎化能力 「確率的勾配降下法」 適当なノイズを入れて追試する

インターネット時代の研究開発
 自分以外が優れたアイデアを出す可能性はすごく高い。
 外部のアイデアを見ながら自分たちができるところを探る。 
 フレームワークでは機能差がなくなり、競争の源泉が移り変わった。

技術を作るために
 一人では絶対できないことをやるために会社を立ち上げた。
 エキスパート同士が分担し、繋がり、理解する。
 一匹狼では会社は知識を吸収できない。
 
500年後のテクノロジー
 今と全く異なったものになる、今から500年前を振り返っても何もなかった。

製造業
 モノを作っているからできることがある。
 今のハードウェアは人が設計しやすいようにできている。
 将来は深層学習が設計まで踏み込める。人ができない並列で考えることができる。

ロボット
 手と足がついたコンピュータになる 自動車もロボット
 パーソナルナルロボット分野に取り組む
  目は人間にほぼ近いものができている
  手=アクチュエーターはこれから
 プログラミングのハードルを下げる=ビデオ予約と同じくらいの感覚に
 人間ができている情報処理能力を与えるためには ソフトとハードを密に融合
 今のロボットもロケットも モデルベースの制御技術、AIではない

 ルールベースから、「学習ベース」になると複雑な制御も可能になる
 エッジでもクラウドでもない最適化=ネットワークの革新
 コンピュータネットワークにも人間の細胞同様、免疫システムを

順当にやることはGAFAのような大手がやる。
できるわけないと思っているところに解を探す。

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2021年05月17日

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Learn or Die とは、プリファードネットワーク社の社是であり、創業者の思いが語られた本。
若くて勢いのある話は、読んでいてワクワクします。
深層学習とロボットが結びついた社会を見てみたいです。

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2020年11月07日

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ギークで野心的な経営者の、会社設営の歴史、経営思想と技術的展望が分かりやすく説明されています。何に対しても挑戦的というところが素晴らしく、刺激を受けました。
深層学習の技術的なところの説明が良くて、深層学習とその周辺技術の進展と大枠を掴むのに役立ちます。

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2020年07月19日

Posted by ブクログ

技術的に、また、組織的に面白かった。
信念として強いものがあり、変な意識改革を煽らないところが良い。
文章にキレと熱量があった。

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2020年06月08日

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会社としての在り方もそうですが、西川さん、岡野原さんというビジョナリーの考えを垣間見られるのが本書の一番いいところでした。

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2020年06月02日

Posted by ブクログ

主著者を知っているのもあり、凄く心に刺さってきた。
想定よりも心を揺さぶられた。シン・ニホンよりも未来を感じた。

読んでいて、数年前まで感じていた
圧倒的劣等感を思い出した。
東大には猛烈な才能がごろごろと転がっていて
いかに自分が普通なのかということに。
こういう天才たちにあこがれを抱き
自分と比較して、自分はなんてダメなんだと思い知らされたけど、こういう天才がいるから社会は変わっていく。
自分には自分の役割がある。
謙虚にというのは大事。
謙虚になるために、いくつもの軸を渡り歩く。
初心者を経験し続けることで、多様性の理解も進むし
他人に対して謙虚でもいられる。

起業は、思い立った時に始める。
氏の軽いノリを思い出す。
でもそれをまねしても、他人がうまくいくわけではない。
間違えてはいけないのは、
圧倒的な才能の集まりがあるからこそ。
圧倒的な資産(技術や人)があるからこそ。
運もあるけど。

機械学習と深層学習の違いを分かりやすく説明してくれた。
そして、そこに対する研究の流れが分かった。
確かに面白い。
なにより、プログラムがなくなるというのが衝撃
自ら学習し、プログラムを書くようになる未来。
それは社会が大きく変動する。

機械学習の主体としたPFI→PFNへ
社会の動静を把握していたのが大きい。
新しいこと、面白いことをしないと生きている意味がない。
本当に自分はやれているか?

生体を相手にしていると、そのデータの取得方法にかなり依存してしまうけど、
機械相手であれば、相手が勝手にデータを吐き出しまくっているというセンス。
だからこそリアルに向上を持っているものが強い。

Motivation-driven
Learn or die
学び続ける人を採用する。まずそこが前提。
チームで学ぶというやり方;個人が能力を開発しても、引き継がれていかない。集団で仕事をするうえで、
この人に聞けばわかるという状態になって初めて意味が生まれる。
一人でやる仕事はない。
社会実装をメインに考えるからこそ、技術的課題にぶち当たる。それが健全だと思う。
Proud but humble:先に挙げた通り、新しい分野に挑戦するからこそ自分の実力を相対化できて、謙虚になれる。
時代の流れを察知して、きちんと乗り換えるのは大事。
そこも、新しいことを勉強するという意識から生まれるのかもしれない。
Boldly do what no one has done before


VCを入れないというのは、必ずしも正しくはなかったかもしれないけど
説明責任が軽いというのは大事。
そこで仕事の自由度が確保できる。
(Netflixの時のブロックバスターや、PIXARのジョブスなど)
技術を分かる人からお金を借りる。
本業で恩返しをする。

外部資金を入れないと、日銭を稼ぐために、
本業ではないことをやらなければならなくなる。
それは、技術もノウハウも蓄積しない。
それは、会社として意味がない。

やりたい研究ができる、そのためのビジネス。
まずは自分が何をやりたいのか?
それを実現できるテーマを採択する。
コンピューターを作りたい。それのためのビジネス。

人生を楽しんでいる人
自分より優秀な人、成長欲求があるひと、人と一緒に仕事ができる人、結局わからないから、情熱や、モチベーションを見る。自分の専門性に対して、どれだけの熱量をもって取り組めているかは大事。

失敗を責めない、説明責任を負わせない、というのが大事な気がする。
ただ、そもそも、そこに値する人を採用するというところとセットだけど。
やっぱり、どれだけ成長できたか・というのが大事。
結果は後からついてくる。

技術を作る。社会実装をベースに技術を磨けば、
価値はいつでも作れる、
10万のロボットがあれば普及する。
独りよがりの技術ではなく。実装できる技術を嗜好すれば。
ロボットが各家庭に普及した社会も
いずれ来るんだろう。


心が揺さぶられた良い本だった。

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2020年05月21日

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PFNという会社についてのことがわかる本である。
差別化できるポイントを作り、試行錯誤を繰り返すという言葉が響いた。
また、深層学習についても少し知れた。

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2020年05月17日

Posted by ブクログ

日本を代表するAI研究開発企業であるPreferred Networksの創業者である西川氏、岡野原氏の2名が、PFNという企業の実態を、初めて一般向けに語った書籍。

タイトルは4つある行動規範のうち、最もPFNらしさを表わすものとして選んだとのこと。このような行動規範やミッションから、会社設立に至る背景、Equityベースの資金調達、しかもVCではなくファナックやNTTなどの事業会社からの調達にこだわっている理由、そして西川氏の水樹奈々への尊敬と愛情など、多岐に渡るトピックが非常に読みやすくまとまっている。

特に重点的に取り組んでいる事業分野であるロボットに関しては、相当なページが割かれて今後の未来像が描かれており、大変面白かった。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

Learn or Die. PFN経営陣が大切にする行動規範のひとつをタイトルに据えた著作。日本を代表するベンチャーと言われながらも、きらびやかな世界を歩んできた訳でなく、不可能や無理と言われてることを疑い、その可能性の抜け道を探してきた、というのが文字から伝わって来る。

チャレンジではあるが適切な目標を立て、周りの協力を得て学びながら、達成していくことが大事、というのは、言うのは簡単だが実行することが難しい。

ロボットにかける意気込みも感じられ、あっという間に読み終わる。

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2020年04月14日

Posted by ブクログ

プリファードネットワークのツートップ、西川徹氏と岡野原大輔氏が自社の成り立ちから今後の展望を語ります。
検索エンジンから自然言語処理のJubatus、そしてディープラーニングの世界に飛び込みChainerを開発するもそれを捨ててfacebookのPyTorchに研究開発基盤を移行したとのこと。
弊社でもJubatusを試しつつTwitterやfacebookのデータを使って何かできないか模索したこともあり、注目していましたが、改めて本書を読むとその凄みがよく分かります。
また、ディープラーニングの説明をしている章は解明できてない点が徐々に分かってきたことも説明されていてとても興味深く読めました。
Learn or Die(死ぬ気で学べ)、素晴らしいタイトルです!

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

書店で目に入った瞬間、テンション上がって即買い。PFNのことをずっと知りたかった。読んでみると、チームビルディングが上手くいっており、尚且つ楽しんで研究している人たちであることが分かって益々魅力を感じた。謙虚に学び続ける人の集団。かっこいい。

これからの事業をどう見据えているのか、目標とする未来についてもこれまた率直に述べられていて好感持てました。シンプルで正直な本、かな。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

Learn or Die というより、 Born to be Learningという感じ。
エンジニアの会社のエンジニア創業者二人が、これまでの経緯と会社でやっているところ、目指すところを平易な文章で書いた本。
もちろん面白い。文章は平易だけど、「インデクシング」とか「Hadoop」とかが説明なしにわかる人が読んだほうが楽しめるはず。
内容は回想録や社史みたいな感じなので、「PFIと言う会社には興味ないけどAI全体とかベンチャーそのものを知りたい」みたいな人には向かなそう。また、暴露本ではないので、この本でいきなり何かの事実が登場してるみたいなのも無いと思う。

深層学習で様々な問題を解く可能性は今もたくさんあるし、優れたエンジニアが集まらないと解けなさそうな問題も多い。

奇想天外な話はないけど、「あの時期にこの意思決定できたのは未来が見えてたな」みたいな話はいっぱいあるし、悪く盛ったりハッタリ的なところはなくて、気分良く読めたしいろいろ参考になった。

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2020年03月31日

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プリファードネットワークス社の創業者、西川徹さんと岡野原大輔さんが、PFNの創業の経緯や、今の事業内容(研究内容)について、専門家でもない人に分かりやすく書いた書籍です。
日本にPFNのような尖ったベンチャーが次々に現れるといいな!と思う内容でした。

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2022年11月20日

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刺激的な題名だなと思って手に取った為、恥ずかしながらPFNのことは全然知りませんでした。本の内容はPFNがどのような会社で何を目指しているのかでした。凄い企業が日本にあるのだと知れて良かった。大人になったら学ばなくて良いと、学生の頃思っていましたが、社会人になっても仕事する為にはある程度学ばなくちゃいけない。ただ、その学ぶレベルや量がPFNの人達は全然違う。彼等程にはなれなくても、頑張らねばと身が引き締まる思いでした。パーソナルロボット産業はまだ覇者がいないと思うので、イーロン・マスク等に負けず、頑張って頂きたい!

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2021年11月30日

Posted by ブクログ

コンピュータに詳しい人、興味を持てる人は強いなと改めて思う。何もかも重要だが、自分のこころが震える経験をするためには、なんでもやる全部やるの精神も重要だろう。その辺りのバランスがいつもわからなくなる。

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2021年10月31日

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著者が大事にしていることを理解できた。
深層学習、強行学習についてもたくさん触れられていて、
とても勉強になった。

★motivation driven ; 熱意を元に
自分たちが自ら選び、成果と真剣に向き合う。
簡単すぎるコンフォートゾーンと、難しすぎるパニックゾーン、そのあいだにあるラーニングゾーン。
今よりちょっと背伸びできるタスクがラーニングゾーン。
ラーニングゾーンを目標に設定すべきである。
★演繹的なプログラミングから、帰納的な手法へとパラダイムシフトが起きている
★相手のことを尊重できて、自分自身にちゃんと取り込めているのかといった成長の軸が大事である
★どんどん新しいことにチャレンジし続けられる環境をつくること、壁があれば取り除いてあげることが私にはあっている

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2021年05月07日

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学ぶことが死ぬほど大好きな東大の院生が作った会社の社長と副社長が書いた、企業概要。
第5章が、機械学習や深層学習業界の優れた要約になっているとの評判を読んで、気になって買ってみた。実際読んでみると、門外漢の自分でもなんとなく分かったような気になってくるから、大したもんだ。

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2020年10月15日

Posted by ブクログ

PFNの人が考えを語る本
思ったより普通な感じ、これをやりきるのが大事なんだろうな

技術的に突き詰める、注力するのが大事的なことがよく書かれているが、まあそうなんだろうなという感じ
・熱意を元に
・死ぬ気で学べ
・誇りを持ってしかし謙虚に
・誰もしたことがないことを大胆になせ
複数の専門性を持つ、評価指標をあえてぼかす、全社員が個人ページを公開する
自分たちができることで、自分たちにしかできないことを見つけ出してやる

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2020年07月23日

Posted by ブクログ

Preferred Networksの創業者の西川氏と岡野原氏の著書
PFNの原点から今までの成長までの軌跡と
彼らの考えている内容を書いてくれている本
特に出会いから書いてあり、創業当初の彼らの考えもわかる
深層学習に興味を持ったきっかけや、出資しているファナックなどについても語っていて
個人的には面白いと思う反面、自分に置き換えると妙な気分になる本

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2020年06月12日

Posted by ブクログ

AI・ロボット・自動運転・がん診断等の事業を行う株式会社Preferred Networks(PFN)の西川徹さんと岡野原大輔さんによる著書。PFNの掲げている存在意義・価値基準・組織・技術開発等の思想が語られる。パーソナルコンピュータの次に来るのはパーソナルロボットだと定義してロボット開発に取り組んでいるのは未来感があり面白い、組織もホラクラシー型のフラットな形で構成されているようで、社内の風通しも良く、いろんなアイデアが浮かんでは実現に向けて開発を進めるような環境が整っていると感じれた。

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2020年04月09日

Posted by ブクログ

日本人エンジニアの憧れ企業の価値観と思考を学ぶ。コンピュータの力で実世界の課題を解決する企業を目指して

●本の概要・感想
グーグルなど有名スタートアップから転職者が集まるPFN。彼らの会社の沿革と、ビジョンを知ることができる。

*PFNは途中で分社化して誕生した企業
 もともとは検索技術などの会社だったが、2014年に転換を決意。IoTと深層学習を組み合わせて、リアルタイム機械学習技術の会社として誕生した。それまでは、機械のデータをAIで処理する、ということは誰もやっていなかった

*技術で飯を食うビジネスモデル
  PFNは、これまで研究を「ビジネス」として利益を上げ、成長してきた。「受託開発をやらない」ことを一貫し前提として、自分たちが高い技術を保有する。そこで、「技術を使って何かやりたい企業」からの共同研究 を受注するのである。 顧客が実現したいビジョンをサポートする、高い技術力を保有しておくことで、「共同研究」によって飯を食うことができる。だから、PFNの社是には「Learn or Die」がある。様々なエキスパート、一流ジャーナルへの寄稿経験が豊富な者が集まるのだろう。売れるビジネスの基本は差別化であるが、PFNの戦略はその点シンプルだ。「他の企業よりも技技術力がある」、その点が大きな強みであり、他社にとっての参入障壁でもある。「日本国内でトップレベルの研究開発が可能なAI技術者集団」である、あり続けることがコアコンピタンスを作っていると分かった。

*分散深層強化学習によって「おもちゃの自動車がぶつからずに走る」

*深層学習によってロボットと自動車を進化させる
 パソコンがOSによって様々なデバイスを抽象化し広まった。あらゆるデバイスで同一のプログラムが流れた。それと同じように、ロボットは現実世界の環境を抽象化する。多様性に強い深層学習によって、現実世界での膨大な学習を重ね、「現実」というOSの上で柔軟に稼働するロボットを創造する

●読んだきっかけ
みんな大好きつよつよエンジニアが集まる企業の本なので、駆け出しエンジニアとして読んでおくべきかと思った

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2020年04月01日

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