【感想・ネタバレ】昔は面白かったな―回想の文壇交友録―(新潮新書)のレビュー

あらすじ

作家として政治家として半世紀余、常に時代の最前線を駆け抜けてきた石原氏と、文芸編集者として同時代を歩んできた坂本氏。小林秀雄や川端康成、三島由紀夫など、活気にあふれたかつての文壇での交友と逸話の数々、戦前から戦後の忘れがたい情景、時代と読者から遠ざかる現代の文学状況への危惧――五度に及ぶ対話を通して、文学と政治、死生まで縦横に語り合う。

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Posted by ブクログ

面白くてあっという間に読んでしまった。
真剣に話をする。そのようなことができる人間関係を多く持つ。ということが大事なのではないかと思った。
そして小説を読もう。と思った。

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2020年07月15日

Posted by ブクログ

80歳を大きく超えた石原慎太郎と「新潮」の元編集者による対談。昔の文壇の思い出を語る。

文士、文壇。既に死語であり復活することもないだろう。昭和30年代頃を中心に文壇での交友を振り返る。小林秀雄、川端康成、大江健三郎、三島由紀夫などのビッグネームが普通に出てくるところがすごい。当然多くの人物は鬼籍に。

文壇を通じた交友。かなりの異端児だったであろう石原慎太郎だが朋友もあるし、意見の相違こそあれ決定的な仲違いはしない。

特に三島由紀夫に関しては辛辣な意見。石原慎太郎亡き後は三島に関するこのような評価は絶滅してしまうのだろう。

米軍機に銃撃された経験、相模湾に連合軍が上陸する場面、安保闘争の空虚さへの指摘、三島由紀夫の自決。今や歴史の一場面にリアルタイムで立ち会ってきた石原の強み。

石原慎太郎と麻生太郎のダンディズムは他には真似のできないところだろう。

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2020年05月31日

Posted by ブクログ

昔話(過去の自慢話)に花を咲かせて、文壇を懐かしんでいる。昔は良くて今はダメだと言いつつ、じゃあどうするかという提案をしているのは作家であり政治家でもあった石原慎太郎ならではと感じさせる。何回も同じ話が出てくるが、連続対談という体裁だし、80歳を過ぎた老人の話なんてそんなもんだろう。

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2020年02月11日

Posted by ブクログ

タイトルからして老害たちのノスタルジアである。石原慎太郎の自伝系の本を数冊読んでいれば、ほとんど既出の話でもある。というか、この一冊のなかですら重複している部分が多々。話の流れもなく、高齢者がその時時に思いついた話をランダムに口にしているようなもの。いったい編集者はなにをしているのかと思うが、それでも昔の文士交遊録ははちゃめちゃで華やかで面白い。
・小林秀雄は、泥酔すると目が光ってくる。フランスで会った日本の女性歌手と関係を持った。佐藤栄作とも親交があった。田中角栄に序文を頼まれ一喝した。
・当時の横須賀線は、文士交流の場だった。
・川端は三島を嫌っていた。
・慎太郎はとにかく肉体弱者の三島を見下している。江藤淳も。
・知的交流のハブとなるかつての「文壇」なるものはなくなった(が、それは今別の形に代替されているのであろう)
・スピリチュアルな話を好む
・戦争を経験した世代は面白い
・新銀行東京の失敗はトヨタの奥田のせい

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2025年04月02日

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