あらすじ
「シンデレラ」「赤ずきん」「ラプンツェル」「ヘンゼルとグレーテル」「ルンペルシュティルツヒェン」「フェアとブラウンとトレンブリング」「白雪姫」「人魚姫」「カエルの王子さま」「青髭」「ロバの皮」「ガチョウ番の女」「美女と野獣」「眠れる森の美女」。14のよく知られたおとぎ話にひねりを加え再話した、血と陰謀、裏切りと魅惑の匂いが漂う短編集。CBI最優秀児童図書賞などアイルランドのYA三章受賞。ダークで美しく、力強い幻想譚。/【目次】あなたがこれからふみこむのは、新しくなった昔話のなか/森の物語/「靴をはいた娘(シンデレラ)」/「きこりの花嫁(赤ずきん)」/「生まれておいで、愛されるために(ラプンツェル)」/「あなたが苦しむことはない(ヘンゼルとグレーテル)」/「名なしの魔物は友だちと名乗った(ルンペルシュティルツヒェン)」/「フェアという名の娘(フェアとブラウンとトレンブリング)」/「白灰姫(白雪姫)」/水の物語/「食いつくすか食いつくされるか(人魚姫)」/「うまくふるまうこと(カエルの王子さま)」/「やさしい重み(青髭)」/「川床(ロバの皮)」/「小さな贈り物(ガチョウ番の女)」/「美女と盤(ボード)(美女と野獣)」/そして物語は終わる。こんなふうに……/「目覚めの森の美女(眠れる森の美女)」/訳者あとがき
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Posted by ブクログ
待っているだけのお姫様じゃなくしてみた、というのはわかるんだが皆魔法に頼ってない?
最後の話だけ王子様が主人公で、苦労してたどり着いたのに姫が目覚めないのはかわいそうだけど滑稽。
Posted by ブクログ
シンデレラや赤ずきん、人魚姫など、有名なおとぎ話を元に、独自のストーリーを作り上げた短編集。
おとぎ話や昔話の再話は日本でもあるが、これは抑圧された環境下にある女性たちのダークな世界で、つねに血の匂いと悪魔的な淫靡な空気に覆われ、原作とはまったく別の物語に仕上がっている。
作者は、児童・YA文学の作家でありながら、詩人でもあるそうで、多くを語らずに短文を駆使した幻想的な文章が魅力的。でも、どう見ても大人向きのこの作品が、児童・YAの賞を複数受賞しているというのには驚いた。