【感想・ネタバレ】犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)のレビュー

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前半AIらしさはやや抑えめの展開ながら後半でロボット三原則やトロッコ問題なんかとうまく絡んできてさすがという感じ。この種のテーマの作品は若手だからこそ書けるものであって、大御所作家が書くのは難しいんじゃないかなと思う。『探偵AI』と本書で円環がつながった感じだけれど、続巻があるならまた読みたい。

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2019年11月29日

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探偵AIシリーズ第二弾。
第一弾からの続きでオクタコアの残りのメンバーがどうなったかなど、その続きが描かれていて面白かった。1つ言うと右龍家みんな歪んでいるなーという印象。都子の息子たちへの愛情と息子三人の独占欲がかなり気持ち悪く、エピローグのシーンは司法の歪んだ愛情が最高潮に達していてすさまじいと思った。そして最後は、希望を感じさせる最後なのがホッとした。
そして以相の頭の良さはホントにすごかった。推理させた上で、それをAIのような少年にその推理を聞かせて殺人を犯させるというえげつないことをさせていることに転生の犯罪者気質を感じてとても気持ち悪い。
次の作品で相以と以相がどのように対峙するのかがとても楽しみです。

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2021年08月16日

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 『探偵AIのリアル・ディープラーニング』の続編が刊行されるとは。今回は、タイトルに『犯人IA』とあり、前作で相以に敗れた以相が、相以に復讐するのか? 前作の内容をかなり忘れているが。

 輔と「探偵」AIのコンビは、捜査協力を要請されて壱岐へ飛ぶ。密室状況で漁協長が殺されたという。一方、対馬には死体を乗せたゴムボートが漂着していた。死体の身元は…。さらに、首相公邸内で殺人事件が…。

 あらすじだけで何だこりゃと言いたくなるが、読みながら少しずつ前作を思い出す。そう、右龍司法(かずのり)という公安刑事がいたな。しかし、この右龍家というのが、あまりにも理解不能なのだった…。倒錯した司法の心理と、弱みを突く存在。何より、何だこのふざけたネーミングは。

 舞台が東京から韓国、対馬、壱岐と広範囲に及ぶ、スケールの大きさ。それなのに、こぢんまりした印象を受けてしまうのは、本作が薄いからだけではあるまい。2つのAIの大勝負を描いているはずなのに。

 首相公邸のあの設定だけはいただけないが、韓国・対馬・壱岐を股にかけたアリバイトリックは、さすが曲者の早坂吝。荒唐無稽ではあるが、不可能とも言い切れない微妙さ。そのシーンを想像して苦笑するしかない。このトリックだけで、十分に元は取れた。

 それでも、本作は、右龍家のゴタゴタや愛憎劇に、全部持っていかれている気がするんだよなあ。それはそれで面白いけれども。何より、一世一代の大勝負を仕掛けたはずの以相が、気の毒に思えてくる。探偵AI、敗北!?と帯にはあるが、誰が勝者で誰が敗者なんだか。

 で、最後のそのオチは…。本作の勝者は、以相でも相以でもなく、この人物なのかもね。架空の話とはいえ、日本という国家が心配になってくる。

 真面目にSFネタとして興味深い設定もあったものの、全体の印象はやや消化不良かなあ。さらなる続編を匂わせているが、第3作を読めるかどうかは、本作の売り上げ次第か。

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2019年09月10日

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三つ子の歪んだマザコンが招いた事件だった。最後、生き残ったのが司法だけである事実を受け入れられていない右龍母の姿は惨めだったし狂気を感じた。司法が自ら立法と名乗っているのにも引いた。

所々、現実味がなかったり矛盾を感じたりしてモヤモヤした。推理により殺人が起きたという点でも後味の悪い話だった。 

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2023年05月18日

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 今巻は複数の事件に見えつつ1つの事件となっていて、前巻より楽しめました。

 推理としてはちょっと無理矢理気味な感じがしましたが、相以の推理を利用して以相が事件を起こすという構図はよく考えられていると思いました。

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2023年05月05日

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読みやすかったです。
割と方言がよく出てきますが、聞きなれた方言なので懐かしい気持ちになりました。
読みやすくてライトな文体なのに、内容がとにかくしんどかった…。

前作からの引き続きで登場してる方も多く、新しく登場した方も韻を踏んでいるので覚えやすかったです。特に『琵琶芹』さんは「美味しそうだな」って❥

そんな可愛い名前が出てくるのですが、中盤から内容はとにかく重いです。とにかくドン引きして気持ち悪すぎてメンタルゴリゴリにやられます。なのに面白いから読む手が止まらず…。

要所要所にあの有名な『トロッコ問題』が出てくるのですが、AIだったらどっちを選ぶかが問題提議されていること初めて「確かになぁ」と。これから先、AI管理の車や機会が増えていくと思うので、気になります。

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2022年07月22日

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今回は犯人AIの「以相」が前作で探偵AIに「相以」に犯行を推理に敗北した復讐として、人間の知能を増幅させ完璧な共犯者を造り「相以」に挑戦状を叩きつけた!「以相」が仕掛けた恐るべきトリックとは??

2作目なだけあってキャラクターたちの自己紹介はしっかり1作目されている状態なのでより深く物語に入っていける。

いい感じのキャラクターがどんどんでてきて面白いし全然話の内容は違うけどなんか西尾維新さんの戯言シリーズを思い出す

スーパーマザコン右龍三兄弟を中心に繰り広げられる物語

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2022年01月02日

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以相の犯罪第二弾と言うところですね。

相以と以相とAIの双子と設定も面白いんですが、事件がいささか……。

ですが、続きを楽しみにしているシリーズではあるので次回作は読んでいるので、その次を楽しみにしています。

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2021年07月25日

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かなりファンタジー感がでてきたなあ。そういう世界観だということが明確になってきた。ということは、ちょっと苦手な感じもしなくはない。

ただ、叙述ミステリー的な要素もあったりして、そういう意味で面白さもあった。

全体としてファンタジー要素と、彼らにとっての現実世界の接点が少しうまく結びついていない感じがあり、浮世離れという感じとも違う違和感みたいなのがちょっとずつ積もってしまう。読後感としては、情報量は多いんだけど、読み切った感じに至らないという印象だろうか。

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2020年03月02日

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