【感想・ネタバレ】バビロンまでは何光年?のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ヴォネガット『タイタンの妖女』を下敷きに道満晴明先生っぽいギャグや言い回しがさく裂したSF作品でした。
とっても面白かった。

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2021年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの付け方と回収方法が実に見事。
やられた!と思う事でしょう。
藤子不二雄先生の少し不思議を軸に
道満晴明さんがスペースオペラ風に味付けをすると
この作品が出来上がると思います。
カバー下がモロにそんな感じのお遊びになってますしね。

地球が消滅し、地球人最後の生き残りである記憶喪失状態の男バブが
種の保存の本能のまま後輩相手を求め宇宙を旅する序盤。
バビロンという場所に行かなければならない事を思い出し
バビロンを求めて情報を集める中盤。
オーバーロード人と地球人のハーフである双子と共に
最終目的地を目指す終盤。
全編を通し、少年時代に持っていた冒険心を刺激してきて
全1巻ながらも読み応え抜群。

地球が消滅した理由に始まり、
表題のバビロンとはどこのことなのかに至るまで
全ての展開に無駄が無く、筋の通ったしっかりとした話なんだけど
ベルトラン星人の頭のゆるさや
スタービー星人の胎内の描写や
種の保存のためにはバブは男よりも女であるほうがいいだろうという事で
ナノマシンで性転換手術を試みるも性別が不安定になる等々
道満晴明さんらしい頭のイカれた(褒め言葉)描写は健在なので
合わない人は開始5ページ程度で駄目かもしれない。

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2019年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

混沌とした筋の中、下ネタとパロディとドライなユーモアに流されていたら、いつの間にか鮮やかにオチがつけられているという、緻密な構成が楽しいSF漫画。

題材はSFだけれど、洒落たタイトルのモチーフはマザーグース。
「バビロンまではなんマイル?
六十プラス十マイル
ろうそくともしていけるかな?
いってかえってこられるさ
あしがはやくてかるければ
ろうそくともしていけるとも」(谷川俊太郎訳)
という古い歌は、作中で紹介すらされないけれど、読み終えて改めてこの歌詞を思えば、単に洒落たタイトルというだけじゃないんだなと納得させられる。

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2019年09月27日

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