【感想・ネタバレ】バッシング論(新潮新書)のレビュー

あらすじ

人間社会を善悪で二分したがる知識人、右も左も議論の底が抜け落ちた言論空間、異論を排除するだけの飽くなき他者否定、情報化社会への適応を叫ぶ教育論議――いったいなぜ、日本人はこれほど余裕を失ってしまったのか。くり返されるバッシングに浮かびあがる社会の構造変化をとらえ、異様なまでに「マジメ」な人たちであふれた「美しい国」の病根をえぐりだす。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やっとまともな話を書く人が現れた、というのが率直な感想。
囃し立てるのでもなく、騒ぎ立てるのでもなく、罵倒する訳でもなく、お説教をする訳でもなく、知識を見せびらかす訳でもない。
ただ静かに現状を診察し、共に癒す方法を考えましょうと言う常識人。

0
2022年11月23日

Posted by ブクログ

 何か事が起こると瞬時に燃え上がる今の世相について、明治から戦前を軸に論じた本書。

 社会から余裕が失われて、人々があまりにも「マジメ」になってしまった。その余裕のない社会状況が、テロが頻発した戦前の状況を連想させる、という点には同意できる。

 最終的に本書に社会への処方箋が書かれて居るわけではないが、考察する一指標にはなると思う。

0
2019年07月07日

Posted by ブクログ

テロルの条件。歴史=辞書的基底の喪失。戦前回帰。西郷隆盛。生前退位。LGBT休刊騒動。フクシマとオキナワ。憲法。

0
2021年11月16日

「ノンフィクション」ランキング