【感想・ネタバレ】世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女のレビュー

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Posted by ブクログ

栗本薫/中島梓没後10年、グイン・サーガ誕生40年記念出版。

グイン・サーガムック連載時にも読んでいたのですが、栗本薫の幼女性というものがショックではありました。
あれだけの作品数生産数の作家さんなので、常人とはかけ離れた性質は持っているのだろう、とは思っていたのですが予想外のところが現れたと思ったものです。その衝撃のせいか、書籍化された後も購入はしたものの、なかなか読もうという覚悟みたいなものができずに、2023になって読みました。

グインという大河小説が道半ばで終わってしまったことと、当然なのですが自分の知らない栗本薫の存在が、自分が思った以上にショックだったのでしょうね。

日本の小説界/文筆界に巨人の一人として屹立するであろうことは間違いのない存在なだけに、英雄視しているところが無意識にあったのでしょう、自分には。勝手なイメージで、一方的にショックを受けるというのも、ひどく自分勝手なものです。
読むうちに、そういう周囲の人間とのすれ違いに疲れていたのだなぁ、と感じました。そして、それでも関わりをぶったぎってしまうことができないから、の苦しさだったのかなぁ。読み終えた直後なので、安易にそういう風な寄り添った気になってしまう。

難しい。
伝記や評伝ではない、ということを今岡清さんは言っていたけど、一番近くで見てきた人が綴るものであるので、そのスタイルで読んでしまう。この書籍の良し悪しではなく、グイン・サーガしか触れていない人間がいうのも烏滸がましいけども、強烈な作家だった存在であるが故に、勝手に作り上げたものが読者にはある。
そうであるのならば、読まない方がよかったのかもしれないなあ。

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

栗本薫さんは浅く読んでた自分に気がついた。『グイン・サーガ』も『魔界水滸伝』も最初の数巻だけ。伊集院大介も『絃の聖域』だけ。『ぼくらの時代』は読んで以降は読んでない。むしろ『グイン・サーガ』でハンセン氏病についての記述に抗議があった件を新聞の記事で読んだ印象が強く残ってる。

この時の対応について、ご自分の初動のまずさも含めきちんと書いておられる。あの時現場ではこんなことが起こっていたのかと、昔読んだ新聞記事が自分の中で完結した感覚があった。

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2019年06月11日

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