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Posted by ブクログ
心理学者が、心理学(+脳科学)の観点からどうすればわかりやすく、記憶に残るようなコミュニケーションができるかを書いた本。文章はわかりやすいとも言えないし、少し上から目線なところがあるが、コミュニケーションの上で大切なことも述べられており、勉強になりました。
新しい学び
・わかるということが、「長期記憶」と同化できたときに起こる
・人は分からないという不安定な状況を解消するために個々人のメンタルモデルを持っており、それに合ったコミュニケーションをとること
・事実・内容よりも表現方法が重要なことがある(アメリカの実験:内容がハチャメチャな面白おかしい講義のほうが評価が高い)
あと、外山滋比古さんが「日本はパラグラフ感覚がないから、大きな思想が生み出せない」ということを紹介していて納得。
Posted by ブクログ
<目次>
認知表現学の基礎
第1章 わかる技術の基礎~人間の情報処理システム
第2章 表現の目的~自分を知る・心を開放する・伝える
第3章 表現する前に頭の中で起こっていること
第4章 さまざまな「わかり方」「わからせ方」
認知表現学の実践
第5章 気持ちを引き込む表現の工夫~「わかりたい」「わからせよう」と思わせる
第6章 相手の知識の世界に配慮する
第7章 「読みたい」「聞きたい」気持ちにさせる表現の技術
<内容>
昨年まで東京成徳大学学長だった心理学者の本。この本はもともと1988年出版の『こうすればわかりやすい表現になる』(福村出版)のリメイク本である。30年ぶりの復刊だが、古さは感じられない。むしろ今の世の中でわかりにくい表現がてんこ盛りの中、本の作りも語り口もわかりやすく、飲み込みやすいものである。30年間で認知表現学(心理学)も大幅に発展したと思われるが、基礎の部分はここに盛り込まれているのではないか?と思われる。