【感想・ネタバレ】リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセスのレビュー

あらすじ

■成人発達理論をもとに、潜在的なリーダーシップを開発するための本
女性リーダーに抜擢された30歳の女性社員が主人公。メンターの先輩女性や思慮深い相談相手の同僚、上司らに支えられながら、自分の信念に立って自分らしいリーダーシップとは何かに気づき、人間性豊かに成長するプロセスが、誰もがどこかで経験する、共感的なストーリーでわかります。
成長のプロセスは、ハーバード大学教育大学院などで研究が進む「成人発達理論」をベースにしています。


【「JMAM出版」で検索すると、日本能率協会マネジメントセンター ホームページから「試し読み」ができます】

【本書の目次】
第1章 リーダーシップって何だろう
―コアリーダーとエゴリーダー

リーダーになれって言われても/枠を超える/リーダーシップって何?
《解説》リーダーシップにおける水平的発達と垂直的発達
コアリーダーとエゴリーダー、そして影響力の起点/腹が据わったコアリーダー/人としての成熟と、自分らしいリーダーシップ
《解説》俯瞰力とリーダーとしての成熟について

第2章 視野の狭いリーダー
―利己的段階のリーダーがいる組織

「あの子、ほんと、使えない」/視野の狭さと身内びいき/正義のラッピング /「普通はこうするものよねえ」VS「私の言うことを鵜呑みにしちゃだめよ」/不必要な人などいない―「正解だとしたら、どうか」
《解説》「利己的段階」「道具主義的段階」とは

第3章 八方美人の困惑
―他者依存段階から自己主導段階への成長プロセス

きっとそうに違いない―ドラマが始まる/断れない、期待を裏切れない―いい子でいる苦しみ/自己犠牲の排気ガス
《解説》さらなる成長に向かいはじめた青木さん
現実のとらえ方が雑よ/未知なることへの耐久性をあげるコツ
《解説》成長のプロセスで起こること&さらなる成長に向けた実践の要諦

第4章 正しいリーダーになろうとしない
―発達プロセスの「譲れない理念」

管理職だった女性先輩の転身先/管理職になるおもしろみと喜び/《管理職としてのつまづき―西園寺さんの回想》/正しいリーダーから理念に立つリーダーへ
《解説》役割の変化と発達、そして自分なりの譲れない理念について

第5章 私らしさが大事
―自己主導段階の「視点取得能力」

いい子からの脱皮―自分の意志を貫く葛藤/スマート・マジョリティ
《解説》成人発達理論から見る「サイレント・マジョリティ」と「スマート・マジョリティ」の違い
自分の願いに出会うコツ/「遠慮は社会の迷惑です」/《森尾さんの回想》/へっぴり腰で信念に立つ/私を生きる あなたと生きる/本音と本心―鎧を脱いで剣を置く/大切にし合おう、1ミリの自己犠牲もないところで
《解説》コアリーダーに向けて大きな一歩を踏み出した青木さんの成長

第6章 コアリーダーになる!
―相互発達段階(自己変容段階)へのステップ

コアな願いを磨き上げる
《解説》絶え間ない学習を希求する自己主導段階および有機的な発達について
自分の弱さを受容する/コアリーダーの奮闘―部下を変えようとするリーダー・自己変容型リーダー/願いを握りしめ、ヘドロに突っ込む―損してもいい、嫌われてもいい、無価値でいい
《解説》終わりなき発達:相互発達段階に近づく過程で見られる現象

最終章 自分を本当に大事にする
―リーダーシップは要領よくはできない

天然タイプ? 飛び立った森尾さん/上司であることを忘れさせる上司

資料◎成人意識の発達理論 発達段階の変遷

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Posted by ブクログ

小説風でリーダーシップとはなにか。リーダーとしての成長を発達理論に沿ってわかる本。主人公が自分に重なりわかりやすかった。

・リーダーシップとは影響力
・正しいリーダーではなく理念のあるリーダーになる
・コアな願いを見失わず、自分の恐れと向き合う

まずは いつも自分の状態を観察すること から始める

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

物語形式でリーダーシップとは何かを学ぶことができる本。

自分らしいリーダーシップを身につけるためのポイントとして3つが大事だと感じた。
①外界で起きていることを丁寧に認知する(事実か?自分の勝手な解釈か?)
②自分が外界をどのように見てどのような感情の動き(=行動・影響力の起点)があるのかを自覚する(自分の理念によるコアな願いか?エゴな保身か?)
③既存の自分の枠を超えた体験を通じて、自分の持てる視点を増やす。(視座の高さとは、持てる他者視点の多さ)

また、成人発達理論なるものを初めて知ったが、自分のこれまでの業務体験と照らしてみたときに「あの時のあの感覚は、成人発達理論のこの段階の表れだったのか」と腑落ちできたことも良かった。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ストーリー仕立てで時にコミカルに仕上がっており、スッと入ってくる感覚がある。森尾さんが仕事を通してリーダーシップを身につけ自己成長する過程に共感でき、他の登場人物たちも自分に置き換え、あるいは過去の上司や部下に置き換え感情移入できた。
普遍的でありながら答えのないリーダーシップを学ぶ上で心強い一冊だった。

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2024年11月02日

Posted by ブクログ

ストーリー仕立てで読みやすい。リーダーとしてももちろんだけど、人としての成長が主人公の視点で描かれており、自分だったら?と自分ごととして考えられる。
自分の普段の振る舞いを俯瞰して内省する事ができる良い機会になった。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★4.5の5点
仕事で新たなことにチャレンジしたいが自信を持てない人に向けて推奨したい本

【まとめ】
終始自分がここ半年で経験そして考えて感じてきたそのものが記されており共感の嵐。
読みながらに勝手に涙が出るほど

【学び】
・成人発達理論なるものの存在を知れたこと
・誰もが通る道であり自分へ自信を持つきっかけになりうる内容多数
・水平と垂直

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

自分の思いや影響力に自覚的になること。
この人の存在がこの場にとって正解だとしたらどうか?
考えて考えて考えぬいて揺るぎない信念をつくり、と同時にその信念をあっさり手放す。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エゴではなくコアな心からの視点、八方美人じゃなく対立して嫌われてもいい、否定されても相手の言葉を聞く素直さをコアな願いを見失わないリーダーに、やがてこの世のあらゆるものが愛おしくなる
また迷ったときに読みたい。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

気付き
・保身に基づく選択と願いに基づく選択がある。
・自分の保身は「恥ずかしさ」からくる。
・願いに基づく選択を増やせれば自分の人生を送れる。願いを出して反応受ければ未知じゃなくなってより願いを出せるようになる。

ToDo
・その選択は保身か願いか自分に問いかける。
・自分なりの譲れない願い(理念)について考えて言葉にする。
・どんなに正しいと思う意見や指示でも自分で考え直して自分ならこうする、まで言葉にする。

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2023年06月17日

Posted by ブクログ

薦められて読んだ本。
小説仕立てになっていて、とてもスッと理解できた。
まだボヤッとしている自分のコアを言語化して磨き上げていきたい。

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2023年02月20日

Posted by ブクログ

ストーリー仕立てで、主人公と自分が重なるようで、まさに自分のための本!と思いました。
学ぶところがたくさんありました。
・エゴリーダーとコアリーダー
・どんな部下でも、その存在をまず肯定する。正解ならば…という前提で考える。
・対立を恐れるのはエゴ。コアな願いまで掘り下げる。
・自己犠牲はどこかで歪みが出て結局は公害を撒き散らす。

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

人間の発達理論のリーダーシップを絡めていたので、ソフトスキルを理論的に物語調で読んでいけたのは良かった。ただし内容はそんなになかったような気はする。
保身でなく真に世の中を良くしようというコアな願いを持て、ということと、事象に対してどう反応するかからリーダーシップは発揮されている、その人の放つオーラが影響力である、みたいなことを言っていた

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

今の自分にピッタリの本でした。
何でこんなに自己中心的な人にイライラするの?なんでこんなに学びたいって思うの?なんで八方美人になってるの?そのヒントがこの本にありました。
一歩ずつコアな願いを磨いていこうと思います。

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2021年08月09日

Posted by ブクログ

今のわたしに正に必要な本でした。

成人発達論に基づいたリーダーシップのフェーズを学ぶことが出来るとともに、自分がどんなリーダーでありたいのか?を問える1冊。

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2021年03月21日

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ストーリー仕立てで現代に必要なリーダーシップとは何かを教えてくれる良書。
物語になっているので、自分が実際に体験しているかのような気持ちになり、感動的な体験ができたように感じた。

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2020年04月25日

Posted by ブクログ

なにやら難しいタイトルではありますが、ストーリー仕立てになっており、素人にも理解しやすい一冊に仕上がっていると思います。リーダーシップに悩める人に捧げる一冊、といえる内容だと思います。

本書ではリーダーシップを「在り方」「コアリーダー」といったキーワードで説明していて、どちらかというとビジネススキルとしてのリーダーシップというよりも、(タイトルとおり)一人の人間としての成長過程とそのなかで表出するリーダーシップにフォーカスしています。

主人公の青木さんが上長の課長から係長への昇格を打診され、悩み、葛藤し、またあるときは恐れを抱き、という過程を通して「成長」を描いていて、理論そのものは言葉にすると難解なのですが、ストーリーがあるおかげで非常に理解が促進される構成です。ストーリーと解説の分量のバランスもとても良いと思います。

登場する人びともみなさんそれぞれ個性的で、特に小林さんは(紆余曲折ありますが)読み進めるうちに大変愛おしいキャラクタであると感じるようになりました。

物語に登場する青木さんは比較的恵まれた環境にあるように思いますが、現実には会社で昇進するなかで、仕事のやり方や価値観を転換する必要があるにも関わらず、そうしたことを誰からも教わらずにいるケースって結構あるのではないかと思うのです。そんな方へオススメの一冊といってよいでしょう。勿論、リーダーシップにはもっと多面的なものがあるはずで、例えばマネジメントスキリであったり、担当ビジネス領域に関する知見であったりと様々ですが、本作は何よりもその根幹をなす人間としてどうあるべきかを解説した内容ですので、業種業界を問わず幅広い方々に読んでいただけるのではないかと思います。

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2020年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【この本をどう読んだか】

本書は、エゴとコアという軸でリーダーシップと成人発達を描く一冊として、自分の関心(意識の変容、親子関係、トランス体験)と強く共鳴した。本の構成としては物語パートと理論パートが組み合わさっているが、自分にとって価値が高かったのは、「物語で揺れを感じたうえで、章末の解説で発達理論として整理し直す」という往復運動そのものだった。

【物語パートから受け取ったもの】

物語部分は、冗長に感じる箇所もあった一方で、「揺さぶられている最中の人間」がどう考え、どう身動きが取れなくなっていくかを、かなり生々しく見せてくれる。特に、管理職の不在によって主人公が半ば強制的にリーダー役を引き受けざるをえない場面には、トランス的な強烈体験としての「役割の押し付け」がよく出ていた。それを読みながら、自分自身の過去の職場体験や、クライアントが「気づき」に至る手前の混乱状態を思い出し、「あの揺れは、こういう構造だったのかもしれない」と後から言語化できた感覚がある。

【エゴとコアの読み替え】

この本を通じて、自分の中で整理し直されたのは、「うまくやる」ことと「よく在る」ことの違いだった。親の期待値に合わせて生きようとする感覚や、「正解の大人」に追いつこうとする感覚は、自分にとって長く当たり前のものだった。それをこの本は、エゴのパターンとして責めるのではなく、「そこを一度通らないと見えてこない景色がある」として扱っているように感じた。そのうえで、「正解を取りに行く」モードから、「自分の価値観や願いを出していく」モードへと重心を移すことをコアと呼んでいる。このラベル付けは、自分の経験の整理にも、コーチとしての対話にも、そのまま使えると感じた。

【親子関係から見えたこと】

読み進めるうちに、自然と自分の親子関係を重ねて考える時間が長くなった。子どもの頃、物心ついたときにはすでに「ある程度こなれた親」になっていた両親を、「最初から完成していた存在」として知覚していた可能性がある。その結果、「大人は最初からできている」「自分も早くそちら側に行かなくては」という前提が、自分の中の正解志向や完璧主義を支えてきたのではないか、と感じた。さらに、親の側もまた揺れながら変わっていく存在なのだと、後になってから気づく経験が、二段階目のパラダイムシフトになっている。この二重の気づきと、本書のエゴ→コアという流れは、互いに照らし合う関係にある。

【リーダーシップと「期待値ゲーム」】

本書を読みながら、自分の中で強く言語化されたのが、「親の期待値ゲーム」とリーダーシップの関係だった。親の期待に自分を合わせることを「得点を稼ぐゲーム」として覚えてしまうと、自分の視点や価値観を他者に差し出すことよりも、「採点者にどう見られるか」のほうが優先されるようになる。それはまさに、他者依存のリーダー像だ。この本が描くコアリーダーは、そのゲームから降りて、「自分の見立てを差し出し、それに共感が集まることに価値を置く人」として描かれている。その対比は、自分自身のふるまいを振り返る鏡としても、エグゼクティブ・コーチングのテーマ設定としても、かなり役立つ。

【この本の位置づけ】

最終的に、この本は自分にとって「成人発達理論の入門書」というより、「自分とクライアントの内面で起きている“エゴ/コアの揺れ”を一緒に眺めるための物語的ツール」として位置づいた。物語でダイナミクスを感じ、解説パートで段階理論として整理し、自分の親子関係やリーダーとしての経験に引き寄せて考える。その三つを行き来できたことで、単に「良い本を読んだ」という以上に、自分の中の前提そのものを少しずつ書き換えていくプロセスに触れられたように感じている。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

対話ベースで読みやすい。こううまく事が進むことは現実的にはないかもしれないが、中心人物となる森尾さんの理解は概ね同意できて自分の感覚的にはその通りだなと思うところも多い。

小林さんのような人は扱いが難しいものの人を理解するよう自分なりに考えることの重要さはわかる。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

リーダーシップの獲得方法を成人発達理論から説明した良書。リーダーシップとは、影響力であること、影響力は誰しも持っている以上、リーダーシップは誰もが備えているものであることを出発点にしていることが面白い。誰しも持っているリーダーシップの中でも、目指すべきものとして、「コアリーダー」が提唱されている。自分の願い=理念に基づいて行動できる人である。つまり、リーダーシップとは自分自身の表現である。そのために、自分の願いに自覚的になることが重要であることが主張されている。何か型にはめたリーダーシップではなく、自己分析を重要視する本書は、周囲に合わせて「良い人」「正しい人」であろうとする自分にとって、自分らしくあるためのヒントを見出すことができる機会を与えてくれた。

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2024年12月28日

Posted by ブクログ

仕事における自己成長を通じてリーダーシップを学ぶ過程を、ひとつのケーススタディとして物語形式でまとめた一冊。途中に成人発達理論に基づいた解説が添えられている。
仕事でリーダーになるため、どうしたらいいかの情報収集として読み始めた。リーダーシップに関する本だが、社会人としての自己成長のプロセスを解説しているため、リーダー候補のみならず働く人全員に広く勧められると感じた。
もしこの成人発達理論を現実の私に当てはめたならば、この物語の主人公のように一直線には成長しないだろうなと思った。自分の欲望に忠実な自分と、組織の歯車として依存する自分との間を何度も行き来する内に、そのどちらでもない自分の理念に基づいて行動する自分に気付くような気がする。
余談だが、登場人物のうちの一人である「桃井さん」が、女優の桃井かおりとして頭の中で再現された。キャラクターのモデルだろうか。

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印象に残った点
★自己欺瞞:正義のラッピング
★★自己犠牲的に一人で抱え込むのは自分勝手。保身。3種類の排気ガス:弱者・親しい人への八つ当たり、別にはけ口(暴飲等)、心身こわす。
・八方美人は他者依存段階。他人の気持ちや考えを考慮に入れながらも、それらに飲まれずに自分の気持ちを大切にすることが大事。
★大事だと思う相手に合わせる時、自分に恐れが存在し影響している。本音と本心、鎧を脱ぐ。
★自分に正直に生きるのは、責任を伴う。故に、怖い。
★★願いを握りしめ、ヘドロに突っ込む。
★★プライベートも大切にしてほしい。仕事を追いかける側に立てる。そうすると楽しい。

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2024年07月11日

Posted by ブクログ

本のタイトルが素敵。職場で女性がリーダーになっていく課程が小説仕立てで描かれている。
ピンク表紙じゃなかったらもっと売れていたと思う名著。

○リーダーシップと成長の4段階
・リーダーシップとは影響力(周囲を巻き込んでリードする)のことであり、4つの成長段階が存在する。
・他者への影響力を考えることはよくあるが、リーダーシップを育てるのであれば、自分の影響力の成長をリードすると考える。自分の影響力の起点に自覚的になることが肝要。
・「自分らしいリーダーシップ」には、人として成熟することも必要不可欠。人間的成熟とは視野の広さ、知識の幅である。

第一段階「エゴリーダー」
・他者のことは、自己の欲求を満たすための道具・手段と捉えている。
・弱肉強食の価値観が強い。
・「自分の思いを押し通す推進力」「はっきりと発言する力」「譲らない強い意志」を養える。
次のプロセスに進むには、「他者から見た自分の姿を認識できる」「自分の行動や考えかたの起点が、保身なのか否か」を見極めたり、変化を知る必要がある。

第二段階「八方美人」
・他者のことを、自己イメージを形成するために必要なものと捉えられるようになっている。周囲に依存して、自己イメージを形成させようとしている。
・コミュニティを重視する価値観が強い。
・「空気を読む力」「角が立たない言動」「他者の気持ち・思考パターン推察する力」を養える。
次のプロセスに進むには、「後ろ向きな執着(誤解、錯覚、嫉妬、恨み、嫌い)」を捨て、
「他者の気持ちを考慮しつつ、呑み込まれないよう自分の考えをアウトプットする」「事実と意見を分けて思い込みを無くす」「和よりも強行を選び、それでも和を瓦解させない」ように変化していかないといけない。

第三段階「コアリーダー」
・他者のことを、協力者、同僚・仲間だと捉えられるようになっている。視野が広く客観的であり、トンネル視野にならない。
・自己を信頼しつつ、他者を協力者にして前に進む価値観が強い。決して1人では進まない。
・「独自の価値体系=理念」「考えを言語化する力」「全体最適の視点」「巻き込み力」を養うことができる。
次のプロセスに進むには、「自分が損するのは良い、価値を認められなくても良い」という人格を獲得しつつ、常に新しい自己に出会う努力を行わなければいけない。
また、孤独を孤独と受け止めず、万人の支えを理解できる必要がある。

第4段階「超コアリーダー」
・他者のことを、自己の変容に貢献するものと捉えられるようになっている。相容れない価値観、思想の違う人との出会いを喜び、自己発展に受け入れられる。
・個と全体の可能性を最大限引き出す価値観が強い。
・「その瞬間瞬間と共にいる力」「常に目の前の人と出会い直す力」、何よりも個人の強みに紐づいた影響力で人を動かせるようになっている。
誰かの正しさではなく、自分の正しさを持つ。そのうえで周囲に正しさを認めてもらえる徳を積み続ける。

○その他
・多くのリーダーはコアリーダーになれずに終わるため、自認させ、変化を促進したい。
・エゴリーダーを変化させとうとすると持論で自分を正当化させるため、何度も諭す必要がある。
・当著から、リーダーシップには四段階があり、自身を一段階目だと認識させるのが良い。
「他者から見た自分の姿を認識できる」「自分の行動や考えかたの起点が保身なのか否か」「後ろ向きな執着(誤解、錯覚、嫉妬、恨み、嫌い)は捨てられているのか」
・「合理性よりも合目的性」を重視できるようになり、「自分がこの発言をすることで、誰がどんな感情を抱きそうか」を推察できるようになるとコアリーダーになれた証拠。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

森尾さんが、尊敬する前の上司と重なった。
読み物としておもしろかったし、
ポイントいくつか参考にしようと思った。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーに沿って自分自身のリーダーシップを考えることができる。
よくある「漫画でわかる〇〇」の物語小説版のようなものでしょうか。

抽象的なリーダーシップとは
ただそこにいるだけで発してしまう存在感、雰囲気。

良いリーダーに視野を広くする方法は2つ
・いつも自分の状態を俯瞰でみること
・丁寧に枠の外の体験を積むこと

正しいリーダーになるな、理念あるリーダーになれ。
自分の願い、missionを持ったリーダーになること。
仕事を通じて何をしたいのか。

コアな願いとリーダー
損得の壁、孤独の壁、アイデンティティの壁
損しても良い、嫌われてもいい、無価値でもいいと受け入れること、、
それでもコアを追い続けることで本当の自分自身になれる。

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2023年03月02日

Posted by ブクログ

エゴリーダーとコアリーダー。「本音と本心で向き合う」、本音は感情、本心はその感情の奥にあるコアな願い。コアの自分に繋がり続けることは簡単なことではないけど、トライし続ける価値のあることだし確実に変化として現れてくるものだなと思う。

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2022年01月23日

Posted by ブクログ

リーダーシップに出会う瞬間

「リーダーシップ」と聞いてもピンとこなかったが、この本で1つの型を知ることができた。
本書ではリーダーシップを「影響力」と定義している。
なにかdoしなくとも、そこに存在beするだけでもリーダーシップは発揮されているのだ。
情景が思い浮かぶ瞬間が多々あり、自分事として自身の行動を見つめ直すことが出来る素晴らしい本。

■論点
自分自身のコアな願いから生きて、周りに影響力を振りまく「コアリーダー」として、豊かな人生を歩みきっかけを作る。
■答え
成人意識を発達させ、コアリーダーになる。さらに、超コアリーダーを目指す。
■根拠
近年高付加価値の創出が求められており、「自己一致したリーダーシップ」により、多様性のある人材からアイディアを募る心理的安全性の高い場を作ることが必要になった。

■答え(How)
以下のステップで成長する。
(前提:リーダーシップとは影響力)
・エゴリーダー
・八方美人
・コアリーダー
・超コアリーダー

■根拠(具体策)
【エゴリーダー】
・正義のラッピングに気を付ける
・不必要な人などいない前提を置く
【八方美人】
・解釈の「1人ドラマ」にはまらない(事実と解釈を分ける。思い切って確認する。)
・自分の行動の起点が「願いからか」「保身からか」を気づいておくこと
・遠慮は社会の迷惑であると認識すること
【コアリーダー】
・「自己の虚構性の自覚」と「全体としての自己の受容」を意識する。(色んな自分がいる。多重人格であっても良い)

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2020年02月06日

Posted by ブクログ

ストーリー仕立てで主人公の女性がリーダシップについて理解を深め自身と向き合い昇華させるまでを描く。
エゴリーダーでなくコアリーダーへ。
八方美人で誰からも嫌われないでいたいと思うのは自らを守る「保身」と自認し、そこから自分の思いに正直に行動できるように少しずつでも意識を継続したい。

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

主任になった1年目の何をすれば良いのかわからずあたふたした時期を思い出す。

急に周囲が言いたいことを要求してきた。

それをどうにか応えることができれば部署はよくなると思っていた。

この本の【成人意識の発達理論】でいうところの他者依存段階なんだろう。

まさに八方美人であり、嫌われたくないという意識がとても強いのだから。

この本を読んでまず自分の本当に求めていることはなんなのかいうことを改めて考える機会となった。

理念に立つリーダー。

自分の行動一つ一つに
これは「エゴ」なのか「コア」を意識していきたい。

嫌われてもいいという揺るぎない理念を自分でいかに作れるか守れるかいうことが今後の自分の課題。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

初めてリーダーシップについての本を読んだ。院長から勧められた本なので、自分が読みたいと思った本ならいつもスラスラ読めるのに、今回は難しすぎてなかなか読むのに苦労した。けどなんとか読み切れて嬉しい。
リーダーシップってなんだろうと考える最中でいいヒントが幾つもあったように思った。その中でも一番、「リーダーシップとは、自分の影響力の起点に自覚的になること」が印象的。私も自分なりのコアなリーダーシップを少しずつ確立していきたい。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の女性が自分らしいリーダーシップのあり方を模索して成長していく小説仕立てのリーダーシップ本。リーダーシップ入門としてわかりやすく、小説であることでさらっと入ってくるところも。
他人のことを「使える」「使えない」という人に出会うと心がモヤモヤしていましたが、この本によれば利己的段階という発達の低い段階ということで、そのように整理して心をおさめようと思った。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

ある女性社員が、リーダーとして成長していく過程を、物語で示すと同時に、成長に関しての理論的な補足説明を、成人発達理論に基づき行っている。
主人公の青木美智子さんと、同じ悩みを抱えた経験のないマネジャーはいないと思う。そういう意味で、感情移入しながら読める。
理論の部分は、なるほどね、という説明。
う少し詳しく説明しないと説明したことにならない気がするが、でも、ページ数をとって詳しく説明すると、物語のテンポが落ちる。
中途半端な感じ。

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2020年05月21日

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