あらすじ
街を牛耳る最恐ヤンキー・黒川森生(18)と盲学校高等部に通う「弱視」の赤座ユキコ(16)。 出会ってしまった運命のふたり――!!
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「その恋は、最凶ヤンキーのお尻に刺さった白杖から始まった!?」
街を牛耳るヤンキー・森生と弱視の女の子・ユキコが
偶然の出会いから意気投合します。
一見仲良くなりようがないふたりに見えますが、
森生は先入観なくユキコに接し、
ユキコは森生をコワモテな見た目で判断しません。
森生の顔の傷をユキコは真摯に気遣い、
自分の姿がすぐに分かるように、と
森生はいつも着ている黒い服ではなく蛍光色の服を着ようとします
(全然似合っていないところがまた可愛い…)。
お互いの素敵なところを素直に受け止めて、
一緒にいるためにささやかな努力を怠らないふたりの
素敵でちょっとおかしな恋模様を貴方もぜひ読んで、応援してみませんか。
感情タグBEST3
主人公以外もしっかりピックアップしてくれるのはほんとに助かるところです。次回最終巻ですか?どこに着地するのか楽しみです
Posted by ブクログ
もう、最高としか言えませんわ、この(7)も。
しっかし、今更なんですけど、良い漫画を読んだ時にしか、「生きてて良かったァ」と心の底から思えない私って、どうなんだろうか・・・まぁ、これが私なので、恥ずかしくも何ともないんですけど。むしろ、一漫画読みとして、この『ヤンキー君と白杖ガール』にグッと来れない方が情けない。そして、感想を書かなくてはファン失格でしょうよ。
ドラマも感動でしたが、正直、この漫画は更に上を行ってましたね。ドラマに出演していた皆様には、ほんと、申し訳ないんですけど、どちらの方が、心の海が波立ったか、と聞かれたら、一瞬すら躊躇いなく、漫画版、と答えます、私は。こればっかりは、ファンとして、自分や他のファンに嘘は吐けません。
この(7)では、ドラマでも描かれた、青野くんが駅のホームから転落しそうになった事故や、獅子雄が体調不良になった件が、より鮮やかに、より深く、より詳細に、描かれていました。
ホームからの転落事故、これは、実際問題、他人事じゃないんですよね。いや、だって、ちょっとしたキッカケで、ホームから落ちちゃうのは、健常者だって同じですもの。当然、電車に撥ねられたら、死んじまうのも同じです。お金がかかるのは承知ですけど、人命の方が遥かに大事なんですから、全ての駅にホームドアを設置して欲しいですね。誰かが死んでから、設置しておけば良かった、と言っても遅すぎるんですから・・・ほんと、遅いんですよ。
この漫画版では、ホームから落ちそうになった青野くんを救ったのは、森生の初恋の女性・灰原凪子さん。今彼にフラれて落ち込み、自己嫌悪の渦の真っ只中にいた彼女は、自分に何の価値もない、と思い込んでいますが、咄嗟の時、ちゃんと、誰かの為に動ける人でした。誰かを救う事は、自分を救う事でもあるんだなぁ、としみじみ感じられました。
こんな灰原さんなら、きっと、良い人に巡り合えるだろうな。青野くんとくっつけばいいのに、とは思わないんですよね、不思議と。彼女自身が、青野くんを「可愛い弟」枠に入れている事を公言しているってのも大きいのか? あくまで、私個人の印象だけど、灰原さんみたいなタイプは、一回りくらい年上の男性の方が相性は良いんじゃないでしょうか。女性の手を取って先を歩き、引っ張っていくんじゃなく、一歩後ろにいて、女性のしたいようにさせてやりつつ、さりげなく、的確なアドバイスが出来るタイプの紳士が良いですね。
獅子王の看病編では、彼とイズミさんの距離が縮まるだけでなく、イズミさんが母親に、これまで、自分が我慢していた事を感情丸出しでブチ撒け、親子の絆を強めていました。こうやって、親子関係の変化も描ける、うおやま先生の実力は、私が思っていたよりも、遥かに凄かったようです。
改めて、獅子王の器のデカさには唸らされます。森生も良い男ですけど、獅子王には、何と言うのか、漢としての貫禄がありますよね。名は体を表すってやつでしょうか。イズミさんを縛っていた「思い込み」を、結構なショック療法でぶっ壊し、彼女の親子関係も良い方向に動かした獅子王さん。ほんと、彼にも幸せになって欲しいですわぁ。
もちろん、この(7)でも、森生とユキコの恋愛関係も、二人のペースで明るい方向に進んでいました。目が見えようが、見えまいが、女の子は好きな人の前で水着になる事に躊躇い、自分の体形をどう思われるか、を悩んでしまうものです。逆に、男は、こういう女の子の不安を笑わず、しっかりと受け入れられてやらなきゃダメですね。逆に、女の子にこういう風に悩んで貰えなかったら、本気で「好き」と思われてないって事なんですからね。
これらの台詞を引用に選んだのは、先にも書きましたが、獅子王さんがカッコよすぎる、とドキドキしてしまったので。
漫画読みに、「男が惚れる男」キャラは、と聞いたら、きっと、獅子王さんはベスト10に入るんじゃないでしょうか。少なくとも、今の私は、獅子王さんに一票を投じますよ。
こう、上手く言えないんですけど、この獅子王さんの言葉に限らず、『ヤンキー君と白杖ガール』の台詞は、私らファンに真っ直ぐ言ってくれてる感じがするんですよね。
このド直球さは、『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』などの名作にもあったものだよな、と思っています。
先ほど、誰かを救う事は自分を救う事、と書きました。
ならば、自分の心は自分にしか守れず、自分の価値は自分にしか決められず、自分の道は自分にしか拓けません。
誰かを救いたい、誰かを守りたい、誰かを幸せにしたい、と望むのなら、まず、自分を大切にしなきゃいけないんでしょう。
自分を視つめ、自分の声を聴き、自分と語って、自分と触れあい、自分を知って生きましょう、皆さん。
我慢は、確かに必要です。けど、自分を不幸にするような我慢はすべきじゃありません。
イヤな時は「イヤだ」と言う我儘さも、時には必要ですよ。自分でコントロールできる程度の欲は、ちゃんと持っておいた方が良いです。
他人を理不尽に害すような事でない限り、人は自分がしたい事をすべきでしょう。誰にでも、自分を幸せにする権利があるんですから。
他人を最優先にして、これはしちゃいけない、これもやっちゃいけない、自分は我慢しなきゃ、自分は我儘を言っちゃいけない、と自分を自分で縛り付けていたら、いつまで経っても、自分を幸せに出来ませんよ。
大多数の人間から、魅力的だ、と感じられる人間ってのは、基本、自分のしたい事、やりたい事を一切、我慢せず、ありのままの自分を解放してるもんです。
きっと、そういう人らは、本当にやっちゃいけない事だけはしないで、自分をちゃんと幸せにする努力を出来てます。だから、そういう人たちは、自分のついでに、誰かも幸せに出来て、それでまた、自分を幸せにして、自分をレベルアップさせられるんでしょうね。
「貴方を幸せにしないなら、それは神でなく、悪魔です。ブッ潰してやりなさい」(by金沢獅子王)
「私の中にも、『なんらかの神』はいます。『こうでなければ』という鎖に縛られて、壊れそうになったこともある―――だから、自分がなにに怒り、なにがイヤで、なにに喜び、なにを求めているのか、自分だけは見失わないであげてください。貴方を生かしているのは、貴方の心なんですから」(by金沢獅子王)
みんな一生懸命
目が見えないことはハンデなんだろうけど、人間誰しも何らかの不具合を持っている。
自覚して、助けを求めなきゃいけない時は恐れずに。
そのために、普段から一生懸命に生きなければ。
決して押し付けがましくはならないように。
この作品は、読むと色々考えてしまうなあ。
世界観
ドラマを見て、原作も面白そうだと感じて見るようになりました!今まで無意識にしてた行動や気付けなかった又は気づかなかったことがたくさんあるんだと実感しました。この漫画で自分自身の世界観が広がっていろんなことを見てみようと思いました。コメディもあり奥深いものもあり、素晴らしい作品だと思います!
これからも楽しみにしています!
やっぱり良い♪
ドラマも並行して見ていましたが、ウブウブでラブラブな感じはもちろん、視覚障がいについても少しは身近に感じられる気がするよあになれたのは、この作品に出会えたからだと思います。