【感想・ネタバレ】何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成のレビュー

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Posted by ブクログ

アナーキスト列伝でありながら負債論やシュティルナーの概説をとっつきやすい文章で語り面白い。インフラが整備され権力により奴隷化され動員される生を権力から自由にするには戦闘的退却主義を取れと語る。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

アナキズム、恐るべし。意識を変えろ、内なる革命を成し遂げろ!アナキズムとは、教育・道徳、これまで生きてきた常識や価値観をすべてひっくりかえさないと獲得できないほどめんどくさい思想である。アナーキストになることは、社会主義者になるよりむずかしい、たぶん。「この支配からの、トンズラだ」より「万国の労働者、団結せよ!」の方がしっくりくる。

<ひとはありもしない未来のために、いまを犠牲にして生きている。時間の奴隷になるな><ひとはインフラなしじゃ生きていけない。権力はいまやこの世界のインフラのうちに存在する>なんて腹にストンと落ちるフレーズもある。でも、戦闘的退却主義だ!トンズラこそが最大の武器だ!っていわれたって、トンズラした先に、どんな未来がひらけるのか、いまひとつ想像できない。

クロポトキンの相互扶助・協同社会はなんとなくイメージやすいのだが…。レベッカ・ソルニットも「災害がエリートを脅かす理由は、権力が災害現場にいる市井の人々に移るからだ」と災害を革命になぞらえた見方をしていたし、秋水だって、渡米中にサンフランシスコで大地震を体験して、市民が助け合う姿をみて無政府共産主義に転向したというし。

結局、ジョン・レノンの「イマジン」を想いうかべてしまった。

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2018年09月05日

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