【感想・ネタバレ】スタンドアップ!のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 好きな作家さんなので期待値大!で読み始めました。夫のDVに耐え切れず未知の土地、東京・大久保へ逃れ、そこでの新しい生活。「苦しいながらも母子で助け合いながら生きていく話?」と淡々と読み進めていたのですがボクササイズからボクシングのプロテスト合格→ゼロ勝なのに世界タイトルマッチ挑戦とスピードアップしてワクワクする展開!最後のタイトルマッチのシーンでは何度も涙がこみ上げてきて・・面白かったです! ボクシング経験者の方々にはありえない話かもしれませんが「ロッキー」のようなドキドキ感が本当に堪らなかったです! 希望荘住人達との絡みがもっとあっても良かったと思いますが 今年イチ押しの一冊です!

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2018年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

DVはその暴力はもちろんのこと、洗脳されて被害者の自己肯定力が弱くなることが怖いことだと感じた。
逃げた先でボクシングに出会い、最終的に現代版ロッキーがはじまる。人生いいことがなかった自分でも何かができると逃げない姿は、これからチャレンジしようとする人が見たらやる気になると思う。
DV旦那以外善人が多くて安心して読めた。

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2020年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童虐待死の報がメディアを賑わす昨今、物語の入りには変にリアルさを感じてしまった。
そうした入りなのでDVから逃れた先でボクシングに出会うストーリー立ては十分に予想できました。
ただし予想としてはDVに打ち勝つ手段としてのボクシングであったので、その点は違っていましたね。
強くなりたくはあっても、それは暴力からでもDV夫からでもなく、何もなかった自分に勝つというものでした。

用意した題材とその先に見るモノが異なるな…と言うのは五十嵐先生の作品では自分にはよくあること。
その後の展開にもこのDV夫が障害になるのではないかと緊張しながら読み進めていたのですが思ったより障害にもならず、少なくともこの作品内では呆気ない退場でした。
(ただし退場の要因は提示されていますので理不尽は覚えません)

しかし読後には嫌なモノを覚えます。
このままでいいのかな、て。
ドラマとしては良いのですが、この作品後の時間軸に向けて、何も解決してないと思うのです。
こういうところも五十嵐先生とは見るところが違うなと覚えるのですが、先生は作品を形作ることに注力して、それはそれは綺麗なハコを作ってくれるのです。
でも自分はそのハコのそとを想像してしまう。
もちろん先生自身もそんなこと(私が思いつく程度のこと)に考え至らぬワケが無く、それはまあ…物語には(今は?)不要なモノだと先生が切り捨てた部分なのでしょう。

そんなこともあって余計な気を巡らせもしたのですが、クライマックスでの試合展開には引き込まれ、幾つかのシーンでは涙も流しました。
いい…。
そこに居る人達の感情の変化がとても胸に迫るのです。

正直、ある程度進んだところで、この試合のどこで物語が終わってもいいなと考えました。
血だらけ傷だらけになって、もう十分だ、ここで終わっても納得できる。
そんな展開が続いていきました。
でも五十嵐先生は最後まで、本当の最後まで書き切った。
主人公は中途半端で投げ出さずに戦い抜いた。
ああ、やっぱり五十嵐先生は自分とみているものが違うんだなぁ…という認識を新たにしました。

この試合、会場で観戦していた人は伝説のように語り継ぐだろうなぁ…と思います。
自分も見たかった。
いや、この作品を通してそこに居たのかな、観戦したのかな。
読み通した人はあの伝説の試合の生き証人なのです。

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2019年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある意味わかりやすい流れ。登場人物はいい人悪い人に二分されている。
「顔面に一発入れる」ことが愛の、そして周りの負け組や弱者の自己実現と自己肯定に繋がっていく。その過程は感動的。御都合主義は小説ですから!

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2018年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭のDVシーンが不愉快で苦しくて。
あそこ、なかったらもっと楽しんで読めたのかもしれない。
でも、ヒロイン愛が、どうにも好きになれず。
逃げ出した勇気はいい。
でも、途中から登場のジムの年下の先輩、呼び捨て?
しかも、その状況で目立つことをやるか?
きっと、それで見付かると思ったら案の定。
ま、決着をつけなきゃならない相手だったけど。
あと、天才ボクサーの美闘も性格わるーい。

バイト先の同僚・店長さんたちは好き。
娘の唯愛も健気で可愛い。
なんだかんだで面倒見のいい会長さんや沖田さんも好き。

というわけで、全体に、ちょっと残念な感じだった。

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2018年07月26日

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