【感想・ネタバレ】タイワニーズ 故郷喪失者の物語のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年06月24日

【大日本帝国から戦後へと続く日本,分断された中国,そして出身地の台湾という東アジアの境界を行き来しながら,失われてしまった自分の帰属すべき祖国・故郷を探し求めてきた人々がタイワニーズなのである】(文中より引用)

国際情勢の荒波に揉まれながらも,日本・中国・台湾という国家の国境をひらりと越えて自らの...続きを読む思うところに従った,台湾と関係を持つ「タイワニーズ」たちの半生を記した作品。著者は,『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』等の台湾をテーマとした作品でも知られる野嶋剛。

国際社会の荒波をもろに被り続けてきた人々の一人ひとりのエピソードが中心となっているため,非常に読みやすいというのがまず高評価に値するかと。著者の丹念な取材活動を基に記録されていますので,それぞれの章が抜群に読み物として興味深い点にも驚かされました。

ジュディ・オングのエピソードが特に印象に残ります☆5つ

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Posted by ブクログ 2021年04月03日

登場する一人一人のタイワニーズのエピソードが大変興味深い。陳舜臣の著作は手広く読んでみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2019年01月07日

とにかく面白い本。色々な台湾と日本に関係がある人々タイワニーズについてまとめた本。この本がそのまま中国や台湾で翻訳出版されると面白いのだが。

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Posted by ブクログ 2018年09月26日

題材が興味深い内容ということもあり、筆者の記者としての取材力もあり、それなりの分量ではありますが、非常に面白くて一気に読んでしまいました。日本で活躍している綺羅星のごときタイワニーズたちのファミリーストーリーを語りつつ、国家と民族の関係を深く考えさせられる著書となっています。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

連坊の回から始まりやや違和感を覚えたが、彼女の祖母を含め選ばれた人物やそのエピソードはどれも興味深く、主に客家である日台両方にルーツを持つ人々が両国を結び付けるよすがとなっていると強く感じる。

一方で、日本ー中華民国ー台湾と外力によって帰属を変えさせられた歴史を持つ人々がコスモポリタンとなる必然性...続きを読むも思わされる。
東洋のユダヤというべきか。

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Posted by ブクログ 2019年04月13日

「日本は二度台湾を捨てた」この言葉は日本の敗戦と、その後の台湾との断交〜中国との国交正常化について書籍や映画などでよく出てくる言葉だ。日本にとっては苦渋の選択だったかもしれないが、それ以上に台湾という国と、そこから巣立って日本に来て活躍した多くの政治家や文化人、作家などにも多くの影響を及ぼした。
...続きを読む本と台湾の文化的な距離は非常に密接になっているなかで、日本に住んでいるタイワニーズの存在がぽっかりと空いているのをこの本を読み終わって改めて痛感した。
台湾への興味や関心の次のステップとして歴史と政治、そして二重国籍問題なども含む人間のアイデンティティーについて考えを巡らすことが出来る良作。

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Posted by ブクログ 2018年08月30日

現代の台湾を日本との関わりで理解するために、わかりやすくかつ親しみやすい話題から入っていける、好適な一冊です。
普通の日本人には実感の薄い、国籍、国家、民族、母語、などのテーマを考えるキッカケにもなると思います。

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Posted by ブクログ 2018年08月02日

タイワニーズその人となりに着目されており、とても興味深く読んだ。その生き方、歩んできた道、考え方はとても興味がひかれるし、読んでいて元気が出るようだった。まだまだわたしには難しい。また、もっと一人一人を知りたいとも感じたので、参考文献を読んで、より理解を深めたい。

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Posted by ブクログ 2020年07月27日

また嘉義や台南に行きたくなったな。◆ジュディオングの項は面白かった。◆◆邱永漢の食へのこだわり、残す人にはもうご馳走しないというようなことは良くわかる。

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