あらすじ
インド人が食べる「味噌汁」って? モンゴル人の力の源とは? 愛すべきB級グルメから母の味まで、世界のソウルフードは日本で食べられる! ユーモアあふれるグルメエッセイ。
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Posted by ブクログ
著者が様々な国のソウルフードを食べ歩く食レポ本。
日本で食べられる料理に限定して、日本各地のレストランに赴いている。
また同時にその国の出身者から、ソウルフードに対する想いや文化を聞くことが出来る。
こういう本は、成績とか出世とか収入とかの意味で、何かの役に立つことはない……
とは思うけど、それでも「各国に愛されているソウルフードがある」ことを知るのは、人にとってとても重要なことだと思う。
「〇〇の国の料理はまずい」「日本食が一番だ」という話はまま聞くが、
それは「日本人にとって」「自分にとって」であることを忘れてはならない。
ホカホカのご飯を食べて、味噌汁を飲んで、ホッとするあの感じ…。
あの感じを、実はどの国の人もみんな持っていることに気づけたら、世界は少しだけ仲良くなれるんじゃないだろうか?
そんなことを思う、心が温かくなる楽しい本だった。
Posted by ブクログ
東京&近郊で出会った、32の国と地域のソウルフード探訪記。
・外国人街で出会った味・・・インド、フランス、韓国など。
・やっぱり主食・・・スリランカ、モルドバ、エチオピアなど。
・愛すべきB級グルメ・・・オーストラリア、エジプトなど。
・行事を彩る食べ物・・・ラオス、ロシア、スロベニアなど。
・素材が命・・・モンゴル、ハンガリー、スイス、ブータンなど。
・家庭の食卓、母の手料理・・・ペルー、アメリカ、ネパールなど。
店やイベントのデータ有り。
あなたの国のソウルフードは何ですか?
東京には、多くの在留外国人が住んでいる。
彼らの求めるソウルフードについて、味わい、話を聞く探訪記。
出会ったのは、32の国と地域のソウルフード。
場所は東京だけでなく、神奈川や群馬、千葉にて。
店やイベント(大使館・大使公邸含む)、家庭でも取材しています。
日本人が海外に行ったとき、ふと食べたくなる日本の味。
おにぎり、味噌汁、そば・・・それは人それぞれかもしれない。
同様に、日本に居る外国人にも、ふと恋しくなる料理があります。
ハレの料理、家庭の味。主食、メイン、おやつ、おつまみ等々。
同じようで、故郷の地域によって異なる味もあります。
風土や気候、収穫出来る食材、生活と風習等、関わる要素の数々。
その地を思い出せば食べたくなる味をいかに再現するか?
代用や工夫は涙ぐましい努力があります。でも、時代の流れ、
欲しい食材が購える場所が増えていますね。
楽しそうに調理し、嬉しそうに食す様子が伝わってくる文章です。
ソウルフードの実物写真があった方が、分かり易いと思うけど、
これはレシピの本じゃなく、ソウルフードへの想いの本。
但し、イラストはモノクロなのが残念。
表紙のようにカラーならば、もっと味があって良かったのに。
Posted by ブクログ
ソウルフードって難しいですよね。国単位というよりも地域単位だったりしますから。でも外国の人に日本人のソウルフードってなあにと聞かれれば、味噌汁かおむすびと答えるでしょう。この組み合わせが好きな時に食べられればとりあえず外国でも乗り切れると思う。
そんな国単位のソウルフードを東京在住の外国人の人々に聞いて回った本です。本の作りとしては全く変わったことやっていないのですが、素直に美味しそうだなあと思える書き方にお人柄が出ています。世界のソウルフードを食べてい無い事が人生の損のように感じられたという事は、僕にとっては大成功の影響力の本だと思います。
イラストが下手なのでどんな料理なのか分からないのが若干難点かなあ・・・。
Posted by ブクログ
友達に
町で異国の人と出逢うと
話しかけて友達になり、
そのまま、家にお連れして
その国の人の食べ物を作ってもらう、
という趣味(?)の人がいる
確かに
私たちは自分たちの食事を
普段何気なく
当たり前のように食べているけれど
その当たり前が
異なる国の人たちから見れば
全く当たり前でない
ということは
この日本という国を離れて
みるとすぐわかる
それにしても
中川明紀さん
日本の中にある
異なる国から来られた人たちの食べ物
とは いいところに目をつけられた
ものである
「食べることの好きな」人が伝える
「食べ物」はやはり
美味しく描かれている
「移民の宴」(高野秀行さん)
の体験ルポルタージュと同じく
楽しませてもらえました