【感想・ネタバレ】十津川警部 捜査行 東海道殺人エクスプレスのレビュー

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Posted by ブクログ

〇よく練られた秀逸な事件ばかりの短編集。
東海道周辺で起こった5編の短編集。

・運河の見える駅で
香取めぐみが人気のない公園で殺された。彼氏の田代は亀井の捜査に対し、運河の見える駅へデートに行ったと証言した。めぐみがその運河で見たものとは…
鶴見線(海芝浦支線)・海芝浦駅が舞台。現地に行ってみるとより目撃したようなことがわかるだろう。

・死を呼ぶ身延線
私立探偵・橋本豊の父、橋本晋作が、東京の豊宅を訪ねた直後身延山へお参りに行くといったが、富士川に近い井出というところで溺死した。静岡県警は自殺と断定したが豊は諦めきれない。自分が原因かと想起した豊は、十津川が追っている事件との関連があると考えて相談すると…
安西は安西でも別の安西…。なお、身延山久遠寺は日蓮宗。

・殺人(ころし)は食堂車で
俳優の田原伸一郎が、寝台特急「富士」の食堂車で殺された。コーヒーカップに入っていた青酸カリが原因だが、田原が殺される動機が腑に落ちない。同行していたマネージャーの矢木に話を聞くと…
何気ないファンの行動に目をつけ、一筋縄でいかぬトリックに仕立て上げた。

・長良川殺人事件
長良川で男女二人が心中しているのが見つかった。同じ新橋の高木法律事務所で働く木村と北原だった。岐阜県警の土居は疑念を抱くが、同じく高木法律事務所の小林が若いホステスと心中していたことから、合同捜査が始まり…
山下鵜匠の話がありがたい結果に?引き金に?

・十七年の空白
十津川の大学の同窓の曾根まゆみ(現:広田まゆみ)が、夫でこれも同窓の広田収が逮捕されたとして助けを求めてきた。なんでも、大阪のラブホテルでSMクラブの女性を殺害した容疑だという。十津川なりに調べていると、東京でも第三の殺人が起きてしまい収は釈放されたが…
十七年経つと人は変わる、ということ。

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2021年01月14日

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