【感想・ネタバレ】メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服 心を見わたす心と自他境界の感覚をはぐくむアプローチのレビュー

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Posted by ブクログ

私自身外傷的育ちであるという自覚があるので読んでみた。
非常に興味深い内容で、「100%幻想」や被害者モード、加害者モードなど、読んでいて身に覚えのある点が多かった。
私は支援職や福祉職に就いている身分ではないが、読んでいて重要な気づきが多かった。この本の内容に沿って言うなら、私はまだ分離うつを経験していないのかもしれない。
また理解を深めるために再読したいと思う。

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2023年04月04日

Posted by ブクログ

幼少期の養育体験は大人になってからの生きづらさのクセになる

この人は外傷的育ちを生き抜いてきた人かもしれないと想像し、その心をノックする

幼少時に外傷的な養育環境にあるとメンタライズの力が育たない

外傷的育ちによる心の傷は関係の中で治す病気

メンタライゼーションとは、自己、他者の行為を心理状態基づいたものとして理解すること

出来事→結果という直通特急を、顕在的、コントロールされたものに変えていく作業。すなわち、そのあいだにある感情が湧くこと、メンタライズ、歪んだメンタライズといった過程を取り戻す。

限界まで私を大切に愛してくれている人さえ別の人間だという真実を受け入れる、分離の作業が凍結している

100%の融合体験を探る旅をしてしまっている


本人の自他境界傍に立って、そこから遠ざかりもちかづきのしない、あるべきラインを定める

診察、相談の時間をきっちり定める
今すぐの苦痛の除去よりも不安を抱える力を育てることの方が大切
愛のある境界設定、できることは必ずやる、できないことはやらない
境界は、本人にとって自己と他者、誰かに任せられる領域と、自分以外誰にも肩代わりしてもらえない領域の境界。その限界は、枠内では治療を提供するが、この範囲ですよと限界設定を示す

限界のラインを示して、そこ越すとダメだはっきり伝える、100%信頼幻想を持つと試し行動がエスカレートし、不合理間を感じる

限界設定、いくらでもと境界と限界を無視した支援者によって試し行動がエスカレートし、補償を際限なく求める。そうすると、関係を断ち切るなどするとギブアップ。すると、見捨てられ恐怖症が強化される
→たぶん今の自分は、この境界設定がダメなんだろうな。過剰に引きすぎているんだと思う。父性が弱い。押すところや言うところ、言わないところ、どこまでいくと失礼かといった境界設定が、自分個性化を阻害する要因となっている

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分離うつが必然のように書いてあってなんか納得した。メンタライゼーションはそれなりにガイド下でやらないと危ないんだろうな。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

「今、ここ」を重視するアプローチ。
クライエントが変化しても、それによって親、配偶者、他の人などの変化が必ず起こるわけではないし、それをコントロールすることもできないため、他者の変化ではなく自分自身と他者に対する反応の仕方を変えることによって解決しようとする、ということなのだと納得することができた。

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2021年08月11日

大変素晴らしい本です!

あらゆる精神医療、心理科学、教育者、介護者など、人と関わるお仕事の方にとって
必読書のひとつであることは
間違い無いと思います

大変素晴らしい本です
中古で出まわる数が少ないことからもそれが伺えます。
読んでよかった!

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

 外傷育ちという呼び方を用いながら、対人面で傷つきやすさを持った人達が、こころと上手く付き合っていけるようにガイドする指南本です。専門用語でいえば、メンタライジングになるのでしょうが、難しい説明はなく、日常的な言葉や例えでわかりやすい本になっています。
 外傷育ちの人の抱える傷つきやすさの説明と、支援者向けの二部構成になっています。外傷育ちの人の抱える傷つきやすさの説明は、ご本人が読まれても参考になると思います。メンタライゼーションは専門ではありませんが、今後このエッセンスは日頃の面接に取り入れていきたいです。

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2019年06月15日

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