【感想・ネタバレ】日本人に「宗教」は要らないのレビュー

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Posted by ブクログ 2015年05月09日

どうしてドイツのキリスト教徒が仏教徒になったのか、キリスト教社会と日本社会の違いなどに興味があり、ネルケ無方氏の本をいくつか読んだうちの、最も面白かった一冊。
日本の仏教の現状を葬式仏教と揶揄しつつも、これからの日本の仏教がどうあるべきかを説いている。大阪城公園でホームレスをしながら、翻訳活動や座禅...続きを読むをしていたというくだりは、とても異色でかつ親近感がわく内容であった。

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Posted by ブクログ 2021年03月18日

祖母の家には仏壇や神棚があるが、実家にはどちらもない。
祖母の家で法事をする時に僧侶に来てもらうが、それ以外の僧侶の仕事を知らない。
若い世代には特に仏教は根付いていない。
むしろ新興宗教の方が多いと思う。
この本を読んで、キリスト教と仏教の違いを初めて知った。
仏教についても詳しくないが、日常生活...続きを読むに関わっているためあまり違和感なく受け入れやすいのは仏教の方だろう。
私は生きやすく考えられることが第一だと思うので、どの宗教を信仰するかはどうでもいいと思っているが、自分の思考を育てるために色んな宗教に触れることは大切だと感じた。

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

元クリスチャンのドイツ人で日本の禅僧になった著者による日本の宗教感覚についての本。いらないというのは、既に十分、著者の言う禅的感覚が日本人のベースにあるからということ。日本とドイツの違いを個人的な経験を踏まえて話している。親子の関係、お墓の印象、死生観等差異は意外と大きいのかもしれないなと思った。

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Posted by ブクログ 2014年03月22日

キリスト教には教義があり、教義がある。
それがキリスト教を信仰している人々の支えになっている。
しかしキリスト教は他宗教を否定する。

ところが、日本人にはそういった宗教間の対立がほとんどない。
今の日本人はキリスト教を否定しない。

日本人は無意識のうちに、日常生活の中で「禅」の教えを実践している...続きを読む
だから、日本人に「宗教」は要らない。
と著者は説く。

今のお寺や仏教がいかに形骸化さえているかもよく書かれていて改めて気が付かされることも多かった。

前に読んだ著書よりは非常に読みやすく書かれている。
ドイツのお坊さんだからと思って読むと浅い気がするかもしれないが、
「迷える者の禅修行」を読むといかに厳しい修行を越えた方かがわかります。

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Posted by ブクログ 2014年03月03日

「しかし坐禅は、自分で坐禅をしているうちは本当の坐禅ではない。」

坐禅とは、自我の破壊であると思った。

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Posted by ブクログ 2021年02月14日

ドイツ人の禅僧が書いた本です。
個人的には仏教の話よりもドイツの話のほうが印象に残った。
ドイツで暮らす日は死んでもこないと思う。
というよりはドイツに旅行で行く日すら、
死んでもこない気がする。
でもドイツの一端がわかった気がして嬉しかった。
私はドイツ語圏の音楽家であった
バッハやベートーベン、...続きを読むマーラーなどが大好きなのです。
ですので、ドイツ文化に興味があるのです。

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Posted by ブクログ 2017年02月01日

2017年1月

ドイツ生まれの元クリスチャン、現在日本の曹洞宗の住職のネルケ無方が書いた、日本人の宗教観についての本。

筆者は禅宗の僧侶であり、いわゆる日本人が信仰するようなお経や題目を唱える仏教とは少し異なる宗派。
面白かったのは、禅の考えは日本人の生活に根付いているという考え方。家具を大切に...続きを読むすることや、掃除を行うことも修行の一つであるという、習慣のような考え方は実は禅宗の教えの流れであるという面白い発見があった。筆者の考え方と違う部分かもしれないが、仏教とは非常に哲学に近いものなのかなと感じる。
欲を捨てる、ということが仏教の目指すことであるが、それは「今、ここにあること」を大事にするというシンプルな教えなのだなと理解した。どうしても日常の中では、もっとお金が欲しい、いい生活をしたいという思いは強くなってしまう。そうではなく、今生きている日常を受け止めていくことが大切なのだなと思う。

また、面白かったのは先祖崇拝は日本人特有の考え方という点。あまりヨーロッパの人たちには馴染みがないものらしい。

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Posted by ブクログ 2015年03月07日

アカデミックに宗教の不要性を論じた中身ではなく、感覚的な内容。そもそも、信教の要不要を論じる事は可能か。論理とは理由の説明が基礎になるのだが、信教に理由はない。神の存在証明が不可能なように。

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Posted by ブクログ 2014年04月06日

宗教論に興味があるわけではないのだけど、本の帯の、青い瞳のお坊さん、というギャップある写真に惹かれて購入。+゚(*ノ∀`)
キリシタンから仏教徒になった著者のお話、なかなか興味深かった。

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Posted by ブクログ 2014年03月30日

元キリスト者、ドイツ出身で曹洞宗の僧侶である著者が日本について外側からの視点で日本について述べている本である。

ここ数日の何となく慌ただしく、心にとって重いと感じていたものを少しすっきりとさせてくれる内容であった。

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