あらすじ
生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた1通のメール。【現実に期待なんかしてるから駄目なんだよ】 でも、それは届くはずのないメール。送り主は吉野紫苑。彼女は、屈折した僕の唯一の女友達で、半年前に死んでしまった天才作家だった。あり得ないはずのメールのやりとりから、僕は失った時間を取り戻していく。やがて、遺された吉野の最後の言葉に辿り着いた時、そこには衝撃の結末が待っていた――。「僕たちの人生を大きく変えうる力をこの小説は持っている」 loundrawも大推薦。“今を生きる”僕らのための、愛と再生の感動ラブストーリー。
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Posted by ブクログ
愛がないけれど愛を感じる物語。無駄が排除され効率が重視される忙しない世の中で、無意味に思えることがみえる世界を広げてくれることがある。ひとつの小説がいつか救ってくれることもある。iを大切にしたい。
Posted by ブクログ
小説が好きな人たちの物語。
とても共感できる部分が多くあった。
自分自身、小説を書こうと思ったことがあったから(全く書けませんでしたが)小説で世界を変えてみたいの台詞が印象に残りました。
1作目より好き
世界観が素晴らしく良かったです。僕はしばらく虚数の世界にいましたね笑
死んだ人にメールをする人の心情を汲み取る斬新さは何か自分をどこかへ連れ出してくれました。
ただ、一つ不満があるとすれば後半がダルくなったなぁと思いました。それは、吉野の死の真実が染井に伝わってないと思ったからです。吉野がなぜ死んだのかというのが明確に染井の心情にでて描かれていない。吉野は染井が自分の小説の真似ができる人、いわば自分のコピーみたいだと吉野は考えた。吉野からすれば小説とは自分を表す一つの言葉であり自分をこの世界で表す価値であることだからそれを真似できてしまう染井の存在がいるということは自分がこの世で無価値なんだと言われたのも同然という心理だったと思います。吉野のその気持ちに染井が気づいてる描写はなく、真白といちゃいちゃしていて最後は良かったけど、後半のすこしだるくなった感じは私としては否めない。それで星4つです。でも、読み応えがあって良かったです。
Posted by ブクログ
ラスト、染井が吉野の残した小説を書き上げようとする辺りで涙があふれて止まらなかった。
佐野徹夜、ひりひりする文章書くの上手いなあ。次作もまた読むと思う。