【感想・ネタバレ】たまうら 玉占のレビュー

あらすじ

心が柔らかくなる、あやかしエンタメ開幕!

愉しく読めて、ままならぬ浮き世も楽になる。
これぞあやかしエンタメの隠し玉!
――高田郁さん(作家)推薦!

「あんた、迷いを晴らしたいんだろ。いくら出せるかね?」

●第一話 みれん玉
おみつは、三味線の稽古場で出会った京さんに惹かれている。京さんからもらったかんざしをなくしてしまったおみつは、占い老婆から「えにし玉」を渡される。

●第二話 やっかい玉
おこうは、女主人お種の営む一膳飯屋・亀屋で働いている。浮いた話一つなく暮らすおこうに、占い老婆は「すかれ玉」を手渡す。

●第三話 びびり玉
俵兵衛は、若殿から命じられた難題に、困り果てていた。解決の糸口が見つからないところで、占い老婆に出会い「肝っ玉」を借りる。

●第四話 忘れ玉
正太は小間物屋の一人息子だが、記憶力が良くない。道に迷った正太の前に老婆が現れ、「覚え玉」を差し出す。

●第五話 よくばり玉
団子屋で働きながらつましく暮らすしているトメには、毎日の楽しみがない。そんなある日、占い老婆から持っているだけで飽き飽きするほど金が入り込んでくるという「あきあき玉」を借りた。

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Posted by ブクログ

面白かったです。笑 
「銭天堂」にちょっと近いものがありますね〜。 

装丁画もタイトルも、ちょっと心躍ります。♪
時代小説ですが、テンポの良い会話で読みやすくサラリと読めます。

第一話 みれん玉 /第二話 やっかい玉 /
第三話 びびり玉 /第四話 忘れ玉 /
第五話 よくばり玉
五話から成る短編小説で、何もタイトルにある玉が絡んでいるのも面白いです。

悩みを持つ人の前に、ふらりと現れる玉占いの不思議な老婆。占いが始まると、丸々と太った金色の瞳の猫が、青い複雑な模様が描かれた白い大きな壺から玉を取り出します。その玉を無料で貸し出し、願いが叶えば一日八文の貸し出し料をいただくー。

不思議な玉の効果は間違いありません。但し、その後の運命を決めるのは、自分次第、、、。
そしてまた、玉占いの老婆の運命も、貸した者の行いで功徳が積まれて天国へ近づくか、はたまた地獄へ向かうかー。

一話毎に功徳が積まれると、猫の喉元の鈴が“ちりりん“と澄んだ軽やかな音色を奏でます♪
どのお話にも心がほっこりです。(*´︶`*)

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「あやかしエンタメ」のシリーズ物になっています。
二作目『へんしん』も読みたいです♪

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2024年08月01日

Posted by ブクログ

ドラえもんの希望の持てるエピソードの一つ「あの日あの時あのダルマ」を彷彿とさせる5つの短編はどれも味わい深くて胸に染みました。予定こそないものの、もっともっとほかのエピソードも読んでみたいと思ったのはきっと私だけではないはず。

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

占いというより呪いに近い感じがするけど、あまり深く考えずに楽しんでしまうのが正解な本だと思う。これはネタさえ思いつけばいくらでも書けるし、シリーズ化して欲しいかな。占い師のばあさんの行く末も気になるし、猫の大福も謎だしね。

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2018年02月05日

Posted by ブクログ

マンガを読んでいるかのような読みやすさであった。既視感はあるが、リラックスして読むにはいい本。
肝っ玉を手に入れた家来の話が一番良かったかな。

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2017年12月28日

Posted by ブクログ

「あなたの心を柔らかくする」の帯付が目に留まり読みだしましたが、情景が想像しやすく一気読みしてしまいました。
柔らかくなったかは分かりませんが、読み終わりはとても穏やかでしたよ。

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

あら、こんなところに橋があったっけ。
朱塗りの太鼓橋のたもとに現れる、玉占いのお婆さん。
みれん玉
愛しいあの人とどうにかならないか。彼女に渡される玉は。
やっかい玉
いつも嫌われている年増な彼女。借りた玉が呼び寄せる縁とは。
びびり玉
殿に無理難題をふっかけられた時に出会った玉占い。
忘れ玉
すぐに忘れてしまう彼が手にした玉は。
よくばり玉
楽しみもなく、老い先短い彼女が手にした玉は。

いるよねーこういう人。あるよね、こういう時。
そんな時に現れる玉占い。
手にした玉でどんな未来を手に入れるのか。
玉はあくまでも手助けなのかも。

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2019年04月18日

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