【感想・ネタバレ】ルールのレビュー

あらすじ

オリンピック王者の犯した「罪」とは――金メダルの“闇”に新聞記者が迫る!! クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲得、「クロスカントリースキー」というマイナースポーツの地位を引き上げ、国民的英雄と崇められ、竜神は一度引退した。彼の評伝執筆に取り組む新聞記者で、旧友の杉本直樹は、復帰の真意を探って取材を重ねるうち、ある疑念を抱く。竜神は“致命的なルール違反”を犯したのではないか――。記者の使命と友情の狭間で、杉本は真実に迫るが……。「一見華やかな世界のようでありながら、満ち足りた環境にある選手は一部に過ぎない。その陰には競技環境を変えたい、競技の地位を引き上げたい、自らのために、そして使命感とともに大会に挑む選手たちがたくさんいる。選手を取材してきた立場からは『ルール』にある竜神の足跡、胸中は、選手たちの内面にたしかに触れているように感じられた。どのような思いで試合に挑むのか、読んだあとには選手を、試合を観る目も変わってくるのではないか。」――解説・松原孝臣氏(スポーツライター)、激賞!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

スキークロスカントリーでオリンピックを連覇し、国民的英雄のまま引退した竜神が突如現役復帰を発表。竜神の高校時代からの親友でスポーツ紙記者の杉本は今一つはっきりしない竜神の復帰理由を取材するうちに竜神のドーピング疑惑に直面する…。
スポーツ界のドーピング問題、ヒーローを「作り上げる」スポーツマスコミの罪など色々考えさせられるテーマが多く色々と考えさせられる作品だった。

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2017年10月22日

Posted by ブクログ

今作はスキーのクロスカントリー。

どんなスポーツでも臨場感満点の作品にしてしまう、堂場氏の腕前たるや。

ドーピングはもちろんダメ!ゼッタイ!なのだが、諸々のリスクを承知した上で、それでも手を染めてしまうアスリートたちにも、やむにやまれぬ事情があるのだろう。
でも、ならぬものはならぬのです。

と、いろんなものを背負わせすぎるマスコミや世論。
日の丸も大事だが、もっと競技を楽しんでおくれ。良い意味で。
日々真面目に精進している選手のみなさんには、楽しむ権利があるのだ。

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2017年11月22日

Posted by ブクログ

クロスカントリースキーの2大会金メダリストが現役復帰するのを友人の記者が取材する
その後実は当日ドーピングをしていたという事実を知って苦悩する

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2023年06月28日

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堂場さんのスポーツシリーズは、選手の息づかいが感じられるような、どれも面白い。
今回は、マイナースポーツを取り巻く環境が良く分かり、競技自体が一つのサーカスなんだなと感じた。

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2021年12月15日

Posted by ブクログ

ドーピングはしたのか、しなかったのか。
試合に勝つためにドーピングをするのではない、試合に勝つためにするトレーニングに耐えられる体にするためにドーピングをする。
何の期待を背負わされていない自分には違いが判らない…。
マイナー競技特に冬の悲哀を感じられる。

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2018年07月14日

Posted by ブクログ

クロスカントリースキー選手に関する話ですが、いつもの堂場瞬一のスポーツ小説ですね。水泳や駅伝、野球など、様々なスポーツについてシリーズでは書かれていますが、この作品も、これまでの作品のパターンからは離れません。正直、ちょっとひねって、違う結末も期待していたんですが、最後はやっぱり予想通り。スポーツ選手や、それを取り巻く人々の心情が描かれており、非常に興味深いのですが、ストーリーがパターン化しているような気がします。

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2018年02月05日

Posted by ブクログ

クロスカントリースキーを題材にした堂場氏の小説。冬季五輪の年以外ではほとんどテレビで目にすることのないマイナースポーツの一つであるクロスカントリースキー。主人公の竜神は冬季五輪で同競技で2大会連続の金メダルを獲得した孤高のアスリート。一旦引退したのち、再び現役復帰を目指す過程が本小説の舞台です。竜神復帰にドーピングの疑いが浮上。竜神の高校時代の同僚で新聞記者の杉本はこの疑惑とどう向き合うのかが描かれています。
野球やサッカーではなく、滅多に題材として取り上げられないクロスカントリースキーが題材ということで期待して読みました。普段目にすることの少ない競技だけに、ドーピングという切り口ではなく、クロスカントリースキーの舞台裏とか勝負の駆け引きなどこの競技の理解が深まるような描写にもっと力点を置いてほしかったなぁ、というのが正直な印象です。

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2017年11月22日

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