【感想・ネタバレ】日本人として知っておきたい 天皇と日本の歴史のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

平成から令和へ時代がかわり、その過程で2016年に当時の今上天皇が示された生前退位の意向と、国民に語られた「お気持ち」。

「身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」

当時、83歳の陛下はそれまで全身全霊で象徴としての天皇像を模索し続けながら、国民の為に務めを果たされてきた。

そこから遡る事12年、当時の小泉政権時代には少なくなった男系男子の皇位継承者から将来にわたり安定した皇室制度を維持する為に「女性天皇容認」に向けた議論が巻き起こる。

当時国民の多くが皇位継承問題に関心を持ち、時代は女性天皇容認に一気に傾くと思われたが、その2年後に秋篠宮家に悠仁親王が誕生し、一気にトーンダウンした事も記憶に新しい。

その頃から私自身も天皇という存在に興味を持ち、特別法が制定された頃から天皇制についての本を読みたいと思いながら、なかなか読みたいと思える本に出会えない日々が続いていたが、ふと目に止まった本書は自然に手にすることが出来た。

本書では天皇制のみならず、日本の歴史が如何に天皇と密接に関わってきたのか、天皇とは何なのか、何をし、どのような日常を送られているのか等々、私の疑問を解消してくれました。

歴史の授業で習った過去の歴史や争い、制度の多くが天皇と深く繋がっていたことをわかりやすく知ることも出来た。

「国家と国民の統合的象徴」。

我々一般の国民のイメージでは現役を退くのは60歳からせいぜい70歳頃だと思うが、現上皇陛下は80歳を過ぎても尚、象徴としての務めをまさに全身全霊をかけてつとめて来られました。

そのお姿やお言葉をテレビなどを通して見聞きしてきた日本国民の一人として、ただただ感謝しかない。

時代は新たな令和へと移り変わったが、世界最長の王室である天皇家は世界に誇るべき日本の伝統であり、世界的にも性善説で語られるの事の多い日本人とは天皇と共にある国民だからなのだと思う。

日本人として、多くの学びを本書で得ることが出来た。

説明
内容紹介
「国民統合の象徴」として、日本人なら誰もが天皇のことを知っている。
しかし、国民に向かって生前退位のご意向を示される陛下のお姿を見て、「日本人にとって天皇とは何なのか?」と思った人も多かったのではないだろうか。
そこで本書では、知っているようで意外と知らない天皇と日本の関係を48の疑問から解説。
天皇が日本の支配者になれた理由から、世界最長の王朝となった理由など、日本人として知っておきたい知識が満載の一冊。

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2020年01月27日

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