【感想・ネタバレ】コルチャック先生のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年03月26日

[ 内容 ]
「私は子どもたちの父親なのです。私だけがどうして」自分だけにさしのべられた救いの手を拒絶し、教え子たちとともに死の収容所トレブリンカ行きの貨車へ……。
ポーランド系ユダヤ人で「子どもの権利条約の精神的な父」と言われる教育者コルチャック(一八七九‐一九四二)の壮絶な生涯を描き、その先駆的...続きを読むな人権思想を辿る。

[ 目次 ]


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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2018年08月19日

『子どもの権利条約』の精神的な父。
その生きた時代、ワルシャワの様子、ユダヤ人の迫害。
勉強になる一冊です。
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私は、コルチャック先生の名前を知らなかった。
『子どもの権利条約』については聞いたことが有ったのだけれど、その精神的な父と言われるヤヌシュ・コルチャックが、ポーランドに居たのだということ...続きを読むは知らなかった。
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コルチャック先生は、ある映画に唐突に登場してきた。
映画『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』
ナチスドイツに支配されたポーランドの首都ワルシャワに有った動物園を舞台にした、弾圧されたユダヤ人を救った話だ。
そのワルシャワに、コルチャック先生もいた。
ユダヤ人をまとめて収容したゲットーに子供たちとともにいたコルチャック先生の姿が映画に登場する。
私としては、「この人誰?」なのだが。(^^;;
ゲットーの子供たちを救うべく、動物園の園主たちが奔走する。
ますます、悪くなる情勢の中、ワルシャワ全体が暗く、荒んで行く。
そして、ゲットーから絶滅収容所へ移送される日が来る。
コルチャック先生が子供たちと共に貨車に乗り込もうとする時、支援者たちが引き止めようと説得する。このシーンがまた映画に出てくる。
「よっぽど大切な人なんだろう」と想像は出来るものの、一体誰なのか分からなかった。
コルチャック先生は、子供たちと共に絶滅収容所へ向かいその後は不明である。
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という疑問から、この本にたどり着いた。
この本では、コルチャック先生が生きたワルシャワの様子。
急激に悪化するポーランドの国内情勢。
そして、コルチャック先生の子供たちへの愛と深い考察。
これらから、後の『子どもの権利条約』へ続く精神について書かれています。
これを読みながら、ナチスの下で行われたユダヤ人の迫害の様子も見えてきます。

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