あらすじ
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気持ちよく解いて棋力アップ!
本書は全日本詰将棋連盟の初代会長。詰将棋パラダイス700回以上入選という前人未到の記録を持つ詰将棋界の大御所、岡田敏氏による詰将棋問題集です。
駒を捨てて、詰め上がり図の攻め方の駒が2枚だけになる清涼詰を収録した「さわやかな詰将棋105」と玉の位置を次々に変化させた「81マスどこでも詰ませる5・7・9手」を合わせた合計210問を収録しています。
駒を捨てて詰ますのは詰将棋の醍醐味で、終盤力アップに役立ちますし、また、解いていて気持ちいいものです。級位者から有段者まで、幅広い棋力の方に取り組んでいただける一冊です。
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Posted by ブクログ
詰将棋界の大御所、岡田敏氏による詰将棋作品集。
この本以前に出版されていた2冊を合本したもので、前半は清涼詰の旧「さわやかな詰将棋105」、後半は初形全格玉配置の旧「どこでも詰ませる5・7・9手」。岡田氏といえばあぶり出しも有名だが、本書にも何作か収められている。
個々の作品の完成度が高いのはもちろんのことながら、それに加えて印象に残ったのが、一度打った駒を再度活用して捨てるという手順が度々出てくることである。岡田氏は詰将棋界で「軽快派」と呼ばれた一人であるが、愚考するに、この、駒を打って重くなった局面から駒を捨ててまた軽くして収束するという辺りに、軽快な雰囲気の源があるのではないだろうか。
難易度に関して言えば、前半は最大で25手詰めまであるので難しいのは当たり前だが、後半も9手詰めまでとは言え結構難しい(僕も恥ずかしながら3分の1ぐらい答えを見てしまった)。移動中合や不成など高度な技もバンバン出てくる。実戦の終盤力強化に役立てるというよりは、一つ一つが明確な詰将棋的狙いを持った作品集と捉えた方が適当と思う。