【感想・ネタバレ】仙丹の契り―僕僕先生―(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月28日

吐蕃の国での話。王弁がこれまでの無鉄砲さを脱ぎ捨て、強くなっていく過程をまざまざと読み取れて、ものすごく読み応えがあった。
薄妃と蒼芽香は手前の地に留まり、新たな旅の仲間が加わる。吐蕃の政のあれこれを読み進めるうちに、漠然と国家や統治者、良くも悪くも民の意向を整える政治のあり方の難しさがわかってきた...続きを読む。人間とは弱いから強くなるのか。
僕僕の人間社会に干渉しないけど王弁の成長のために末端で小さく関与するスタイルが好ましい。王子ドルマは民の中を放浪して王側の敷いたレール上の鍛錬だけではない、自分の頭で考え動く、見聞を広めて己を鍛える時間が必要だったと思う。王位を捨てきれない苦悩は決して贅沢ではない。苦悩も成長の糧になった。しかしそのドルマ他の動向をうまく影で操っていた輩がいたのには驚いた。
この巻から旅の終わりが始まった。もうじきすべて読み終えてしまうのが少し寂しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月13日

王弁くんの成長著しい本作。
物語が終盤に向かっているのを感じる。
自分は先生とのいちゃいちゃを見ていたいだけなんだけどね。

今後、長安では胡蝶との戦いを控えているので仕方ないところではあるんだけど、メンバーが戦闘要員ばかりになったのは少し残念。ソウガコウちゃん可愛かったしね。薄妃さんはもて余してい...続きを読むる感じだったで妥当。

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Posted by ブクログ 2020年01月05日

王弁君の成長に反するように僕僕先生がやけに人間味?溢れる存在になってきた。
初期の頃に比べると僕僕先生が無敵の存在では無く、仙人でも手に負えない相手が出てくるところが周囲の人との関係を深める原因となっており、単なる面白い読み物から共感する要素が強くなってきたような気がする。
いつまでも旅が続いて欲し...続きを読むいと思えるシリーズなので、終わりに近付いているのが寂しいです。

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Posted by ブクログ 2017年12月16日

あー、「仙丹の契り」って、そう言う事だったんだあ。

王弁くんと僕僕先生に旅も8巻目。
とうとうチベットまでやって来た。
旅の仲間にも入れ替わりがあり、ちょっと寂しくもあり、また、いよいよ物語が違うステージに入っていくのかなと感じられる。

物語の縦糸はドルマを巡るチベット王の後継問題。
横糸はもち...続きを読むろん王弁と先生の関係だ。
序盤から、王弁と先生のやり取りがいつも通りで、とても楽しかったのだけど、ついに二人の交わりがという展開にドキッとさせられた。
でも、王弁くんじゃないけれど、情緒も減ったくれもなくて、ちょっと思ってたのとは違った(笑)
しかも、きわめて仙界的な表現になってて、で、結局どうなったのよと言いたい!(爆)

でも、王弁が僕僕先生に、「あなたを導きたいんです」といった場面は、なかなかよかった。
王弁くんもやるときゃやるようになったんだね。
うん、成長したなあ。

さて、二人の旅もついに長安に引き返すことになり、物語も終盤に向かうよう。
次巻を楽しみに待ちたい。

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Posted by ブクログ 2017年05月14日

なんだか最近読むのが遅くなってるなぁ。。

物語も終盤に向かうようで、どのような終わり方をするのか楽しみなところ。

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Posted by ブクログ 2017年04月17日

先を目指して旅を続ける者とその地に残ると決めた者。それぞれに思いがあってそれぞれの世界が続く。いつかまた会えることもあるだろう。

旅のその先で続く物語を今はただ楽しんでおこう。

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Posted by ブクログ 2017年03月31日

前巻の鋼の魂より、すごく良かったと思う。いつもの僕僕節が戻った感。
ドルマさんが、どんな人だったのかが明らかに。どれだけ遠かろうとも、友人を助けたいと思えば、駆けつける王弁の心意気は、いつ見ても清々しい気持ちになります。
何があっても、(まぁおバカさんなのですが)ほんとはこんなことがあっただけなんだ...続きを読むー!と周りに訴える王弁。ある意味、正々堂々としてるけど、誰も聞いてくれてないわー!と、僕僕とともに苦笑いする私がいる。
でも、そんな正直者な王弁だから、いろんな人が惹かれるんだろうな。
私は、ドルマさんの気持ちよく分かります。基本的にアホだし、能力もあるわけでもないけど、真心で人も神も動かす、そんな王弁はほんとに素敵ですよ。
ここから、2人の旅も、ついにラストスパートに入るそうで、好きなシリーズがまた一つ終わっていくことに寂しく思います。
素晴らしいラストを楽しみに待とうと思います。

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Posted by ブクログ 2021年05月15日

気づいたらもう8冊も読んでいることに驚きました。

そう言えば舞台はとうの昔に中国から離れているし、メンバーも入れ替わっている。

一番の変化は王弁の立ち振る舞いです。RPGのような目に見える強化ではありません。明らかな強さ、例えば戦う力や、奇妙奇天烈な技がバンバン使える訳ではない。
それでも、彼が...続きを読む成長していると感じるのは、心のあり方。人との接し方が変わってきたからでしょうね。
あのドルマから、あそこまで賞賛される姿は一巻では想像できません。立場や生い立ちよりも、望まれるもの。王弁はそんなキャラクターの塊です。

そんな彼は、最後僕僕先生とどうなるのか、、、気になります。

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Posted by ブクログ 2017年05月12日

読み続けているシリーズ物。

登場人物達の思いを吐露する場があり、ジワジワとクライマックスを迎えるのは、このシリーズらしい。
旅に同行する者が減り、スッキリしたと思う。だが、まどろっこしいとチョット感じる処もある。
悠々と楽しむべきなんだろうけれどね。

辺境の旅が続いたが、ここで方向転換するらしい...続きを読む。文句を言っている癖に、結構、楽しみにしている。

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Posted by ブクログ 2017年04月09日

王弁は僕僕の導きにより、医師として成長する。
ドルマとドルマの周囲の人々の複雑な心境と行動が王弁を人として成長させる。そして成長とともに、一緒に旅した人との関わりも変化していく。
ラストに向かっていく旅立ちの準備がされた巻でした。
自分自身の気持ちや考え、幼い時から受けた教育、独りで歩み出した後の経...続きを読む験・体験が複雑に絡み合い、困惑し悩むドルマと、何事も受け入れ、気持ちに凝りがなく、いつも真っさらの王弁。その対比が興味深い。

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