あらすじ
成功率百パーセントの恋愛があります――。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。「――私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」 システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。
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Posted by ブクログ
AIによる成功率100%の恋愛マッチングシステムで選ばれた相手のデータが破損していたので、その欠損を埋めてデータを補完するお話
最近の土橋は恋愛方面の話が多いなぁ
個人的にはもっとドロドロした話が読みたい
平穏な日常での人間関係が非常時ではいとも簡単に崩れ去ってしまうやつね
それはそれとして今回のお話
タイトルでは、AIに負けたって事になってるけど、一概に負けとは限らないんじゃないですかね?
マザーにはしてやられたけど、ライズには勝った?
いや、マザーの結果とは違う結末になったのでマザーには勝ったけど、ライズの最初の言葉通りになったのでライズには負けた?
うーん、結末をどう評価したらいいかわからぬ
恋愛も分析できるというのもある意味では理解できる
恋愛シミュレーションゲームの選択肢が膨大にあるパターンなんだろうけど、結局は評価関数さえ妥当なものであれば機械学習でいくらでも最適解は求められる
現実の結婚相談所でもビッグデータを用いたマッチングシステムを使ってるところもあるんじゃなかったっけ?
自分では気づかない条件の相性というのはあると思う