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Posted by ブクログ 2020年12月16日
まさにタイトルどおり、孫氏の兵法がわかりやすく書かれた1冊。
中国の2,500年前に書かれた書物であるものの、単純明快なシンプルな論理であり、現代に通ずるものがある、現代のビジネスだとこう置き換えられるーーとわかりやすく示されている本で面白かった。
全然詳しくなかったので、すべてが初耳で面白かっ...続きを読むた。
兵法というくらいだから、戦術が細かく仔細に記述されているのかと思い込んでいた。違う。戦いにおける原理原則、戦略である。
簡単にまとめてしまうと、『戦わずして勝つ、勝算なきは戦わず』ということ。この本は中国と日本を対比で記載しているが、なるほど、と思ってしまう。日本人はどうやら逃げる、戦わない、ということを潔くないこととして認識しがちである。正々堂々と一枚岩で愚直に、がむしゃらに闘う…それが良かれとしているが、そうではない。中国の兵法のなんと合理的なことか。
戦略も柔軟に変更すること、それはまさしく水の如く。柔軟性というシンプルなことが難しい。このほかにもシンプルだけれども、実効が難しいことが、兵法の原理原則として挙げられている。
中国ならではの国民性がゆえに、智将が現れた、ということを感じるエピソードもいっぱいで、実に面白かった。
Posted by ブクログ 2020年02月26日
いかにして敵を油断させ、判断をまどわすか。
作戦行動の根本は、敵をあざむくことである。
したたかな駆け引きだといってよい。
「だます」のはまったく卑怯なことではない。
敵の手薄につけ込み、敵の意表をつく。
常識の裏をかき、相手の盲点をつくこと。
致命的な痛手をこうむって勝つより、余力を残して負け...続きを読むよ。
戦争は勝つことが大事であるが、泥沼化はさけなければならない。
「ツキ」がめぐってくるのを焦らず待て。
今は逆境にあるが、いずれまたツキがめぐってくるはずだと
、自分にいいきかせることができる。
「孫子」の兵法の大前提は、
一、戦わずして勝つ
一、勝算なきは戦わず
相手を窮地に追い込んでも、必ず逃げ道を開けておけ。
相手を完全包囲して立つ瀬のない状態に追いつめれば、
「窮鼠、猫を噛む」ような攻撃にある恐れがある。
そうならないためには、どんな相手に対しても逃げ道ぐらいは開けておいてやったほうがよい。