あらすじ
人がお金を支配するのか?
お金が人を支配するのか?
なぜ、
人は金額が大きくなると勘定が大雑把になり、
貧乏になるとより損をしやすく、
お金があるほどケチになるのか?
心理学を一般の人にもわかりやすく伝えるとして
英国の人気心理学者が誰もが気になる
『お金』というテーマで心の不思議を紹介します。
また、多くの心理的な研究結果とともに
・損失回避
・授かり効果
・妥協効果
・アンカリング
などの専門用語も明快に解説。
雑学本として老若男女が楽しめるだけでなく、
お金に対する思考、感情、行動を変え、
健全で豊かな関係を築けるようになる一冊です。
なぜ、紙幣が破損されると嫌な思いをするのか?
なぜ、中身が同じでも高い薬のほうが効くのか?
なぜ、金額が大きくなればなるほど支払いが大雑把になるのか?
なぜ、お金があればあるほどケチになる人がいるのか?
なぜ、交渉相手に金額を先に提示させてはいけないのか?
などなど
お金に対するあらゆる疑問を、
193もの研究や調査の結果からひも解いていきます。
■目次
Prologue 100万ポンドを燃やした夜
Chapter1 人とお金の関係はいつから始まるのか?
Chapter2 お金への愛着について
Chapter3 心の会計と銀行の会計
Chapter4 一度つかんだら離さないワケ
Chapter5 価格に適正はあるか?
Chapter6 お金でやる気は引き出せる?
Chapter7 賞金とお礼
Chapter8 お金はいくらあっても困らない
Chapter9 貧困がもらたすもの
Chapter10 お金のダークサイド
Chapter11 お金と善意と幸福と
Chapter12 お金が貯まる心の持ち方
Chapter13 お金を使う喜び
■著者 クラウディア・ハモンド
■翻訳 木尾糸己
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お金とは私達にどのような影響を与えるのか?について様々なエビデンスを基に書かれた本。非常にためになった。
「サイコロジー・オブ・マネー」と「幸せをお金で買う」5つの授業を足して2で割ったような内容。
Posted by ブクログ
この本は、メンタリストのDaiGoさんが絶賛❕の本です。
「お金」について、193の研究結果をまとめた本です。お金は、めちゃくちゃ大事なものだと思うので、正しく理解しておくのは大切なことだと思いました。
ぜひぜひ読んでみて下さい
Posted by ブクログ
お金にまつわる多種多様な心理学実験の論文を紹介した本でとにかく内容が濃い。
ですが、論文を主に扱うため心理学や統計などに興味が無い方が気軽に読める内容の本では無いかもしれません。
お金にまつわる誤解や思い込み、またお金がきっかけで引き起こされる仕事への不満、知人、友人への嫌悪、また貧しい人への偏見や、お金の心配があるだけで心理的にどれほどのダメージを被るのかといった問題や、家庭の温かさが子供の貯金できるかどうかに関わることなど、今まで気づきもしなかったお金へのバイアスを気づかせてくれる名著です。
Posted by ブクログ
今まで読んできた本の総まとめみたいな感じで読みやすかった
細かく区切ってくれてるのでありがたい
家には比較対照がない
灰から同定したお札
消費と報酬は直結していない
単独だと評価アップ
報酬が利他的な感情を押し出す
ステレオタイプ脅威
マラリアと貯金箱
口座は遠ければ遠いほど貯まる
Posted by ブクログ
濃密な内容で素晴らしい本だった。
本書はお金に特化した行動経済学の本である。人間のお金にまつわる心理現象と行動について、心理学者達の学説や実験内容から解説されている。そのため、説得力があり、具体的事例をいくつも知ることができる。
生きていく上でお金に関わらない人はいない。本書を読むことでお金のいい面と悪い面を理解し、人生に役立てていくことができるだろう。
Posted by ブクログ
言われれば確かにそうだなと思うことが、たくさんの心理実験を紹介しながらわかりやすく解説されている。
すごく共感したのは、10万円のうちの1000円と1万円のうちの1000円は重みが違う話。なんとなく、大きい買い物をすると詳細はどうでも良くなっちゃうよね〜。
あと言語と、未来想像力の話も面白かった。
和訳の本だから、日本語では使わないような表現も結構あって面白い。
Posted by ブクログ
お金持ちではなく、お金にとらわれない生き方こそ勝ち組
副業の収入も安定してきて、慎ましい生活ではあるが、お金についてそこまで心配せずに生活できるようにはなってきた。だが、やはり金の欲はなかなか消えない。金にとらわれず生きたいと思い始めてこの本を読んでみた。
お金についての考え方を変えてくれる本であった。
気づいたこと
・100万ポンド燃やした奴らがいる→金=紙切れと変わらんだろの考え。
金の概念にとらわれていない。
・貧乏はIQが下がる→金がないことで頭の容量が一杯になってしまって思考力が低下する。さらに本能が抑えられなくなって暴走しがちになる。
・金を持つと傲慢になる→金を持つ=自分の実力が増えたと勘違いして気持ちが大きくなって傲慢になってしまう。
・時給換算し始めると楽しめなくなる→家族との時間も、こんなことしてるうちにいくらか稼げるのにと思ってしまう。
・報酬は動機付けにならないこともある、むしろモチベーションを下げることも多い→単純な作業とかには報酬を与えてもいいが、絵を書かせるとか、ゲームの成績を上げるとか楽しみがある中で報酬を出すとそれは楽しみではなくなり、モチベーションが下がる。
・そもそも金は不幸のもとになる
・見栄のために金を使うな→物を買うこと自体に満足していたり、見栄のために物は買うな
・物より思い出→物は買った瞬間から幸福度が下がるが、思い出はいつまでも消えない。体験に金を使おう。
特に時給換算の話は心に刺さった。家族と旅行中もついつい副業のことが頭によぎってすきを見つけて、スマホで副業をやってしまったりしている。これでは、心から家族との時間を楽しめているとは言えない。
金はあくまで手段の一つで、とにかく金にとらわれない考えが何よりも大切だと思った。極端な例だが、プロローグに出てきた100万ポンド燃やしたエピソードぐらい金の概念がぶっ壊れれば人生幸せなのかもしれない。
Posted by ブクログ
人間は根本的に心で動く存在でありーその人が何者であるかは心が決めるーそしてお金とは心による構成体だ。だからお金はどこまでも人間の想念上の存在でしかない。
Posted by ブクログ
この本を読んでお金と人の心理に関する様々な面白い発見があって、とても興味深かった。一瞬で、貯金が楽ちんになって、明確な幸せになれるお金の使い道がわかるなんていう、そんな魔法な本ではなかった。けれど、幅広い人とお金の関係に関する研究が紹介されていて、そこから教訓は確かに得ることができたとてもいい本だった。特に、科学的根拠があるというお墨付きが、実行してみようという気にさせてくれた。
是非本に書かれていた内容から学んで、自分とお金の関係を見直して、自分がお金を操るようになろうと思う。
Posted by ブクログ
読み応えのある本で、読むのになかなか時間が掛かってしまった。
○○の実験によれば〜、の実験の内容が詳しく知りたい人には興味深く読める本だと思うが、要点だけ掴みたい人はdaigoの動画を5回聴いておけば要点は半分くらいは押さえられると思う。
───以下、個人的に印象に残った内容───
・お金とは選択の可能性
・9つの心理的出納袋
各出納袋の中で高いか安いか判断する
・授かり効果…自身の持ち物を高く見積もってメルカリで高値をつける
・高価な物を買う≠ぼったくられた=自分自身をぼったくった(プラセボ効果)
・売りたいとき
×少しのお金を使って下さい
・苦労して稼いだお金に価値を見出す
Posted by ブクログ
人がお金を自分の意思で使っているようで、実に多くはお金に操られている。それを裏付ける心理実験の数々が紹介されていてとても興味深かった。
違った視点で興味深かったのは、猿の実験でも人間と同じ行動をとるようなところ。トークンと呼ばれるものを猿たちに与えてそれと引き換えに餌をあげる、つまりトークンはお金だ。次第に猿たちは学習し、トークンをすぐに使うもの、ため込むものなど様々な猿が出てきた。更には他の猿のトークンを盗む猿も出てきた。その猿は他の猿の果物や餌を盗むこともできるのに、トークンを盗んだ。猿の実験は他にもいろんな事象が起きたんだけど全部興味深い。猿が人間ぽいというよりは我々人間も原始的な感覚をもってこの経済活動をしているのか、と考えさせられる。
このほかにもお金と時間軸との実験なんかも興味深かった。例えば今1万円もらうのと1週間後に1万1千円もらうのでは、今1万円もらうことを選ぶ人が多いが、3ヶ月後に1万円もらうのと、3ヶ月1週間後に1万1千円をもらうのでは後者を選ぶ人が多い。とか確かにそう選ぶだろうなと思うけど、同じ1週間という期間の価値が変わるというのが不思議だなと思う。
あとは、例えば演劇を観に行くとする。仮に2万円。
このとき、買った2万円のチケットをなくしてしまったらチケットを買い直さないが、チケット代を払うための2万円という現金をなくした場合は、他の現金を用意してチケットを買う、という傾向があるとのこと。出し直す2万円という価値は同じなのに結果が明らかに違うと。これを「心の会計」と呼んでいるらしい。
お金のことに特価して考えさせられるおもしろい本だった。最後は幸せとお金の関係の話で終わるんだけど、それもあらためて考えれてよかった
Posted by ブクログ
お金に関する心理的な影響や付き合い方が書かれている。
報酬としてのお金に左右されないやる気、路駐罰金と正式な駐輪場料金と比較して罰金が安くサービス料だと思う人など、お金を払ったり逆に受け取ったりする時、心理学を使って損をせず気持ちよく支払う(支払って貰う)仕組みを考えなければ行けない人には役に立つ面が有るかもしれない。ある程度お金との付き合い方を知っていると特に目新しい内容はないが、一章が短く読みやすい。無駄遣いしてしまったり、お金の本を読んだこと無い人にはいいかも。
Posted by ブクログ
原文を読んでないからなんとも言えないのでが、砕けた口調で研究を紹介するのが頭に入ってくるか来ないかが結構分かれ目な気がします。
紹介されている研究も、メジャーなものが多く著者の経験談も参考になるというほどではありません。
ただ、お金と心理学の研究を網羅的に紹介してるので、最初何を読もうかなと言う方にはすごくオススメです。
Posted by ブクログ
行動経済学とか認知心理学の本をそれなりに読んでるからか、期待したほどは楽しめなかった。既に知ってる研究の話も多かったし。しばらく、こっち系のは読まなくて良いかもな。でも、この手の本で、自分の傾向を意識できる部分もあるので、定期的に読んで意識を持続させるのは必要か。自分的に決定版な本を見つけて、定期的に読み直すのが良さそう。
お金を意識させるとパフォーマンス下がる話が出てくる。学校教育で日本はお金の話やらなすぎなので簿記とかやった方が良いと思ってたけど、簡単な話ではなさそうだな。
仕事の現場的にも、エンジニアに、顧客とのお金からんだ交渉とか、利益考えた計画とか、やらせないで、営業とかバックオフィスがやる体制の方が、やっぱり良いのかなとか。
個人に焦点あてると、ベーシックインカムの話に繋がるな。
Posted by ブクログ
知っていること・そりゃそうだと思うことも多かったが、心理学研究や実験をもとにした内容も多く説得力があった。アンカリングと貧困への嫌悪が非常に印象的。特に後者は、自覚があるものに蓋をしていたのに、ズバッと指摘されてなんともいえない気持ちになった。善意についての項も納得で、対価にならないように調整しなければ成り立たないことも多くあるが、逆手にとればビジネスチャンスでもあるし表裏一体。
Posted by ブクログ
お金にまつわる心理学研究を大量に収録した一冊(著者は心理学者のクラウディア・ハモンド)。お金にまつわる心理研究ということで、人間の裏の顔・心理をみることができる内容となっており面白い。いろんな心理トリックが収録されているので、割引(お買い得)商品に弱く、わかっちゃいるけど気付いたらついついお金を落としてしまう人にとっては、行動を変えれる良書になる可能性もあるので、ぜひとも読んでもらいたい作品。消費者の細かい深層心理が分かるので、マーケターの方にもおすすめ。
Posted by ブクログ
実質331ページ.
正直、これからの生活において活かせそうな実験の結果とかはあんまりなかったかなという印象.
ただ、お金が絡むと人間は必ずしも合理的な判断をしなくなったり,宝くじに当たって悲惨な人生になった人の紹介を見るのが楽しかった( ^ω^ )
人間だけでなく猿を使った実験もしてたけど、猿が仮想通貨を理解してて仮想通貨と餌の交換みたいなことができるのが一番印象的だった...
ケチだからお金持ちなのかお金持ちだからケチになるのかといった卵か鶏か問題や、お金持ちになると本当に幸せなのかみたいな色々な研究もあって飽きずに最後まで読めました.
お金に興味がある人はぜひ読んでみたらいいんじゃないかな?