【感想・ネタバレ】板垣征四郎と石原莞爾 東亜の平和を望みつづけてのレビュー

あらすじ

「この人は何でもわかっている。この人はすべてお見通しだ」。満州国の建国に携わり、東京裁判でA級戦犯として死刑に処せられた陸軍大臣・板垣征四郎。本書は彼の生涯と昭和前期の日本に光を当てる、壮大な試みである。諸民族が入り乱れた満州の地に、アジア人の五族協和・王道楽土を求めた石原莞爾の思いを汲み、自らは「不言実行」を貫いた板垣の生き様は、「この日本にしてこの人物あり」と思わせるものだ。時代や社会は個人とともにある。本書は興隆期にあった日本の力、品格、高潔さを体現する存在として、板垣と国家を重ね合わせている。さらに、著者は「日本がいかに強大であったか」という観点から、第二次世界大戦における「日本が勝利するチャンス」(歴史の仮説)をも提示する。それは当時の日本の国力と地政学に裏付けられたものであり、イデオロギーや虚仮威しとは無縁であることを記しておく。日本とともに戦った男の生涯が、開封される時が来た。

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Posted by ブクログ

大東亜戦争については、東京裁判史観によりだまされてきたわけだが、ぼくらの洗脳が解けるまで、このような本が次々と出版され、読まれなければならない。

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2017年09月23日

Posted by ブクログ

 板垣征四郎は、日本史専攻者なら「名前」くらい見たことがあろう人物。ただし、「名前」だけなら。
 対して、石原莞爾は賛否両論あるが、「稀代の天才」として名を馳せている。聞いたことがない人はほとんどいないだろう。
 なぜ、こうにも認知度に雲泥の差のある両者が書名で肩を並べることになったのか?
 
 本を読めば、その理由がわかるだろう。満州事変の両輪として暗躍した二人の物語である。

 

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2014年05月17日

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