あらすじ
幸せのありかを求めて遠くまで探しに行き、見出せなかった人々の話は、古くから語り継がれています。それほどに、私たち一人ひとりが求めているのは“幸せ”という言葉が表す満ち足りた心、心の平安、不安のない平穏な生活なのでしょう。幸せは、「良いものに取り囲まれた状態」だと、私は思っています。すべてに感謝する心、苦しいこと、不幸としか思えないものにも、意味を見出し、次へのステップにつなげてゆく時、“おかげさまで”と言える自分に変わってゆき、幸せな自分になってゆきます。(本書「はじめに」より) ミリオンセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者が、身近な体験をまじえて綴った珠玉のメッセージ集。思い通りにいかない人生を笑顔でよりよく生きるための秘訣とは? 人間の尊さ、愛の本質、祈ること、自由の意味、謙虚さ、美しいもの、勇気、孤独の意味、働く喜び、優しさと強さ……大切なことに気づかせてくれる一冊。
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Posted by ブクログ
『置かれた場所で咲きなさい』を昔読んだ。良い本だけど厳しい印象を受けた。
テレビで渡辺和子さんのにこやかな優しそうなお顔を見て、また渡辺和子さんの本を読みたくなった。また昔とは違った形で、心に響くほんだった。
Posted by ブクログ
幸せのありか
著:渡辺 和子
紙版
PHP文庫 わ 1 11
幸せは、探しにいって見つけるのではなく、自分の心が決めるもの、私とともにあるものとあります
自分を変えましょう、心の持ち方を変えましょうという書です
その中でも、特に、「大切なものは、目に見えない」というのがあって、お気に入りです。
■現代の忘れもの
・自分が変わらなければ何も変わらない、相手を変えようとするのではなく、まず、自分を変えていく
・面倒だとおもうことを、面倒くさがらずにする
・初心を忘れずに生きていく
・最初の一歩を踏み出さない限り、目標は実現しない
・自分がやらねば、だれがやる、今やらねば、いつできる
・優しさは、強さから生まれる
・どんなにつらい経験であっても、いつか、その経験が必要だったのだと思える日が必ずくる
・ぞんざいに生きていないか、自ら謙虚に問うてみる
■愛のある人に
・あたりまえ、と考えることを、ありがたい、と受け止める
・孤独という宝物、一人でいられるということは愛する能力を持つことへの条件である
・大切なものは目に見えない
■生きる喜び
・人間らしく生きる
・倒れたおかげで、その痛みがわかる、そして立ち上がるたびに、人は強くなる
■人を育てるということ
・ただひたすらに、種をまき続けるだけでいい
・当たり前の中のありがたさに気づく
■神の愛に包まれて
・ていねいに自然に向き合う
・立ち止まって、周囲を見渡す、心のゆとりをもつ
目次
第1章 現代の忘れもの
第2章 愛のある人に
第3章 生きる喜び
第4章 人を育てるということ
第5章 神の愛に包まれて
人物・用語解説
ISBN:9784569765730
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:251ページ
定価:620円(本体)
2017年05月12日第1版第1刷
Posted by ブクログ
ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』より、こちらのほうが、しっくりくる言葉が詰まっているように思う。
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倒れてもいいのです。それは少しも恥ずかしいことではなく、立ち上がろうとしないことが問題なのです。倒れたおかげで、その痛みを知ることもできるのですから、倒れる度に、何かを掴んで立ち上がりましょう。それが「人間らしく生きる」ということなのです。
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"優しさ"は、"強さ"からしか生まれない
環境の奴隷でなく、環境の主であろうとする主体性が、優しさを生み出す源泉。
ものごとに直面したとき、衝動的に動くことなく、自分自身に向き合って「どうするか」と対話を交わすゆとりを持ち、自らと闘いながら、あるべき姿を自在に引き出せる魅力を保ってゆきたい。
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自分中心から抜け出す時、平和が生まれ、愛が溢れてゆく
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「きれい」ではなく「美しく」なる
真の美しさとは、自分との闘いの中からのみ生まれるもの。日々面倒なことから逃げずに、自分の言動を見つめること。そこにこそ凛とした美しさが生まれる。
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好きな自分でいられれば、機嫌よく生きることができる。
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心が"自分"でいっぱいだと、それだけ他人を受け入れる余地が少なくなってしまう。
私たちが、その心に余計な"自分"をいっぱい詰め込んでいて、他人を容れる余地を少なくしているので、広い心、自由を失っているということ。
明けても暮れても「自分」のことが気になることほど、不幸なことはない。
もので満たされなくても愛で満たされる時に、心の世界は広くなる。
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最後に
「私から歳を取り上げないでください。それは、私の財産なのですから」
自信をもってこう言えるように生きていきたい。
Posted by ブクログ
無宗教である私にとっては一部共感できない点もあったけど、人に優しくしようと思える本だった。
優しさが優しさを生み出す事を強く感じられた本だった。