あらすじ
『残酷な天使のテーゼ』『淋しい熱帯魚』で人気の作詞家がトルコ人元夫との超劣悪婚の全てを赤裸々に告白。金の亡者となった彼に買ったものは、マンション、車、ホテル。そして旅行会社までも設立する羽目に。愛を信じて結婚したのに、やはり愛だけでは足りないのか。ダメージラブから脱出したいあなたに贈る究極のバイブル。
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Posted by ブクログ
年平均3000万円を稼ぐ人気作詞家が火遊びと刺激を求めてトルコへ。そこで知り合ったトルコ人と出会ってから別れるまでの13年間を綴った本。関西人らしいさばさばした価値観と物言い。作詞家らしく、感情表現の巧みさが普通の物書きにはない豊かさがあった。時系列が整っていないのに、独特のリズムがあって、悲惨な話のはずなのに、読んでいて何とも心地が良かった。不思議な読みこごちの本。これだけ大変な目にあってるのに、常に前向きで暗くなく、体験したくはないが、人生の醍醐味を疑似体験させてくれたようで大変に好感を持った。
ただひとつ難があると思ったのは離別のディテールがわかりにくかったこと。この部分に関しては、もう少し手を入れた方がよかったかも。
Posted by ブクログ
国際結婚の厳しさ、濃度が半端ない親戚、遠戚、お友達との面倒のかけあいっこ、お金を持つ人が湯水のように援助する構造のルポルタージュとして参考になった。
真っ只中にいる人には気づけないだろうが、身近に心配になる若い人がいれば、一読を強くお勧めできる潔い書籍。
億単位で絞られても、何とか解決、復活できた事例から学ぶことは多い。
お若い人に向けて、2つの再発防止レッスン
(1)イスタンブールに長期滞在の邦人女性との距離感がバグってしまった点。筆者が彼女と急速に親しくなったことが、イスタンブールへの再訪に繋がった。二度目の訪問で、彼女との友情、人間関係が決裂した。
(2) P.126からの引用 「(中略)九九もできない男に大金を持たせてはいけない。派手に金を使い始め、周囲を牛耳ろうとあちこちに金をばらまいていたようだ。」
金の切れ目が縁の切れ目、作者が借金を返済できる目途が立てられたのは、「威張らない、舐めない、媚びない。私が仕事をする上でのルールである。」(P.120)からだと思う。
Posted by ブクログ
出版された時から気にはなっていたが、あまりにもミーハーだなぁと(ミーハーなんだけど)避けていたが、とうとう読む。
スケールが違う。すごい人だなぁと思った。
Posted by ブクログ
「残酷な天使のテーゼ」の作詞家の及川眠子さんの手記。
読んでみようと思ったのは、13年間で3億円を貢いだっていうその金額の大きさに仰天したから。
だったね~あ~た!3億円ですぜっ!!
いやはやコーフンしすぎました。
ざっくり言うと…トルコ旅行で知り合ったクルド人の青年と恋愛関係になって、結婚して、遠距離結婚からなんか知らない間にその青年がヒモ状態になっちゃってお金をむしり取られたって話でした。
どんなヒドイヤツなんだ~なんて思って読んでたんだけど、当初の青年はなんかいい人ぽいんだよね。
及川さんの目線で書いてるからなのかもだけど、その目線をまあまあぼやけさせてみると純朴な感じ。
で、思ったんだけど、やっぱりクルド人の家族関係やら考え方って日本人の考えているものとはちょっと違うなと。
いうなればジャイアン思想なわけですよ。
「俺のものは俺のもの。お前のものは俺のもの」的な。
だから思ったんだけど、そんなに一方的にワルモノではないんじゃなかったかと。いや、決して青年に味方するわけじゃないけどよ。そりゃ重婚やら嘘ついてお金引っ張るのは悪いことだけど、当初は愛もそこには介在してるからね~。
気になったには、及川さんと離婚後の青年のその後かな。
いや~でもホント男と女は難しいですなあ~。
特にお金が絡むと。
この本で色々考えさせられました。ハイ。
Posted by ブクログ
及川さんが実際に過ごしてきたトルコ人男性との13年間をおもしろおかしく前向きな小説に仕上げている。こんな前向きな人はいないんじゃないかと思う。一緒に過ごした13年間で使った金額は3億7,000万。楽しい時間を買ったと言う。すごっ。
Posted by ブクログ
かなり前の「じっくり聞いタロウ」で衝撃を受けた及川さんの話。
詳しく知りたいという野次馬センサーが働いて読んでみたものの、想像以上の(相手の)タカり具合や言動にドン引き。
手渡した額は桁違いだし、相手の出方もかなり酷いものだけど、及川さんの「このお金を渡すことで良い方向に…」とどこかで思って渡してしまう気持ちはなんとなーくわかるかも。
少なくとも「絶対おかしい」と全否定はできないかな…